DIVE INTO CODE

2019年10月28日

なぜ転職エージェントは何社も応募を勧めてくるのか?

初めて転職をする時などに、転職エージェントがいくつもの会社に応募するよう勧めてくることが気になった経験はありませんか?もしかしたら「なんでそんなにたくさん受けなきゃいけないの?」などと疎ましく感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、転職エージェントが何社もの会社に応募することを勧めてくるのには理由があります。また、転職の際にいくつもの会社を応募することも、決して悪いことではありません。今回は、自身が転職する際に転職エージェントを利用した経験を持つDIVE INTO CODE代表の野呂が、転職エージェントは何社も応募を勧めてくる理由について解説していきます。

【こんな方におすすめ】
・転職活動中の方、特に転職エージェントからの提案について疑問を持っている方
・転職活動においてどのくらい会社に応募すれば良いか迷っている方

【目次】
1.転職エージェントが何社も応募を勧めてくる3つの理由
 ・理由その1:人間は選択肢を欲しがる生き物だから
 ・理由その2:より多くの選択肢を提示した方が採用決定率が上がるというデータがあるから
 ・理由その3:それが転職エージェントサービス会社の役目だから
 ・何社も応募を勧めてくることにプレッシャーを感じる必要はない
2.会社の面接は何社くらい受ければ良いのか?
3.複数の会社に応募していることを面接官に伝えて良いのか?
4.まとめ

■話し手
DIVE INTO CODE 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

転職エージェントが何社も応募させてくる3つの理由

今回は「なぜ転職エージェントは何社も応募を勧めてくるのか?」というテーマでお話をお伺いします。私の友人も転職エージェントからたくさんの会社に応募することを勧められるようで、「なぜなのだろう?」と疑問に思っていました。自分に合った会社がひとつでも見つかればそれで良い気がしますし、「転職エージェントは、とりあえずどこかに採用されれば良い、と考えてたくさん受けさせてくるのでは?」という疑心暗鬼の気持ちも出てきてしまうと思うのですが、いかがでしょうか?

その疑心暗鬼の気持ちは、確かにあるかもしれませんね。私も転職の際に転職エージェントを利用しましたが、やはり何十社もの会社を紹介された経験があります。私自身はそれに対してあまり気になったりはしませんでしたが、今思えば「本当に私に合った会社を選んでくれているのか?」と感じていたかもしれません。その上で、「なぜ転職エージェントがいくつもの会社を応募させてくるのか?」の理由を私なりに分析してお話していきましょう。

理由その1:人間は選択肢を欲しがる生き物だから

転職エージェントがいくつもの会社を勧めてくる理由は3つにまとめられます。まず1つ目が「人間は選択肢を欲しがる生き物だから」です。例えば、3つあるうちから1つを選ぶ場合と、1つの選択肢でイエスorノーを考えるのとでは、後者の方が悩んでしまいやすいんです。ですから、求職者が悩む労力を減らすために選択肢を提示してあげるという考え方です。

確かに、仮に1つの会社を「ピッタリですよ!」と紹介されて入社したとしても、後から「この会社で本当に良かったのだろうか」と考えそうですね。

理由その2:より多くの選択肢を提示した方が採用決定率が上がるというデータがあるから

2つ目の理由として考えられるのが「より多くの選択肢を提示した方が採用決定率が上がるというデータがあるから」です。あくまで推論ではありますが、転職エージェントサービスの会社は「何社紹介して、実際に何社受けて、何社合格するのか」という統計データを社内で蓄積しているはずであり、そのデータにのっとって会社をいくつも紹介してくるのだと考えられます。そもそも、1社だけ紹介されて、その1社にピンポイントで決まること自体があまり多くないはずです。これは大学受験も似たようなもので、本命だけではなくいくつかの滑り止め校も受験しますよね。つまりは、合格率を上げるためには、やはり複数の会社を受けるというロジックは理に適っている訳です。

求職者は転職を希望している時期もありますから、1社だけ受けてもし落ちてしまったら、タイミングがずれてしまうリスクもありますよね。

理由その3:それが転職エージェントサービス会社の役目だから

そして3つ目の理由が「それが転職エージェントサービス会社の役目だから」です。転職エージェントサービスは、その名のとおり転職をサポートするのが存在意義ですから、転職を希望する人に対しては積極的に提案して、どんどんプロセスを進めて欲しいという気持ちを持っています。それに、もし途中でダメになったとしても、応募や面接などの行動を通じて、求職者は自分の志望動機について練り直したり、考え方を変えたりなどして前に進めるということも考えているでしょう。

なるほど、採用・不採用に関わらず、実際に面接を受けることが転職者にとってプラスに作用するという考え方ですか。

そうです。加えていえば、そもそも特に初めて転職をする時って、転職の世界に関する情報をほとんど知らないはずですよね。転職エージェントの立場からしたら、「そういった情報を実際に会社の面接を受けるなどして収集して欲しい」という気持ちも持っていると思います。

そういったメッセージも込めて「このくらい受けてみてはどうですか?」と提案してくる訳ですね。

何社も応募を勧めてくることにプレッシャーを感じる必要はない

ここまで3つの理由をお話してきましたが、転職エージェントがたくさんの会社に応募することを勧めてくるのは、転職エージェントの立場を考えれば当たり前の話だと言える訳です。

ということは、何社も応募を勧めてくることに対しては「押し付けられている」などのプレッシャーを感じる必要はないのでしょうか。

そうです。もし「押し付けられている」と感じるのであれば、その時は「自分の中の選択基準」があるかどうかを振り返ってみた方が良いと思います。「こういった会社が良い!」という確固たるイメージを持てているかどうか。それがないと、転職活動自体が受動的なものになってしまいます。

つまりは「応募しましょう!」と言われることが不満なのであれば、まずは自分でしっかり考えて選べるようになりましょうということですね。

「本当に転職をしたいのか?」といった原点に戻って考えてみるのも良いでしょう。改めて考えてみて本当に転職したいのであれば、どういった会社に行きたいのかを、まずは行動してみながら考えてみてください。

会社の面接は何社くらい受ければ良いのか?

ちなみに野呂さんであれば、転職を検討している人には、何社くらい受けることをおすすめしますか?

まず、私が転職をした際の経験談をお話すると、私自身はあまり多くの会社には応募せず、「ここに行きたい!」と決めた会社にだけ応募していました。確か、3社くらいは比較して選びたいなと思っていたので、面接にも行ったと思います。その理由はシンプルで、何度も会社に面接に行くのにエネルギーを使いたくなかったからです。面接の手前までであれば、10社くらいを比較したのを覚えています。

なるほど。およそ10社を比較検討し、その中から3社を厳選して実際に面接に行ったということですか。

ただし、採用する側の立場から考えてみると、3社というのは未経験の方が初めての業界に転職することを想定すると、少ないと感じます。もう少しいろいろな会社の人と話をしてみて、「こんな感じの会社が良いな」といった基準を自分の中で明確にした方が良いかなと思います。

先程も出てきた「自分の中の選択基準」を明確にするというお話に通じますね。

そうです。その基準は、他の人にも説明できるほど明確にしておく必要があります。

複数の会社に応募していることを面接官に伝えて良いのか?

いくつかの会社を比較検討するのが良いというお話をお聞きしましたが、例えば面接の場では、比較検討をしていることを面接官に伝えても良いものなのでしょうか?

それは確かに皆さんが気にされることだと思いますが、私は普通に伝えてしまって良いと思っています。むしろ、そういったことを伝えることで「しっかりと考えて転職に取り組んでいるんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

伝えてしまって良いのですか?意外に感じますね。

そもそも、面接を受けにきた人が他の会社にも応募しているだろうことは、面接官も容易に推測できますからね。むしろ、本当にその会社のみしか応募してないんだとしたら「本当にそれで大丈夫なのかな?」と思わせてしまうかもしれません。もちろん、「本当にその会社に行きたい!」という確固たる想いを伝えられるのであれば別ですが。

実際問題、なかなかそういったことは少ないですよね。

そうです。ですから、複数の会社を受けていることは普通に伝えてしまって良い訳です。もし面接官から聞かれたのなら、志望の優先順位まで伝えてしまっても問題ないと思います。むしろ、「3社で迷っていて、そのうちの1社なんです」などと正直に伝えることで、面接官から「うちの会社ではこういった経験ができるけど、こういった経験はうちではできません」などのより深い話を引き出せるかもしれません。

面接官としても、相手の正直な考えを教えてもらった方が、説明がしやすいですよね。今回のお話をまとめると、まず転職エージェントが何社も応募させることは、少なくとも悪いことではない。そして、いくつかの会社の面接を受けていることを面接官に伝えることも、基本的には問題ないんですね。

そうです。わざわざ気に病む必要はありませんよ(笑)自分の素直な気持ちや考えを面接官に伝えてください。そうすることで、面接官とのコミュニケーションもうまくできるようになると思います。

まとめ

・転職エージェントがたくさんの会社に応募することを勧めてくるのは、転職エージェントの立場を考えれば当たり前の話。そのことにプレッシャーを感じる必要もない
・初めての転職の際は1社に絞るのではなく、複数の会社を比較検討し、いろいろな会社の人と話をしてみて「こんな感じの会社が良いな」といった基準を自分の中で明確にしよう
・複数の会社に応募していることを面接官に伝えることは問題ない。自分の素直な気持ちや考えを面接官に伝えよう

転職エージェントがいくつもの会社を応募するよう勧めてくることは、求職者の悩みを減らしたい気持ちや、あるいは採用決定率や転職エージェントサービスの役割を鑑みれば、至って自然なことであることをご理解いただけたでしょう。もちろん、それを疎ましく思う気持ちも正直なものでしょう。ですが、そもそも自分の中で会社を選ぶ基準がしっかりと定まっていれば、転職エージェントからの提案に惑わされることもないはずです。自分の「転職したい」という気持ちと正面から向き合って、うまく転職エージェントと付き合いながら転職活動に臨んでいきましょう!

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