ディープロ

2019年12月18日

プログラミングスクール代表が語る「タイムマネジメント」前編

「12年間自分の時間を計測し続けた」経験を有するディープロ代表の野呂が、タイムマネジメントに取り組むにあたっての心構えを説く本企画。前編では、自分の時間を計測し続けた経験を振り返りながら、お話していきます。

タイムマネジメントはさまざまな方法論があり、どのやり方が自分に合うのかが分からず、結局、何も手を付けられていないという方も少なくないと思います。そこで今回は、「12年間自分の時間を計測し続けた」という貴重な経験を有するディープロ代表の野呂が、タイムマネジメントに取り組むにあたっての心構えをお話します。
前編では、12年間自分の時間を計測し続けた経験を振り返りながら、お話していきます。

【こんな方におすすめ】
・タイムマネジメントのやり方について知りたい方
・タイムマネジメントに取り組んだものの失敗した経験をもつ方

【目次】
1.ディープロ野呂は、12年間自分の時間を計測し続けた
2.タイムマネジメントの大前提
 ・「残された時間をどう使うかはその人の自由」と心得よ
 ・野呂がタイムマネジメントに目覚めたきっかけ
3.自分の意思で生きていくために「何に時間を使っているのか」を計測した
4.「予定調和ではない時間」が感動につながる
5.まとめ

■話し手
ディープロ 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

ディープロ野呂は、12年間自分の時間を計測し続けた

今回は、「プログラミングスクール代表が語る『タイムマネジメント』」というテーマでお話いただきます。野呂さんは、ご自身の時間を計測したことがあるとのことで、今回はその経験をなぞっていく形で、考え方やノウハウについて教えていただければと思います。

分かりました。私は、23歳から35歳ぐらいまで、毎日「自分が何に時間を使っているのか」をストップウォッチで測り続けてきました。一時も止めることなく記録に残しその記録を振り返って、自分が何にどのくらい時間を使っているのかを把握する、という経験を12年間繰り返してきた訳です。この経験が、今回お話する私なりのタイムマネジメントの真髄になっています。

一見すると単純な作業に思えても、実際にはそう長くは続かないですよね。それを12年間も続けてきた野呂さんの経験から、ぜひ貴重なお話を聞きたいと思います。

分かりました。まずタイムマネジメントの手法には、いろいろなものがあります。これらは人によってそれぞれ合う手法と合わない手法とがあるので、それはさまざまな本を読むなどしてストックしていただければ良いと思います。今回、私からは「そもそも、なんでタイムマネジメントが必要なのか?」などといった心構えの観点から、お話していこうと思います。

タイムマネジメントの大前提

「残された時間をどう使うかはその人の自由」と心得よ

まず、タイムマネジメントについて考える際には、これからの自分にどのくらいの時間が残されているのかを「量」で考えてみてほしいと思います。ちなみに永田さんは、ご自身の人生であとどのくらい時間があると思いますか?

日本人の寿命がだいたい80歳ですよね。そう考えると、今の私は27歳なので、残りは50数年でしょうか。

定量的に考えれば、そのようになります。もちろん、80歳よりも長生きする方もいれば不運な事故などもありますから、一概には言えませんが。ここで大事なことは、その残された時間をどう使うかはその人の自由ということなんです。タイムマネジメントを考える際には、この考え方を大事にしてください。

「残された時間をどう使うかはその人の自由」ですか。なぜ、その考え方が、タイムマネジメントを考える際に大事なのでしょうか?

野呂がタイムマネジメントに目覚めたきっかけ

それをご説明するために、私の経験則をお話しましょう。私が自分の時間を測るようになったきっかけは、私が22歳の時に私の父親が亡くなったことなんです。その時に「人生って必ず終わるんだな」ということを強く感じ、「自分はどう生きていきたいんだろう」ということを考えるようになりました。

とても身近な方の死が、自らの人生を考えるきっかけになった訳ですね。

そうです。そこで人生について考えた結果、「自分が過ごしてきた時間というのは、自分の意思決定の連続で続いているだけなんじゃないか」という考えに思い至り、「自分の意思で生きていくこと」の重要性に気づいたんです。これこそが、「残された時間をどう使うかはその人の自由」という考え方の真意です。

自分の意思で生きていくことの重要性に気づいた野呂さんは、どのような行動を取ったんですか?

改めて、「自分の夢って何だっけ?」とか「昔はこんなことやりたいって言ってたなぁ」といったことを思い出して、自分の行動をそこにつなげていくことを始めました。「自分の時間を計測する」ことは、そのために必要な作業という位置づけでした。

自分の意思で生きていくために「何に時間を使っているのか」を計測した

「自分の時間を計測する」ことが、「自分の意思で生きていくこと」とどのように関連するのか、教えてください。

自分の意思で生きていくためには、「自分が何をするかを決めて、そこにきちんと時間を使わなけばいけない」と思いました。そしてそのためには、まずは「自分が何に時間を使っているのか」を覚えておいて振り返る必要があるとも思いました。そういった経緯から、ストップウォッチで時間を計測する行動につながった訳です。

12年間も続けることはかなり大変だと思うのですが、どのようなことを意識して続けられたのでしょうか?

自分で時間を記録をすることで、「これから何をするか」をあらかじめ決めて行動することを意識するようになりました。なので、いろいろな事を同時並行にやるよりは、ひとつのことに集中して取り組むことがしやすくなりました。そういったメリットを見出すことができたのが、続けられた要因のひとつだと思います。

「予定調和ではない時間」が感動につながる

「これから何をするか」を考える際に、いろいろな観点があると思います。例えば「お金を稼ぐために時間を使いたい」とか、あるいは「家族のために時間を使いたい」とかがあると思うんですけど、野呂さんはどのように考えていましたか?

始めた当時は、「自分自身がこうありたいな」という思いが強くあったので、自分のことに焦点が当たっていたことが多かったです。自分のことについてだんだんコントロールができるようになっていくと、「自分のためだけではなくて、周りの人も巻き込んで何かを成し遂げたい、そのために時間を使いたい」という考えが生まれてきました。

「皆でやった方がもっと大きなことができるようになるし、おもしろい」ということを、タイムマネジメントを通じて気づいたということですね。

そうです。仕事を通じていろいろな人と話をしたり、いろいろな人の活躍を目にしたりすることで、「時間の質」というものを感じるようになったんです。それは人との関わり合いだけに限りません。例えば「予定通りに半日勉強しました」という時間よりも、たまたま見た2時間の映画での数秒のシーンに涙を流したりするんです。そういった感動はどこからやってくるのかを考えた時に、自分にとって予定調和ではない時間であることに気づいたんです。

人との出会いで起きることも「予定調和ではない時間」になりやすいですよね。自分ではコントロールができない部分だからこそ、感動できる質の高い時間になり得るということですね。

まとめ

・タイムマネジメントを考える際には、「残された時間をどう使うかはその人の自由」と心得よ
・人生は選択肢の連続であり、どのような選択肢をとっていくかは自分次第
・「自分にとって予定調和ではない時間」が感動につながる

今回は、12年間自分の時間を計測し続けた経験を振り返りながら、タイムマネジメントの考え方についてお話してきました。人生は自分の意思決定の連続で続いているために「自分の意思で生きていくこと」が重要です。野呂が行なった「時間の計測」も含めて、タイムマネジメントは「自分の意思で生きていくこと」を具現化するための手段に過ぎません。これが今回、特にお伝えしたいメッセージです。

後編では、自分の時間計測をやめるに至った心境の変化を起点に、タイムマネジメントに関するアドバイスをお贈りいたします。
「プログラミングスクール代表が語る『タイムマネジメント』後編」の記事はこちら

また、こちらの記事もぜひ合わせてご覧ください!
「野呂代表が12年間『自分の行動の時間』をひた向きに計測し続けた理由とは?」の記事はこちら
「社会人の時間の使い方と改善テクニック」の記事はこちら

ディープロの公式HPこちら
ディープロの無料カウンセリング予約こちら

ダイビックのことをもっと知ってみませんか?