ディープロ

2020年1月10日

3年後、ありたい姿に到達するためのPDCAサイクル:④Checkの視点

「ありたい姿」に到達するための方法論として、PDCAサイクルを回すことの必要性についてお話していく本企画。最終回は、PDCAサイクルのCheckについて、どのような視点から振り返れば効率的なのか、解説していきます。

誰しもが、いつかはこうなりたいという「ありたい姿」のイメージを持っていることでしょう。しかし、「ありたい姿」をぼんやりと思い描いているだけでは、そこに到達することはできません。そこで今回、「ありたい姿」に到達するための方法論として、PDCAサイクルを回すことの必要性についてお話していく企画を立てました。最終回となる第4回は、PDCAサイクルのCheckについて、どのような視点から振り返れば効率的なのか、解説していきます。

【こんな方におすすめ】
・自分の「ありたい姿」に到達するための方法を知りたい方
・PDCAサイクルについて理解したい方

【目次】
1.PDCAサイクルのCheckでは時間の使い方に焦点をあてよう
2.Checkでは他の人の意見を積極的に参考にしよう
3.「2:8の法則」を頭に入れて「成果につながっているのか?」という観点からCheckをしよう
4.まとめ

■話し手
ディープロ 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

PDCAサイクルのCheckでは時間に焦点をあてよう

「3年後、ありたい姿に到達するために」というテーマを据えて、その方法論としてPDCAサイクルについてお話をお聞きする本企画。今回は、PDCAサイクルのCheckについて、どのような視点から取り組むことが有効なのかをお話していただきます。

Image from Gyazo

まずCheckについては、自分自身の行動について振り返ることが大事です。とは言っても、どのように振り返れば良いのか分からない方も多いでしょう。私のおすすめは、「時間に焦点をあてて、自分が何にどのくらいの時間を使っていたのかを振り返る」という方法です。例えば1週間、何をしていたのかを、おおよそで良いので書き出してみてください。

Image from Gyazo

時間について振り返ることで、どのようなことが分かるのでしょうか?

自分自身が何に悩み、何がうまくいっていて、どういうことに時間を使っているのが分かることで、「ありたい姿」と現実とのギャップが分かります。これがCheckで大事なポイントです。

とても大事なことですね。一方で、自分のことについて振り返るのって、ある意味では、できていない自分を見つめることですから、正直少し怖いと感じます。

怖いという方は、「できていない自分を見る」のではなくて、「もっとうまくやるために見る」というポジティブな視点の持ち方に変えてみてください。はじめから「ありたい姿」であるのならば、そもそもPDCAサイクルを回す必要はない訳ですから。Checkをすることは「ありたい姿」に近づくチャンスと捉えましょう。

Checkでは他の人の意見を積極的に参考にしよう

Checkをする際には、他の人に見てもらうことも大事です。なぜかというと、自分の経験だけでは、どのように時間を使えていれば良いのかを判断できないからです。そもそも、自分の時間の使い方に要改善点があると仮定しているから、振り返る訳ですよね。ということは、自分だけで考えていても答えは出てこないです。ですから他の人、特に自分よりも仕事ができるような人たちに見てもらうことが必要になります。

インターネットで調べてみるのも良さそうですけど、やはり生の声や意見を聞くことが大事ですね。

そうです。特に同じ環境にいる先人たちは、あなたと同じ過去を経験してきた人たちであるはずです。あなたの環境にマッチしたフィードバックを得られると思います。

“Check”と聞くと、自分だけで振り返るようなイメージもありますけど、それでは改善のヒントが出てくる訳がないということですね。言われてみれば当たり前の話ですけど、盲点な感じもします。そう考えると、チームとしてPDCAサイクルに取り組んで、お互いにCheckをし合うというやり方も良いかもしれませんね。

「2:8の法則」を頭に入れて「成果につながっているのか?」という観点からCheckをしよう

他にもCheckを行なう際のポイントなどはありますか?

「2:8の法則」というものをご存じでしょうか?「パレートの法則」とも言い、これは「成果の8割は、顧客全体の2割が生み出している」という理論のことで、ビジネスやマーケティングの世界ではよく用いられる法則です。

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私はこの法則は、個人の仕事にも当てはまると考えています。すなわち、仕事の成果の大部分は、それほど多くはない割合の仕事時間から生み出されているということです。そして、この「2:8の法則」を逆に捉えると、実は仕事の時間の大部分が、対して重要ではない成果に結びついてしまっているということになります。ですから、自分の仕事の時間についてCheckをする際には「成果につながっているのか?」という観点から検証することが大事なポイントだと言えます。

たしかに、「仕事をやっている自分」に満足してしまって、仕事の時間に対しての検証をする気がなくなってしまうというのは起きそうな話ですね。だからこそ、きちんとCheckの機会を設けること、お互いにCheckをし合うことなどが大事なのですね。

そのとおりです。

まとめ

・PDCAサイクルのCheckでは、時間の使い方に焦点をあてることで「ありたい姿」と現実とのギャップを把握しよう
・Checkは自分だけで考えていても答えは出てこない。他の人の意見を積極的に参考にしよう
・Checkの際には「2:8の法則」を頭に入れて「成果につながっているのか?」という観点から検証しよう

PDCAサイクルのCheckは、次のActionをどのようなものにするのかを考える材料になります。そのため、他の人の意見を積極的に参考にするという点が特に重要だと言えます。自分だけで考えていても、良いCheckはできません。先輩や上司、仲間の意見も参考にして、効果的なActionにつながるCheckを心がけましょう。

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