DIVE INTO CODE

2019年10月04日

Webサービスで起業しても実務経験として認められる?

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Webサービスで起業をしたいけど、「もし失敗した場合に、その経験が転職活動などで認めてもらえるのか?」という不安の声を聞くことがあります。そこで今回は「Webサービスで起業しても実務経験として認められるのか?」というテーマを設定し、実務経験として認められるための要素について、徹底的に解説していきます。

【こんな方におすすめ】
・Webサービスで起業をしたいが失敗した場合も想定したい方
・プログラマーとしてプロダクトを開発したいという気持ちを持っている方

【目次】
1.実務経験として認められるためには
 ・実務経験として認められるのは「仮説検証」の経験
 ・「仮説検証」の経験を証明するには
 ・起業志望のプログラマーは意外と多い
2.仮説検証のないプロダクト開発は実務経験とは言えない
3.まとめ

■話し手
DIVE INTO CODE 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

実務経験として認められるためには

実務経験として認められるのは「仮説検証」の経験

今回は「Webサービスで起業しても実務経験として認められるのか?」という疑問にお答えいただきます。これはつまり、Webサービスで起業をしたいけど、「もし失敗した場合に、その経験が転職活動などで認めてもらえるのか?」という不安の声があるということなのですが、いかがでしょうか?

実際に経験した内容次第だと思いますが、基本的には起業経験を実務経験として認める会社が多いと思います。なぜならば、実際に起業して自分で製品を開発するということは、必ず「仮説検証」をしているはずだからです。ユーザーに対して開発したプロダクトについての意見を聞き、リアクションが芳しくなかったとしても、くじけずもう一度プロダクトを改善する。このような仮説検証のルーティンをきちんとやり続けてきた経験があれば、実務経験として認められるでしょう。

なるほど。

実務経験という点でいえば、高度なコードを書けることはマストではありません。重要なことは、トライアル&エラーをくり返して、ユーザーのフィードバックを元に機能を変更したりなどの工夫をした経験があるかどうか。
なぜならば、「ユーザー視点で考えられる」人材は、多くの会社でニーズがあるからです。しかも、それを誰かに言われてからやるのではなく、自分から能動的に取り組める姿勢は、会社からも高く評価されるでしょう。

「仮説検証」の経験を証明するには

転職活動などでは、仮説検証の経験はどのように証明すれば良いのでしょうか?

例えば、自分が開発したプロダクトをGitHubに公開し、それを見てもらうというやり方が良いと思います。それに加えて、仮説検証をくり返したことの体験談も話しましょう。どのようなことがうまくいかなくて、それに対してどのような改善をしたのか。そしてこの際に、どのようなスキルがあれば「もっとうまく」改善できたのか。

プロダクトを開発して仮説検証を行なった経験は、プログラマーとしてどのようなポジションの人材にも求められる要素なのでしょうか?

どちらかといえば、新規事業や自社でサービスを開発するような場所でより求められる人材だと言えそうですが、もちろん受託開発の事業でも必要とされます。あとは、組織体制の規模によっても変わってくるでしょう。例えば、大企業のシステム開発企業の場合は比較的規模の大きなプロジェクトを動かしており、関わっているメンバーの人数も多いです。そういった現場では、仮説検証の経験値よりもプログラマーとしての確実なスキルを求められるでしょう。
つまりは、基本的には仮説検証の経験値は必要な要素ではあるものの、それを必要としない場所などもゼロではないということです。もちろん、どのような現場であれ仮説検証の経験があれば評価されることは確か、というのが前提です。

起業志望のプログラマーは意外と多い

少し話が変わりますが、DIVE INTO CODEでも「起業をしたい」という方はいらっしゃるんですか?

毎期、受講生のうち1~2割ほどはそういった方がいらっしゃいます。そういった方は「DEMODAY」という、DIVE INTO CODEが半年に1度開催しているイベントに出場されます。中には「DEMODAYに出ることが1番重要だ!」と思って参加されている方もいらっしゃるくらいです。
皆さん、そのようにチャレンジをして、世の中に自分のアイデアを発信してフィードバックを得られる機会を求めていらっしゃいます。

実際に起業をした方もいらっしゃるんですよね?

卒業後に起業をした方もいますし、逆にもともと起業はしていたけどプロダクトが無かったために、DIVE INTO CODEで学びながら開発をしているという方もいます。中には、DIVE INTO CODEでの人的な繋がりから投資家と話をするようになり、起業の道へと進んでいくことを決めた、という方もいます。

すごいですね。起業するには勇気が要りそうですが、その道に進んでいる方もたくさんいらっしゃるんですね。

仮説検証のないプロダクト開発は実務経験とは言えない

ここで「起業しても実務経験として認められる?」という話の本筋に戻りますが、仮説検証をくり返さずに、自分が作りたいプロダクトだけを作って終わらせてしまうことは良くありません。これでは実務経験としては認められないでしょう。「作りたいものだけ作るのは、起業とは言えないだろう」と思われてしまいます。

厳しいことを言えば、それだけではただの自由研究と同じですからね。でも実はそういった人も多そうですが。

私も、これだけでは実力が身に付かないだろうと思います。きちんと仮説検証をくり返して、ユーザーとのコミュニケーションも積み重ねるというのが、本当の意味での実務経験だと言えるでしょう。

仮説検証の中でユーザーの声を聞く際に、いろいろなやり方があると思うのですが、どのようなやり方が良いのでしょうか?

「アンケートをとる」という方法もありますが、個人的にはあまり好きではありません。
私がおすすめするのは「ヒアリング」です。実際にプロダクトを触ってもらって、生の声やリアクションをいただく。最初はひとりにお願いするのでも良いでしょう。むしろ、そのひとりも感動させられないようなプロダクトはまだまだ甘いと思うべきです。生の声をもらえる人とは積極的にコミュニケーションを図って、自分のプロダクトを徹底的に仮説検証していきましょう。これは、その先に起業家として生きていくためにも必要な要素だと言えます。

仰るとおりですね。ここまでの話をまとめると、新しいプロダクトを開発すること、起業を志すこと自体は良いことであるが、より重要なことはきちんと仮説検証をくり返すこと、といった感じでしょうか。仮説検証については、きちんと「記録に残すこと」も重要ですね。

そうですね。ヒアリングをした際にどのような声を聞いたのか、それに対してどのような改善を行なったのか。後々にそういったことを語れるようにするためにも、記録に残すことが大事ですし、そもそも記録を残すことはWebサービスで起業を成功させるためにも重要な要素と言えるでしょう。

そもそも、実務経験として認められるかどうかを気にする前に、Webサービスで起業を成功させることに集中して頑張るべき、という話でもありますね。

そのとおりです。

まとめ

・実務経験として認められるには「仮説検証」を行なった経験があるかどうか。仮説検証のないプロダクト開発はただの自由工作だと心得よう
・仮説検証は実務経験として認められる以前に、Webサービスで起業する際にも必要不可欠な要素。ユーザーの声を聞き、改善を行い、きちんと記録にも残そう
・実務経験として認められるかを心配する前に、まずは目の前の起業に全力で取り組もう

今回のテーマは、Webサービスでの起業がうまくいかないことを心配する声にお答えするために設定しました。大事なことは、ただプロダクトを開発するだけではなく、ユーザーの声を聞き改善を行う「仮説検証」の経験をきちんと積むことです。

起業が失敗したときのことを不安に思う心理は、Webサービスに限らず起業を目指す方すべてに共通するものですが、そもそも、そのような心配をする前に、まずは目の前の起業に全力で取り組む姿勢も重要です。きちんと「仮説検証」の経験を積み重ねて、まずは起業家として成功することを目指して頑張りましょう。
他にも起業に関する記事がございますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

「プログラミングで起業するにはどのくらいのレベルが必要なの?」の記事はこちら

「プログラミングができなくてもWebサービスで起業できるのか?」の記事はこちら

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