DIVE INTO CODE

2019年07月12日
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プログラミングで起業するにはどのくらいのレベルが必要なの?

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「プログラミングで起業するにはどのくらいのレベルが必要なの?」について、プログラミングスクールDIVE INTO CODE代表の野呂がお話します。プログラミングで起業することを目指している方にとって、求められるレベル感が気になりますよね。本記事では「タイプ別の起業」や求められる「レベル感」についてご紹介します。

【こんな方におすすめ】
・全くの未経験からのエンジニアを目指している方
・プログラミングスクールを検討している方
・プログラミングで起業を目指している方

【目次】
1. プログラミングで起業する3つのタイプ
 その1:受託プログラマー
 その2:発信者
 その3:自社サービス
2. 自社サービスで大事なのは企画力
3. まとめ

■話し手
DIVE INTO CODE 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

プログラミングで起業する3つのタイプ

今回は「プログラミングで起業するにはどのくらいのレベルが必要なの?」についてお話します。

最近は、Webサービスを立ち上げて起業する人が増えましたよね。起業にどのくらいのプログラミングのレベルが必要なのか気になりますね。

起業と言ってもさまざまな形態があります。まずはその点を明確にしたいと思います。プログラミングで起業する際は、大きく別けると3つのタイプです。
1. 受託プログラマーとして起業
2. 発信者として起業
3. 自社サービスを立ち上げて起業

Image from Gyazo

一口に「プログラミングで起業」と言ってもいろいろあるんですね。

永田さんの「プログラミングで起業」とは、どれを想像していましたか?

3つ目です。起業と言えば、自社サービスを作るイメージでした。

それぞれのタイプで求められるレベル感が異なりますので、その点についてお話します。

お願いします。

その1:受託プログラマー

1つ目のプログラミングで起業は、「受託プログラマー」ですね。これは個人事業主として起業する方法です。受けた依頼からWebサービスを構築することです。これは、リモートで個人で請け負って作る場合もあれば、企業に常駐して作る場合もあります。

なるほど。

このタイプは、プログラミングのレベルがかなり高いと思います。目安は企業に就職して、フルタイムで3年ほど勤めて得られるレベルです。

スクールを卒業して、すぐに受託プログラマーとして起業できるわけではないんですね。

未経験だと実力や経験も乏しいし、信用もないので厳しいです。1人で仕事を取るのは大変なことなんです。起業自体は簡単です。開業届を出すだけなので、誰でもできます。起業が目的ではなく、ご飯を食べられる状態になることですよね。受託プログラマーとして活躍するには、どこかの会社に3年ほど勤めて、「君は重要な存在だから残ってほしい」と言われる存在になる必要があります。

起業と言ってもいろいろな形がありますよね。辞める時に「残ってほしい」と言われた場合は、個人事業主として業務委託で請け負うのもありですね。

そうそう!それもありですよね。いきなり起業しなくても、実務経験を積んでからでも遅くない。いきなり受託プログラマーとしての起業はリスクが高いです。

逆に言うと、勤め先の企業で頼られるような存在でないなら、受託プログラマーとしての起業は厳しそうですね。

受託プログラマーは、相手の作りたいものを作らなきゃいけないです。そこには、「要件定義」「認識のすり合わせ」「スケジュール調整」などプログラミング以外のスキルが求められます。例えば、先方と認識がずれていて、スケジュールが押してしまった場合にどうやってリカバリーするのか。そういったビジネス的な判断は、受託プログラマーとして求められるスキルです。他人と認識を合わせるって、結構大変なんですよ。

なるほど。実務で経験を積まないと難しそうですね。

その2:発信者

2つ目のプログラミングで起業は、「発信者」ですね。これは、自身のWebサイト(ブログ・アフェリエイトサイト等)を運営しながら、そのノウハウやライフスタイルを発信して個人事業主として起業する方法です。発信媒体は「SNS」「ブログ」「YouTube」などですね。いわゆるインフルエンサーと言われる方々です。

そういう起業の方法もあるんですね。求められるプログラミングのスキルはどれくらいですか?

ピンキリではありますが、1つ目の「受託プログラマー」に求められる技術レベルよりは低いと思います。ブログやアフェリエイトサイトを運営する際に必要なプログラミングスキルってそこまで高くないんですよ。ツールも充実していますから、プログラミングスキルがなくても作れます。

そうなんですね。

プログラミンングスキルは、簡単なJavaScriptを書いてデータを集計したり、SQLを使ったデータベースのやり取り、サイトをカスタマイズできるレベル。先程もお伝えしたように必ずしもすべてを覚える必要はないです。ツールで代替えも可能ですからね。

なるほど。プログラミンングができた方が良いけど、実際にコードが書けなくてもできるんですね。

そうですね。コードが書けないと応用が効かないので、サイトのオリジナリティを出すのが難しいです。ツールを使うとどうしても似たようなサイトになってしまいます。

今後は「発信者」として起業する人にとって、高いプログラミングスキルを持っていると差別化が図れそうですね。

それはありますね。このタイプの起業家は発信力が求められます。人と違うキャリアや経験が必要です。「これだけは負けない」というものを作ってから独立することが大事です。

理想的なやり方ですね。

その3:自社サービス

3つ目のプログラミングで起業は、「自社サービス」ですね。自社サービスを立ち上げて事業を行なう方法です。永田さんが「プログラミングで起業」のイメージがこのタイプですよね。

僕のイメージはまさにこれですね。求められるプログラミングのスキルはどれくらいですか?

作るサービスによりますね。まずはMVPがあれば良いと思います。MVPで実装されている機能は、フォームに入力したらデータが登録されるレベルで良いので。

※ MVPとは、実用最小限の機能が実装された試作品

なるほど。

MVPであれば、高度なスキルは求められませんので、勉強すればすぐにできると思います。MVPを作った上で資金調達をして、メンバーを集めて、どのように起業するのか。MVPを作る以前にCTO(最高技術責任者)やエンジニアが見つかって、自身で作る必要がなくなるかもしれません。
MVPを作れるぐらいの知識があれば、エンジニアと会話ができますからね。このタイプの起業家に必要なのは、技術力よりもマーケティングやマネジメントです。なので、創業から1~2年は調達した資金の使途や会社の方針を意思決定することです。ただし、ITの知識が全くないと、開発の際に強引な意思決定をしてしまうことがあります。または、エンジニアに譲歩しすぎて判断を見誤るかもしれません。最低限の知識があれば、そういうことがなくなると思います。

そうなんですね。意外です!このタイプのイメージは、全部自分で作る必要があると思っていました。MVPが作れるレベル、もしくは作りたいものが具体的に伝えられるレベルであれば良いんですね。

そうなんです。この場合は、自分がエンジニアとしての手を動かすのではなく、マーケティングやマネジメントに力を入れます。

自社サービスで大事なのは企画力

自社サービスを立ち上げて起業するタイプの場合、大事なのは企画力です!まず企画を立てて、どのようなUX(ユーザ体験)が得られるのか。そのためにはどの技術が必要で、それらを仕様に落とし込む。この仕様は、ユーザがサービスをどういう場面で使って、どういう体験を得られるのか、ユーザ視点で考えなければなりません。

逆に言うと、めちゃくちゃプログラミングができる人でも、企画力がないと厳しいんですね。

3つ目のタイプとしては、非常に厳しいです。

企画が苦手だけどプログラミングができる人は、1つ目の「受託プログラマー」を選んだ方が良さそうですね。

「プログラミング」と「企画」の両者は、使う筋肉が違います。プログラミングができるようになっても企画ができるようになるわけではありません。企画ができる人は、プログラミングを学ぶことでスムーズに意思決定ができるようになります。

間違いないですね。

新人研修で模擬的なアプリケーションを作るサポートをしています。その際に感じることは、企画がしっかりしていると、作るものもしっかりしています。逆に企画が良くないと、作るものも良くないです。「このサービスって、SNSのコピーじゃん」みたいな。

なるほど。

企画が弱いと投資家から見向きもされません。だから、資金調達もできないし、人もついてこないんです。

企画はどうやって考えたら良いですか?

企画は2つの視点があると言われています。「欲を叶える」「不を解消する」ですね。この2つの視点でユーザの「ストーリー」、「体験」をデザインするんです。マーケティング用語で言えば、「カスタマージャーニーマップ」「ペルソナ」ですね。あとは、同業他社を分析することですね。すでに必ず何かしらのサービスがありますから。何にもない場合は、産業構造を変えることぐらいしかない。
例えば、タクシー業界でUberが有名ですが、これまで存在しなかった体験を提供できるサービスなので、「ブルーオーシャンだ」と言われたりします。UXを考える発想って、これまでのユーザの行動体験を壊すことなんです。既存のタクシー業界はライバルだったりするわけです。体験自体を変えてしまう。そういうマーケティング手法によって企画が固まってくるんです。

※カスタマージャーニーマップとは、ユーザの購買行動の流れをを明確にし、顧客の行動の全体像を把握する手法。
※ペルソナとは、架空のユーザ像を設定することで、ユーザへの理解を深める手法。

なるほど。企画にはプログラミングとは別のマーケティングの知識が必要なんですね。

企画はプログラミングができても見えてきません。企画はマーケットを見なければなりません

大事ですね。

今回ご紹介した3つのタイプは、完全に区分けがあるわけではなく、自由に組み合わせることも可能だと思います。

起業を考えている方には今回の記事を参考にしていただきたいですね。今日はありがとうございました。

まとめ

・プログラミングで起業する3つのタイプ
 その1:受託プログラマー
 その2:発信者
 その3:自社サービス
・ 自社サービスで大事なのは企画力

受託プログラマーは、受けた依頼からWebサービスを構築することで個人事業主として起業する方法です。
発信者は、自身のWebサイト(ブログ・アフェリエイトサイト等)を運営しながら、そのノウハウやライフスタイルを発信して個人事業主として起業する方法です。
自社サービスは、自社サービスを立ち上げて事業を行なう方法です。
自社サービスで大事なのは、プログラミングスキルではなく企画力です。上記の3つを組み合わせて起業することもできますので、起業を目指している方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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