DIVE INTO CODE

2019年12月20日

年収について交渉したいけど、どうすれば良い?

就職活動や転職活動をする際、あるいは会社員として仕事に取り組む際において「年収」はとても重要な要素です。一方で、お金の話はなかなか持ち出しにくいものでもあります。そもそも、年収の交渉をすること自体、良いのか悪いのか分からない方も多いでしょう。そこで今回は単刀直入に「年収について交渉したいけど、どうすれば良い?」というテーマでお話していきます。

【こんな方におすすめ】
・就職活動や転職活動に際して、お金の話をして良いのか気になっている方
・年収について交渉したいけど、話の持ち出し方が分からない方
・自分の今の年収に対して不満を持っている方

【目次】
1.入社前の年収交渉
 ・そもそも年収の交渉をしても良いのか?
 ・お金の話の持ち出し方
2.入社後の年収交渉
 ・年収交渉において有利になるような話し方
3.まとめ

■話し手
DIVE INTO CODE 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

入社前の年収交渉

今回は、「年収について交渉したいけど、どうすれば良い?」というテーマでお話いただきたいと思います。これは、皆さん悩むテーマだと思います。自分のそれまでの経歴や会社での成果について客観的に評価することは難しいですし、そもそも、お金の話を持ち出すこと自体にもハードルがあります。

仰るとおり、難しいテーマだと思います。今回は「入社前の年収交渉」と「入社後の年収交渉」のふたつのシチュエーションを想定して、お話します。

お願いします。

そもそも年収の交渉をしても良いのか?

まずは「入社前の年収交渉」、つまり転職での面接などを想定してお話していきましょう。

そもそも、人によっては「年収の交渉をしていいのか?」という疑問を持っていると思うのですが、その点はいかがでしょうか?

私は、年収の交渉をしても良いと思います。ただし、話の持ち出し方には工夫が必要です。そもそも、会社はどのように社員の給与を決めているのかというと、会社の売上と利益を参考に決めるのが基本です。ですから、売上を向上させるのに大きく貢献できることを約束することができれば、年収を上げる交渉をすることが可能になると考えておくと良いと思います。

となると、総務や人事などといった管理系の仕事の場合は、会社の売上と直結する訳ではないので、年収の交渉は難しくなるのでしょうか?

そういった仕事の場合は、会社の生産性を上げるような貢献ができることをアピールすることが必要になります。例えば、人の1.5倍の仕事を、残業をすることなく取り組めることなどがアピール材料となりますね。

お金の話の持ち出し方

「年収を上げる交渉をしたいのであれば、その分、会社に貢献できることをアピールする必要がある」ということですね。ロジックとしては理解できますが、一方で、どうしてもお金の話は言い出し辛いという気持ちもあります。

仰るとおりですね。ポイントとしては、まずお金の話は面接の最後に持ってくると良いですね。これは日本では、「お金の話は卑しい」という価値観が染みついているのが現状であり、最初に持ち出すのは相手の心証を悪くする恐れがあるからです。そしてお金の話の切り出し方は、会社の考え方への理解を示しつつ、かつ自分のライフビジョンの話を交えながら、先にお話したような会社への貢献の話を丁寧に説明するというのが良いでしょう。

「会社の考え方への理解を示す」というのが、とても大事なことのように感じます。

そのとおりです。これも先程お話したとおり、会社はきちんと考えて社員の年収を決めている訳です。これは求人票に記載する年収も同じですね。それなのに、これは例えばの話ですけど「求人票に書いてある年収は低いと思うんです…」といったような話の切り出し方をしてしまうのは、その会社の考えを否定しているように捉えられてしまう恐れがあります。ですから、その点に対してきちんと配慮する姿勢を示す必要があります。

会社の考え方への理解を示すような話し方は、具体的にはどのようなものでしょうか?

「今回ご提示いただいているお給料は、ミッションに対して妥当だと思っています。ですが、私はこれ以上にミッションを担うことで、会社に貢献したいと思います。つきましては、もう少しお給料をいただけるようなポジションから採用していただけないかと思っています」といった感じでお話すると、良いのではないでしょうか。

良いですね!「会社の考え方を尊重した上で、きちんとお金の話を切り出してくれた」という良い印象を受けました。

入社後の年収交渉

次に、「入社後の年収交渉」を想定して、お話を聞かせてください。

入社後の年収交渉については、会社によっては個別の交渉に応じてくれますが、そうでない会社も多いと思います。そもそも多くの会社は、社員の評価制度を持っており、その評価のタイミングで合議式で社員の給与を決めています。かといって、会社側がまったく相談に乗らない訳ではないと思いますが、そのような状況で個別の交渉をしかけるということは、先程までお話していたような入社前の交渉と同等レベルで、年収を上げてもらうための根拠と説明が必要になります。

入社をしたということは、「その会社の給与体系についても了承した」ということですからね。入社後の年収交渉については、まずタイミングを見計らって話を持ち込むことがとても大事ですね。

そうです。ある意味では、一度合意したことを蒸し返すような話をする訳ですから、それ相応の根拠が必要になります。会社側としても、社員からの個別要求にいつまでも付き合っていく訳にはいきませんし、話を持ち出すタイミングにも注意が必要です。

交渉をする・しないに関わらず、会社の給与体系や評価制度について入社前によく理解しておくことは大事ですね。

そのとおりです。意外と、そういった話を聞かない人が多いんですよね。私自身も「どうやれば給与が上がっていくのでしょうか?」ということを聞かれることがほとんどありません。暗黙のうちに「自分が頑張れば上がっていく」と思っている方が多いのだと思いますが、それではあまり良くないと思います。自分ではなく会社の業績が上がり、評価軸に沿って評価をされたら上がるのです。

これまでは年功序列の社会だったということも影響しているでしょうね。とはいえ、社会は少しずつ変化していますからね。

そうですね。仰るとおり、交渉をする・しないに関わらず、「どうすれば自分の給与が上がるのか」は、会社のロジックを理解するなどして真剣に考えるべきことだと思います。

年収交渉において有利になるような話し方

その他、最後に年収交渉において有利になるような話し方などがあれば教えてください。

例えばですが、会社の立場になって考えてみると、数年後には辞めるような人材に、出世コースを用意したりはしないですよね。ということは、少なくともその会社で頑張っていきたい気持ちがあるならば、そのことをしっかりとアピールすることが、高評価につながる可能性があります。企業は、ゴーイングコンサーン、未来に渡り持続発展することを大切に考えて運営していますから。

「今後も積極的にコミットメントしていくという、将来を想定した話をするのも効果的」ということですね。たしかに会社としては、そういった人材は大切にしたいですね。

まとめ

・売上を向上させるのに大きく貢献できると約束することができれば、年収を上げる交渉が可能になる。
・会社の考え方への理解を示しつつ、かつ自分のライフビジョンの話を交えながら、会社の売上や生産性への貢献の話を丁寧に説明する。
・交渉をする・しないに関わらず、会社の給与体系や評価制度について理解しておくことは大事。

年収の交渉を行なう際には、いくつかのポイントがあります。会社の考え方への理解を示すこと、会社の売上や生産性の向上に貢献できることをアピールすること、そして年収の交渉は話の最後に持ち出すことです。また、交渉をする・しないに関わらず、会社の給与体系や評価制度について理解しておくことは大事です。

就職活動に関しては、こちらの記事もぜひご参照ください。
■「どのくらいの給与で職を決めるべき?」の記事はこちら
■「就職や転職の面接で『数年後に辞めるかも』と話したら、どう捉えられるのか?」の記事はこちら
■「天職に就くにはどうすれば良いのか?」の記事はこちら

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