ディープロ

2019年10月1日

どのくらいの給与で職を決めるべき?

「どのくらいの給与であれば良いのか」について、判断基準が分からず悩んでしまう方も多いです。そこで今回は、「どのくらいの給与で職を決めるべき?」というテーマでお話をしていきます。

就職活動や転職活動で会社を選ぶときには「給与」も判断材料のひとつになるでしょう。しかし「どのくらいの給与であれば良いのか」が分からずに悩んでしまう方も多いです。そこで今回は「どのくらいの給与で職を決めるべき?」というテーマでお話をしていきます。

【こんな方におすすめ】
・就職活動や転職活動で、特に「給与」について判断基準が分からず決めかねている方
・自分の給与が高いのか安いのか、いまいちよく分からないと悩んでいる方
・自分の給与を高めたい気持ちを持っている方

【目次】
1.給与の判断基準とは
 ・自分自身がどのような生き方をしていきたいのか
 ・自分の周りの人たちはどのような生き方をしているのか
2.「給与」と「経験」の天秤のかけ方
3.今いる会社で高い給与をもらうためには
4.まとめ

■話し手
ディープロ 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

給与の判断基準とは

自分自身がどのような生き方をしていきたいのか

今回は「どのくらいの給与で自分の職を決めるべき?」というテーマでお話をお聞きします。つまりは「転職などをする際に、給与についての判断基準がよく分からない」という悩みですが、特に異なる業種に転職する場合はより難しいでしょう。

いろいろな考え方があることが前提ですが、まずは自分自身がどのような生き方をしていきたいのかを描いてみましょう。例えば「一軒家に住みたい」「奥さんと子どもと一緒に生活したい」「将来的には親の介護もしていきたい」「こういう場所に住みたい」など、具体的なイメージをして、どのくらい給与をもらえば良いのか考えてみるというのが考え方のひとつです。

これは意外と、人それぞれの考え方があるものですよね。

「奥さんもしくは旦那さんがバリバリ働くから、自分は相手をサポートしながらマイペースで働きたい」という生き方が良いという人もいるでしょう。要は、自分が理想とする生き方を明確にした上で、どの時点でどのくらいの給与が必要なのかを考えるという訳です。

極端な話をすると、年収1,000万円であっても自分が理想とする生き方には足りていないかもしれませんよね。

自分の周りの人たちはどのような生き方をしているのか

それと、自分の理想とする生き方をイメージした上で、自分の周りの人たちを見てみるのも良いでしょう。例えば高校時代の同級生が、どのくらいの年収でどういう会社に勤めているのか、どういう役職になっているのかなど。同世代のリアルなデータを収集すると、給与の判断基準の参考になります。

同じ世代を生きている人のデータは、判断基準としてとても参考になりそうですね。

「給与」と「経験」の天秤のかけ方

ここまでは給与だけに軸を絞ってお話を聞いてきましたが、一方で「給与は不満だけどとても良い経験を積めそうな仕事」もありますよね。「給与」と「経験」はどのように天秤にかければ良いのでしょうか?

「どう働いていきたいのか」という、働き方に対する思いの強さによって天秤のかけ方が変わってきます。例えば、私の場合は20代前半の頃は「30歳になったら年収1,000万円」という目標を掲げており、「転職をするならば年収が上がらないといけない」と決めていたんです。
ところが、ある日ふと「大事なものはお金だけではないのかも」「自分が何のために生きているのかすごく大事だよな」と思うようになりました。そこからは、例えば起業をした時も2年ぐらいは収入がない状態でしたけど「それでも良い」と思えましたし、今は「ディープロの卒業生が人の役に立ってくれれば良い」と思うことができています。

そのように考え方が変わったのには、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

自分の中に自信がついたことがきっかけだと思います。具体的にいうと、「自分がこうやって頑張っていけば年収1,000万円もまったく夢ではないんだな」というイメージが明確になった瞬間があったんです。それに気づいた瞬間に、お金を追い求めることがおもしろくなくなってしまった。それよりも、「自分の能力を使って周りの人たちから感謝されるような仕事、自分がもともと夢だと思っていたことに近づける仕事がしたい」と思うようになったんです。
これが、私にとっていわば「給与」と「経験」の天秤のバランスが変わった瞬間ですね。

とはいえ、実際に良い給与をもらえる立場から離れて起業するのは、怖くありませんでしたか?

それは、やはり怖かったです。12年間、給与をもらう立場であり続けていましたから。給与が支払われなくなる、すると当然お金もどんどん減っていく…という状況は不安でしたし、ストレスも感じました。一方で、おもしろいとも思いましたけどね。

それをおもしろいと言えるのはすごいと思いますが…。

おもしろいですよ。一度くらいやってみたら良いと思います(笑)

「給与」と「経験」の天秤のかけ方についてお話をまとめると、「経験」か「お金」かどちらかを優先するかは、自分の働き方に対する考え方次第だし、変化もする。ならばいっそ、どちらかに振り切って考えてしまった方が良いかもしれない、といった感じでしょうか。とことん給与を追い求める時期があっても良いように思います。

そうだと思います。とことん給与を追い求めていたら、そのうち別のことを重視したくなるタイミングもくるでしょう。そこは流動的で良いでしょう。

今いる会社で高い給与をもらうためには

最後に、「今いる会社で高い給与をもらうためにはどうすれば良いのか」というお話もお聞きしたいです。

これは私の経験則ですけど、やはり高い給与をもらっている人は、総じてハードワークで頑張っています。そもそも会社の給与が良いのは、その会社の業績が良いからですよね。業績が良い会社では、社員同士が激しく競い合って良い成果を挙げること、すなわちハードワークを求められる傾向が強いです。例えば経営コンサルタントの業界は若手社員でも給与が高い傾向にありますが、文字どおり四六時中仕事していて、かつ実績を出すことをとことん求められています。高い給与をもらうためには、その分しっかり働いて成果を出さなければいけないという覚悟を持つ必要がある訳です。

年収1,000万円というのを目標にするのも良いけれど、それなりの覚悟は必要だ、ということですね。

そうです。世の中は皆平等にチャンスがありますが、それはすなわち競争を強いられる社会でもある訳です。その競争に勝ち上がっていくことで、「高い給与」という評価を勝ち取れる、ということです。

そうですよね。となると、給与の「金額」ももちろん重要ではあるけど、それと深い関係がある「働き方」についても、自分の希望するスタイルと照らし合わせて考えることが大事ということですね。これについては「正解」はなく、あくまで自分の考え方を基準として決めるものですね。

そうです。もし、今いる会社で給与に不満があるのであれば、会社に「どうしたら自分の給与が200万円上がりますか」みたいに聞いてみても良いと思いますよ。社員からのこういった問いかけに対して、きちんと「こうしてくれれば上げられるよ」と、答えを提示できるような会社は良い会社だと感じます。


会社としては、社員がもっと頑張ってくれてビジネスがうまくいけば、文句もないはずですからね。

まとめ

・まずは自分自身がどのような生き方をしていきたいのかを描いて、必要となる給与の判断基準にしよう
・自分の周りの人たちはどのような生き方をしているのかも、判断基準の参考にしよう
・「給与」と「経験」とを天秤にかける場合には、どちらかに振り切って判断してしまうのも良い
・給与の「金額」と深い関係がある「働き方」についても、自分の望むスタイルと照らし合わせて考えることが大事

「このくらいの給与であれば良い!」というのは、個人の望む生き方によって判断基準が変わってきます。また、給与の金額は「働き方」とも深い関係がありますから、自分が望む「働き方」とも照らし合わせて判断しなければなりません。自分の周りの人たちの生き方なども参考にしながら、「自分はどのような人生を歩んでいきたいのか」を軸に考えてみてください。

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