インタビュー
2018年10月22日【登壇者インタビュー】DEMODAY登壇者で日本語教師の渡部みなほさんの挑戦!
日本語教師として働いている渡部さん。 15年の長い教師歴のなかで困ったことや、こんなことができたら良いなということがたくさんありました。 そしてそれを解決するために開発したアプリケーション「にほんごきょうしのほしいもの」とは?
目次
第5回DEMODAY登壇者 渡部みなほさんの「孤独な闘いをサポートする」アプリケーションとは!?そして結果は…
DEMODAYとは?
DEMODAY初挑戦の渡部みなほさん!
渡部みなほさんってどんな方?
開発したアプリケーションは「にほんごきょうしのほしいもの」
渡部さんと「にほんごきょうしのほしいもの」が目指すもの
日本語って難しい!
日本語教師として渡部さんが目指しているもの
日本語の授業前の準備は「孤独な闘い」
ユーザーテストで、実際に「何ができるのか?」を体験!
たくさんのリアルな日本語に触れられる「ふだんの日本語あつめ」機能
悩んだ時、誰かに相談できる「そうだん」機能
大事なことを忘れてしまいそうな時、振り返ることができる
結果は…
皆さんもDEMODAYで圧倒的レベルアップを体感してみませんか?
第5回DEMODAY登壇者 渡部みなほさんの「孤独な闘いをサポートする」アプリケーションとは!?そして結果は…
DEMODAYとは?
DEMODAYは、年に数回行われるディープロのアプリケーション発表イベントです。
現役受講生や卒業生が、自分で考えたアプリケーションを自らデザイン・設計・開発・リリースまで行い、現役エンジニアや経営者・起業支援家・CTO・VCなどの審査員の前で発表します。
このDEMODAYは、ディープロ開校以来、過去4回開催され、2018年10月7日、第5回DEMODAYが渋谷ヒカリエで開催されました。
DEMODAYについての詳細についてはこちらをご確認ください!
DEMODAY初挑戦の渡部みなほさん!
渡部みなほさんってどんな方?
ディープロの2018年02期生。
日本語教師15年目の渡部みなほさん。「“多様な学習者の多様な学び”をサポートするには教師自身も学び続け、多くの引き出しを持つことが重要」と語る渡部さんは、「いい先生」を目指しまだまだ邁進中とのこと。
「Technologyの力を味方につけ、学びの選択肢をもっと自分の手で創れるようになりたい」とプログラミングを学び始めました。
夢は「ホシイモノを自分で創り出せる、多様な学習者の学びをしっかりサポートできる教育者」そして「学び続ける教師の幸せも創り出せる人材」になること。
開発したアプリケーションは「にほんごきょうしのほしいもの」
日本語教師として働いている渡部さん。
15年の長い教師歴のなかで困ったことや、こんなことができたら良いなということがたくさんありました。そしてそれを解決するために開発したアプリケーション。
私たちの周りにはそう多くはいない「日本語教師」という職種。その仕事のなかでどんな悩みがあるのでしょうか?
渡部さんと「にほんごきょうしのほしいもの」が目指すもの
それではさっそく、渡部さんのプレゼンを見ていきましょう!
日本語って難しい!
日本語教師とは言葉のとおり、「日本語を教える先生」のことです。もちろん教える相手は日本語を母国語にしない外国の方。
日本人の私たちは普段何気なく日本語を使って会話したり文章を書いたりしていますが、よくよく考えてみると日本語って難しいですよね。
例えば、ある人に会ったことを誰かに伝えたい時、
1、「さっき、あの人に会った」
2、「さっき、あの人に会っちゃった」
このどちらの言い方でも「ある人に会ったこと」を伝えることはできますが、伝わる印象がずいぶん違います。
この違いを日本語が母国語でない方に教えるのはとても大変ですし、日本語を母国語にする私たちも、こういった表現の違いをじっくり考えていると、「あれ、これってこんな意味だっけ?合ってるかな?」と不安になってきそうですね。
こういった表現の違いだけでなく、日本語は主語がなくても通じてしまったり、口語や文語、さらには敬語があったり、実はとても難しい言語なのだと、改めて実感しますね。
日本語教師として渡部さんが目指しているもの
そんな日本語を学んでいる学習者の皆さんが「豊かにコミュニケーションできるようにサポートしたい」
と考える渡部さん。
日本語はまだ上手ではなくても、頭の中には言いたいことや話したいことがたくさんある学習者の皆さん。それをどうやって伝えたらうまく伝わるか、どんなふうに話したら気持ちが伝わるかをクラスで一緒に考えたり、練習したりしながら、「ひとりひとりが自分らしく、いいコミュニケーションができるようになってほしい」、そんな思いでサポートしているのだそうです。
そのために自分自身も「いい先生」になりたいし、また「いい先生」を増やすことも重要だと思い、同じ日本語教師が使えるアプリケーションを開発したのだそう。
日本語の授業前の準備は「孤独な闘い」
理想を追い求めて毎日、日本語や生徒と向き合うのはとても大変なこと。
特に、授業前の準備は相談できる相手もなく、考えれば考えるほど日本語がわからなくなってしまう辛い時間だったそう。
その闘いをサポートしてくれるのがこの「にほんごきょうしのほしいもの」。実際にどのようにサポートしてくれるのでしょうか?
ユーザーテストで、実際に「何ができるのか?」を体験!
プレゼンが終了したら、実際に自分のPCやスマートフォンで体験するユーザーテストの時間です。
会場の5つのブースをまわり、観戦者や審査員の方に「にほんごきょうしのほしいもの」を使ってみてもらいます。
たくさんのリアルな日本語に触れられる「ふだんの日本語あつめ」機能
毎日日本語と向き合っていると、日本語がわからなくなるという渡部さん。
この機能では、実際に普段使われている日本語を投稿することができるのだそう。アプリケーション利用者が、どんな状況でどのような日本語が使われたのかを文法ごとに入力していき、それがデータベースとして溜まっていきます。
日本語の使われ方はGoogle検索などでもなかなか難しいので、このようなデータベースがあると便利ですね!
悩んだ時、誰かに相談できる「そうだん」機能
渡部さんは新人教師時代に、教える内容や教え方について悩むことが多くあったそう。でも、先輩や同僚に相談したり質問したりできなかったのだそうです。
それは、「そんなこともわからないの?」と言われてしまうのでは…という恐怖があったから。でも、もし間違っていたら…という葛藤があった渡部さん。
「こんな時に匿名で質問や相談ができたら良いのに」という体験をされたそうです。
そしてそれを実現したのが「そうだん」機能。
匿名で相談をして、それを見た他の利用者が回答してくれます。
同じ悩みを持つ日本語教師の方からの回答をもらうことができ、とても安心できますね。
大事なことを忘れてしまいそうな時、振り返ることができる
日本語教師にとって、日本語の分析は準備の大事なプロセスだと考える渡部さん。
「つかえるようになる」ために、「つかわれている日本語」の分析の方法を紹介したり、その結果をシェアする機能を作りました。
また、実際の授業で使えるコツやアイデアなどをシェアするための機能もあり、授業前も授業中もばっちりサポートしてくれます。
実際に自分のスマホやPCを使ってサイトにアクセスし、投稿体験をしてみます。
結果は…
渡部さん渾身のアプリケーション「にほんごきょうしのほしいもの」、果たしてその結果は…
ただいま審査中…
結果が出たようです!
緊張する出場者のみなさん
そして!
審査員特別賞!!!
今回の審査委員でありディープロのCEOの野呂 浩良より、
野呂 浩良賞!
受賞されました!
さらに!
もうひとつ審査員特別賞!!!
今回審査委員を務めていただいた、第3回DEMODAY優勝者の小西 佑典様より、
小西 佑典賞!
おめでとうございます!!!
苦しい道を乗り越えての受賞です!おめでとうございます!