ディープロ
2019年8月7日【DICスタジオVol.3後編】 プログラミング学習をするときに最初にするべきこと
「プログラミング学習をする時に最初にするべきこと」について、プログラミングスクールディープロ代表の野呂がお話します。前編と後編に分けてお伝えします。前編をご覧になっていない方は、【DICスタジオVol.3前編】プログラミング学習をするときに最初にするべきことをご覧ください。 プログラミング学習をする時に最初にするべきことは以下の3つです。 1つ目は、環境と道具を揃えよう。 2つ目は、手を動かせる教材を見つけよう。 3つ目は、チュートリアルにチャレンジしてみよう。後編である今回は、「チュートリアルにチャレンジしてみよう」について詳しく解説します。
目次
チュートリアルにチャレンジしてみよう
Railsチュートリアルの3つの学習ステップ
その1:機能を作ることだけに集中する
その2:アレンジする
その3:テストをやってみる
プログラミングの世界は壮大な愛
次回のDICスタジオにゲストが登場
アフリカのエンジニア育成スクール
まとめ
「プログラミング学習をする時に最初にするべきこと」について、プログラミングスクールディープロ代表の野呂がお話します。前編と後編に分けてお伝えします。前編をご覧になっていない方は、「【DICスタジオVol.3前編】プログラミング学習をするときに最初にするべきこと」をご覧ください。
プログラミング学習をする時に最初にするべきことは以下の3つです。
1つ目は、環境と道具を揃えよう
。
2つ目は、手を動かせる教材を見つけよう
。
3つ目は、チュートリアルにチャレンジしてみよう
。
後編である今回は、「チュートリアルにチャレンジしてみよう」について詳しく解説します。
【こんな方におすすめ】
・全くの未経験からのエンジニアを目指している方
・プログラミングスクールを検討している方
・独学の学習方法が知りたい方
【目次】
1. チュートリアルにチャレンジしてみよう
2. Railsチュートリアルの3つの学習ステップ
その1:機能を作ることだけに集中する
その2:アレンジする
その3:テストをやってみる
3. プログラミングの世界は壮大な愛
4. 次回のDICスタジオにゲストが登場
5. アフリカのエンジニア育成スクール
6. まとめ
■話し手
ディープロ 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也
チュートリアルにチャレンジしてみよう
チュートリアルにチャレンジすることって大事なんですよ。チュートリアルは何かと言うとマニュアルのようなカリキュラムなんですよ。Ruby on RailsならRailsチュートリアルです。私が学び始めた頃は、プログラミング言語のDelphiやCOBOLを書籍で学ぶのが中心でした。でも、その後Ruby on Railsを独学で学び始めた時は、Railsチュートリアルを活用しました。Railsチュートリアルは素晴らしいんですよ。断片的な情報ではなく一通りの流れを学べます。現場の開発の流れがわかるんです。
実務で使われている技術が学べるんですね。
そうですね。実務の視点を大事にした構成になっています。
それも無料なんですか?
無料です。
出た、無料(笑)すごすぎる!
Railsチュートリアルの3つの学習ステップ
「これが無料か?」ってぐらい大量の情報があります。書籍にしたらとんでもない情報量です。
すごいなと思いつつも心の中で「えー!」って思ってしまいました(汗)
私も初めて見た時は、「これ全部終わらせられるかな?」と思いました(笑)たくさんありますからね。
Railsチュートリアルはすごい情報量だと思うのですが、初心者におすすめの学習方法はありますか?
3つのコツがあります。
ステップ1は、機能を作ることだけに集中する
。
ステップ2は、アレンジする
。
ステップ3は、テストをやってみる
。
詳しく聞きたいです。
その1:機能を作ることだけに集中する
ステップ1は、「機能を作ることだけに集中する」
ですね。「できた」という体験を増やすことです。なぜなら、Railsチュートリアルは開発の時に意識して欲しいものを全部入れています。なので、テストと言われる処理も書かなければならないんです。テストとは、ある機能が正常に動くかどうかを検査する機能のことなんですね。
ちょっとややこしいですね(汗)
テストは、機能を検査する機能です。Railsチュートリアルには、その手順が最初から含まれてしまっているんです。だから、機能を開発する度に検査をしなければいけないんです。
例えば、「椅子を作った時に椅子を検査する機械も一緒に作ろう」ってことですか?
そうですね。それがテストですね。
面倒くさそうです(笑)「早く座りたい」って思っちゃいます。
実務で開発を経験すればするほど、テストって非常に重要なんです。「これができないとプロになれないんじゃないか?」ってぐらい重要なんです。ただし、それを最初からやると情報量が多すぎてしまうので、まずはテストをやらずに機能を作ることだけに集中するのがステップ1です。
その2:アレンジする
ステップ2は、「アレンジする」
です。少し変えてみることです。例えば、文字や色を変えてみたり、リンク先など変えてみる。いろいろいじってるみるのが大事なんです。
変えてみることで仕組みをより理解できるんですね。
料理とかでも塩加減を変えてみたら味が変わるじゃないですか。
なるほど。
するとより深く理解できるし、楽しいじゃないですか。アレンジすることで幅を知るわけです。わかれば楽しくなるので、ちょっとアレンジしてみるのは大事ですね。
これがステップ2なんですね。
その3:テストをやってみる
ステップ3は、「テストをやってみる」
です。先程お伝えしたテストと呼ばれる検査の機能を作ることです。ここで初めてすべてを行ないます。
なるほど。
ここまでできると素晴らしいですね。
長い道のりに感じますが、誰かに使って欲しいと思ったら、きっとテストまでやった方が良いんですよね。
「よくここまで一連の流れをカリキュラムに落とし込めるな」と感動するんですよね。この教材が無料で使えるんですよ。これを使わない手はないです。
確かに。良い時代になったんですね。やるしかないですね。
プログラミングの世界は壮大な愛
なんで無料だと思いますか?
・・・なんでですかね。
不思議ですよね。「プログラミング言語はどうやって作られているのか」「使う人ってどういう風に使っているのか」を観察していたら、叡智(えいち)を皆で共有しようという壮大な愛が見えてきたんです。そういう結論に至りました。
すごいですね。
よく考えてみてください。パソコンは有料で買うもしれないけど、パソコンの中で使う道具って無料のものが多いんです。例えば、Ruby、Python、他の言語はすべて無料でインストールできます。誰かが言語を作っているわけです。これってすごいことじゃないですか。お金取れそうですよね。
確かにお金取れますよね。
でも、取らないんですよ。それで取ってしまったら、一部の人しか使えないからなんです。使っている人たちの間でしか知識が共有されない。「良いものは共有し合った方が人類にとって良いよね」という考え方なんです。そして、回り回って自分にとっても良い。こういう考えでその言語を使う人たちの間でコミュニティが形成されているんですよ。
すごいですね。
営利と言うよりも、これはむしろ「世の中のためになる」という原理原則で動いているんです。するとその恩恵を受けて初めて無料でRubyやRuby on Railsを学んだ人たちは、その開発で仕事ができるわけです。そしたらそのコミュニティに対して還元したくなるじゃないですか。そしたら教材を無料で公開しようとか、ノウハウをコミュニティに還元しようとなるわけです。
なるほど。
これは利他の精神で成り立っているわけです。
プログラミングの世界は、利他の精神なんですね。
だから、無料の教材が増えるのは非常に重要なことなんですよね。
そうなんですね。
もちろん、利益が出ないと永続性が出ないので、より良いものが生まれないというのはあります。それを否定することではないんです。言語を学ぶ時は、「これは誰かが作ったんだ。」「なんでこれを作ったんだろう?」「どうしてこの機能があるんだろう?」とそこまで思いを馳せてほしいですね。そしたら興味がもっと湧いてきますよ。
そしたら、自分が作るものに対してもすごくこだわりが持てそうですね。
すべてに理由があるんです。
今回のご紹介していただいた学習方法は、愛が連鎖するプログラミングの世界に飛び込むためのお話だったんですね。
そうですね。
次回のDICスタジオにゲストが登場
次回のDICスタジオでは、ゲストをお呼びします。
4回目にして初めてのゲストですね。どんなゲストですか?
ディープロの卒業生を採用していただいているスタートアップの役員の方にお越しいただきます。
役員の方!?素晴らしい!
株式会社ウリドキネットのCOO(収録当時)の古川 浩司さんに来ていただきます。
採用側のお話も聞けそうなので貴重な会になりそうですね。
アフリカのエンジニア育成スクール
今回お知らせがあるんですよね?
ディープロはクラウドファンディングを実施しました。それは、アフリカにエンジニア育成スクールを作るというものなんです。
アフリカですか!?
なぜなら、DIVE ITNO CODEの最終目的は「すべての人が、テクノロジーを武器にして活躍できる社会をつくる」ことなんです。それは人種や国籍とか関係なくチャレンジできる社会をつくることなんです。その最たる例は一番難しそうなアフリカなんです。実はすでに卒業生がいます。しかもすでにメンターになっています。ディープロでは、アフリカ人メンターが日本人の方に教え始めているんですよ。
なんとすごい!
そういう成功例があって、だから今のタイミングでチャレンジしているんです。
プログラミングの世界は壮大だなと思っていたんですけど、こんな身近に起きてたんですね。
ひとつひとつ繋がるんですよ。そういう世界だからこそできるんです。私が一番恩恵を受けているのかもしれません。ありがたいことです。
テクノロジーは国境を越えるんですね。
プログラミング言語は全世界共通ですから。
なるほど。
日本語よりもプログラミング言語の方が通じますからね。英語よりも通じます(笑)
今回は、チュートリアルの学習方法やディープロの取り組みについてお話を聞かせていただきました。興味のある方は、ぜひ愛のあるプログラミングの世界にダイブしてみると良いですね。
まとめ
1. チュートリアルにチャレンジしてみよう
2. Railsチュートリアルの3つの学習ステップ
その1:機能を作ることだけに集中する
その2:アレンジする
その3:テストをやってみる
3. プログラミングの世界は壮大な愛
4. 次回のDICスタジオにゲストが登場
5. アフリカのエンジニア育成スクール
「プログラミング学習をする時に最初にするべきこと」について解説しました。プログラミング学習をする時に最初にするべき3つのことは、「環境と道具を揃えよう」「手を動かせる教材を見つけよう」「チュートリアルにチャレンジしてみよう」
です。
後編の今回は、「チュートリアルにチャレンジしてみよう」について解説しました。Railsチュートリアルの3つの学習ステップは、「機能を作ることだけに集中する」「アレンジする」「テストをやってみる」
です。前編では、「環境と道具を揃えよう」「手を動かせる教材を見つけよう」を中心に解説していますので、「【DICスタジオVol.3前編】プログラミング学習をするときに最初にするべきこと」をご覧ください。
ディープロの今後のアフリカ進出についてご紹介しました。ご興味のある方は、「完全未経験から就職へ ルワンダ人メンターRobertくんにプログラミング学習について聞きました」の記事もあわせてご覧ください。