ディープロ

2019年3月25日

【DICスタジオVol.1-3】設立背景は時間の価値を上げていくこと

ディープロ代表の野呂 浩良と、StartGate執行役員の永田 拓也による対談記事。ディープロの「情報発信する理由」、「エンジニアの就職支援」、「創業背景」などを3回に渡ってお届け。今回の第3回は、ディープロの「創業背景」について紹介。

ディープロ代表の野呂 浩良と、StartGate執行役員の永田 拓也による対談記事です。ディープロの「情報発信する理由」、「エンジニアの就職支援」、「創業背景」などを3回に渡ってお届けします。今回の第3回は、ディープロの「創業背景」についてご紹介します。

プロフィール

野呂 浩良(のろ ひろよし)
MBAエンジニア講師。リクルートやワークスアプリケーションズなど異業種・異職種への転職を4度経験。あらゆる時間を計測し、未経験の職務でゼロから短期間に成果をあげる独自の生産性向上手法を確立。ワークスアプリケーションズの特待生制度「問題解決能力発掘プログラム」の突破経験と1年間の独立起業過程でエンジニア人材の不足を痛感した原体験から、実務経験を得てエンジニアになるためのプログラミングスクール「ディープロ」を創業

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永田 拓也(ながた たくや)
学生時代は剣道に陸上部、バンド活動に明け暮れ、楽しい学生生活を送る。就活時に多くの友人が夢を語れない現実に直面し、「就活をもっとロックにしたい」という想いが強くなる。企業側から変えるために新卒採用コンサルベンチャーに入社。コンサル業務と就活ナビの新規事業立ち上げを経験。就活だけの支援では無く「キャリア支援」に注力するため、株式会社StartGateを共同で立ち上げる。

ストップウォッチで自分の全ての時間を計る

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野呂さんは、なぜディープロを設立しようと思ったんですか?

ディープロを設立した背景は、他人の人生の時間の価値を上げていくことを事業としてやりたいという想いがあったからなんですね。その想いというのは、私の父親が亡くなった時のことがきっかけで、人生って一度きりしかないんだと思ったんです。そのことがきっかけで、チャレンジしていくことが自分の人生で後悔なく生きられる方法なんじゃないかなと思ったんです。このエピソードは、私の色んな想いがあって、つい長くなってしまうので短くします(笑)そういう想いがあって、その手法として自分の時間を計って、自分の人生に後悔がないように歩めるんじゃないかと思ったんですよ。それが22歳の時でした。

その時からストップウォッチで自分の全ての時間を計り始めました。睡眠時間、食事、身支度、仕事、読書、飲み会に行っている時間から入浴時間まで全てです。これらを12年間やっていたんですね。それは後悔なく時間を使いたいという想いがあったからなんです。
自分の意思で人生を決められるんじゃないかと、そう信じていたんです。その手法が人生の時間の価値を上げていくことができる。無駄を排除できるんじゃないかと、そんな想いでやっていました。
その手法や考え方を事業化していきたいという想いでずっと働いていたんです。最初に勤めた会社でもずっと時間を計っていました。ストップウォッチをピッと押して(笑)

変な人だと思われるんじゃないですか(笑)

そうなんですよ(笑)販売職の時は、レジのカウンターでピッと時間を計って、お客さんにわからないように裏で書いていたんですよ。「いらっしゃいませ」って言いながらピッと押して、書いていたんです。「接客○○分」といった感じで(笑)

その細かさですか?僕だったらノイローゼになっちゃう(笑)

分単位ですね(笑)都度の行動が切り替わったタイミングです。ただこれがね、人生を生きている感じがするんですよ!自分の意思で人生を歩めているって感じですね。本質は人生を自分で意思決定していることなんです。そのことに時間を計ったことで気づくことができ、大事だったなと思っています。だから、営業している時もストップウォッチをピッと押す。そんなもんを机の上でやっているものですから、同僚とか上司が、「ストップウォッチを止めたらアイツ怒るかな?」と言われてたんですよ。3年くらい勤めていましたが、一度も止められたことはありませんでした!たぶん、止めたら本気で私が怒ると思っていたと思うんですよね(笑)
そういうことを仕事でやっていく中で、この手法を事業化しようと思っていたんです。時間の価値を上げる手法を世の中に広く作る。例えば、Web上で時間のログが残るようなシステムをRubyで開発しようと思ったのが、プログラミングを始めたきっかけです。

講師がいない、教科書がない、ネットがないプログラミング研修

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もともと販売職だったんですね。

販売やって、法人営業やって、次にIT企業にシステムエンジニアのようなコンサルタントを行いました。その時にシステムを作れるようになりたいとか、業務効率化したいという想いがあって、そこからプログラミングの経験がありました。

じゃあ、もともと理系ではないんですね。

そうです。大学は農学部なんで、生物系でしたね。土壌の関係とか、稲を刈りに行ったりとかの実習をしたりしていました。卒論はメダカの生態調査をやっていました。

ご自身も未経験から学んできた経験があるんですね。

未経験からとある会社でプログラミングを学びました。これまでの経験で法人営業は大体わかりましたので、起業するために「業務効率化のシステムが欠かせないはずだ」と思ったんです。だから、自分で業務効率化のシステムを提案したり、システムを作れるような会社に行きたいと思いました。当時は、プログラミング未経験可の求人が全然ありませんでした。エージェントさんに相談しながら唯一見つけたんですよ、しかも条件も大分いいぞと。そこで応募したらご縁があって受かりました。
会社から、「入社初日から、プログラミング研修がありますけど大丈夫ですか?」と聞かれたんですよ。研修だから教えてもらえると思っていました。でも、その研修というのは教科書がなく、誰も教えてくれる人がいなくて、ネットに繋がらない環境で閉じ込められて行う研修だったんです(笑)できなかったら「サヨナラ」という厳しい研修でした。

ネットに繋がらないって、IT企業にご入社されたんですよね?(笑)

これは後から気づいたんですけど、採用の方針として「問題解決できる人だけを現場配属させたい」、会社には、そういう意図があったんですね。与えられた課題は「顧客システムを作りなさい」、「プロジェクト管理システムを作りなさい」というような感じでした。指定されたプログラミング言語は、COBOL(コボル)とDelphi(デルファイ)でした。指定されたプログラミング言語で課題を与えられて、以上!みたいな(笑)

できないできない(笑)実際どのようにしてプログラミングができるようになったんですか?

文献読まないとできないですね。今でも覚えてるんですけど、とんでもないところに来てしまったなと思いました。研修場の近くのコンビニに行って、同期が持ってきていたCOBOLの本を何をコピーしていいかわからないけど、とりあえずコピー機でコピーしました。あのコピーした時の感覚は今でも覚えてますね(笑)何がわからないかもわからない状態でした。

前が見えないトンネルの中、とにかく前に進まなきゃという感覚なんですね。

そうですね。でも、良い体験でした。当時は答えが無い中で自分で考え抜いて、行動しなきゃいけないという環境がストレスになりましたし、自分自身が試されました。「絶対やってやる!」という想いでやるしかなかった。それがフルタイムで半年間続きました。

僕なら鬱になります。

結構ハードでしたよ。この研修は、研修生同士で教え合うことが禁止されていました。なので、孤独にやらなきゃいけなかったんですよ。「カタカタカタカタカタ」って、ずっとキーボードの音が鳴り響くんですよ。研修は、朝9時から夜8時まであって、その間ずっと「カタカタカタカタカタ」と音が鳴り響くんです。
でも、そのハードな研修も何とかクリアできたんですね。当初はできないかもしれないと思ったんですが、未経験でもガムシャラに諦めずにやればできる。すごい自信になりましたね!その後、現場の方がもっと厳しいと思うじゃないですか?でも、何のことはなかったんですね。その研修の時の体験がすごく自信になっていて、もうそれ以上の負荷というのがありませんでした。

ドキドキしているんですけど、もしかしてディープロもそんな厳しい感じなんですか?(汗)

時間を計ったりしないので大丈夫です(笑)もともとは、時間に関する手法を事業化しようと考えていたんですが、その手法は他の人にはなかなかできません。そこから方向転換して、他人の人生を変えていきたいという想いでディープロを作ったんです。
一部の人しか辿り着けないようなものではなく、頑張り抜いていけば誰でも辿り着ける。それは生ぬるい道ではないけど登っていけば自信になるし、次のステップになる。そういう道を作りたいと思ったんです。

コードの世界に片道切符で飛び込む

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このディープロのマークは何ですか?どんな意味があるんですか?

これはパラシュートと宝石のルビーのマークを掛け合わせているんです。
パラシュートの意味は、「勇敢な青年ダイブ君がコード惑星に向けて旅立つ」というストーリーです。パラシュートで新しい惑星に到着して、新しい生き方を手に入れて生きていくという世界観なんです。
ダイブ君が決死の覚悟で惑星を目指すわけですよ。大気圏に突入してズドンとぶつかって死んでしまわないように、私たちがパラシュートとなって軟着陸をさせる。新たな惑星に着陸して生きていく。そのダイブ君というのは受講生さんなんです!

熱いですね。飲み込まれるかと思いました(笑)

どのような名前にしようかなって悩んでいたんです。Tech(テック)とか、Hacker(ハッカー)とかね。最初に勤めていた販売職の仕事をふと思い出したんです。あの時に売れていたCDのテーマが印象に残っていたんです。それがDIVE INTO(ダイブ イントゥー)何とかだったんですね。その世界に飛び込むというテーマにインスピレーションされたんです。DIVE INTO(ダイブ イントゥー)ってしたらその世界に片道切符で飛び込むという感じするんですよね。
私はエンジニアという職業が素晴らしいものだと思っています。プログラミングは楽しいものです。一見すると「難しい世界だ」、「厳しい世界だ」、そういう事実もあると思います。エンジニアになる前から知っているって事が大事なんじゃないかなと思います。だから、このような情報発信を通じて、エンジニアについて知ってもらう機会が大事なんじゃないかなと思っています。

初回からこんな熱いお話を聞けるとは思いませんでした。今後も熱量を持ってDICスタジオを頑張ってやっていきましょう!

熱量を上げすぎて壊れてしまうかもしれません(笑)今後も発信活動を広げていきたいと思いますので、 YouTubeチャンネルの登録やブログ記事のチェックをよろしくお願いします!

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第2回の記事はこちら

ダイビックのことをもっと知ってみませんか?