インタビュー

2019年6月11日

ディープロの「開発もするデザイナー」石橋優希さんにインタビュー!東京勤務ののち、青森へ。テキストに熱い情熱を込めるリモートワーカー

ディープロで開発も行なうデザイナーを務める石橋優希さんインタビュー。「DEMODAY」で優勝したアプリケーションのアイデアの源泉について紹介。また、ディープロの学習システムの強みを作り手目線で語っていただきました。

青森に居ながら開発チームの主力として活躍

リモートワークをされているんですね。

はい、ディープロとの最初の接触は、スクールを受講したところからでした。ディープロが2年目くらいの時に受講生で入って、そのままアルバイトで働きはじめて、入社をしました。そのまま東京勤務をしていたのですが、半年前に地元である青森県八戸市にUターンしました。

Image from Gyazo

どんなお仕事をされているのですか?

受講生が使っている「ディープロ(ダイバー)」という学習システムの開発とデザインを行なっています。コードを書いている時間が長いですね。「ディープロ」は自分が受講生だった頃にはなかったシステムです。自分が卒業くらいの頃に元となるカタチができました。それで、入社した頃ちょうど「ディープロ」を改善するという時だったので、関わらせてもらうようになりました。自分はフロントエンジニアとしてデザイン面も担当しましたが、デザイナーだったわけではないですし……今見るとまだまだだなと思います(笑)

今はオンラインでお仕事をされるリモートワークのスタイルですが、やりづらさはありませんか?

もともと会社でも、それほどコミュニケーションをとる方ではありませんでしたので、より一層意識して自分から発信していかないと、ということですね。社内の動きについていけなくなってしまいますから。

そもそもどうしてエンジニアになられたのでしょう?

前職は営業・販売と全然違う畑でした(笑)けれど、ずっとクリエイティブ系の仕事に憧れがありました。結婚を機に営業を辞め、印刷系の会社に転職しました。営業というアクティブな仕事だったところから、一日中椅子に座っていて、9時に始まり18時に終わるという仕事に移ったらなんだか張り合いがなく、時間を持て余すようになってしまい……。そんな時、古いWebサイトを新しくしたいと社長から話があり、独学でWebサイトのリニューアルを行いました。それがプログラムに触り始めた最初のきっかけですね。コードを書いたりするのが結構楽しかったので、もうちょっとやってみようかなと思ってスクールを探して、ディープロの講座を見つけて、という流れです。

持てる知識と技術で、エンジニアとして道を開拓していく

講座を受けて、卒業後にディープロにジョインしたと聞いています。

実は当時は講座に期限などがなく、卒業のラインが曖昧だったんです。私の立ち位置が変わったと思うのは、 「DEMODAY(デモデイ)」に参加したタイミング です。「出たら、卒業扱いでいいよ」というニュアンスのお話がありました。それと、「優勝したらMacがもらえるよ」と言われました。Macは後から冗談だと分かったのですが(笑)

Image from Gyazo

ひどい(笑)

その時は「出てみるといいことがありそうだ」と参加し、優勝しました。きっとロジックはまだまだだったと思うのですが、デザインは他の人よりもアドバンテージがあった。見た目は綺麗なものができたので、それで優勝できたのかな?と思います。

デザインに秀でていらっしゃるのですね。デザインはどのタイミングで勉強されたのでしょう?

営業時代にPOPやキャンペーン用のアイテムを作ったり、印刷会社時代にもDTPに触れていました。だから、IllustratorやPhotoshopなどのソフトが使えたんですよね。「DEMODAY」の時も画像加工にこだわりました。

「DEMODAY」、どんなものを作られたのでしょう?

私は家電量販店で営業をしていました。けれど私自身、そういったところでセールスが声をかけてくるのがとても苦手で、自分が売りに行くのがすごく嫌だったんです(笑)だけど、いろいろと聞いてみたい気持ちもわかる。それなら事前に家電についてコミュニケーションが取れるようなアプリケーションがあればいいんじゃないかと思いました。「こういうエアコンが欲しい」と投稿すると、販売員がさまざまなアドバイスを寄せてくれて、自分は「この人なら信頼できる」という人を選んで買いに行けるような。

ちなみに、その時家電量販店の販売員だった方と結婚していたこともあり、彼を独立させたいという願望もありました。そのためには、有名にならないといけませんよね。どうしたら知名度を上げられるのかな?と考え、思いついたアプリです。

個人的な経験や思いと、実制作が結びついていますね。「DEMODAY」に参加したことは後のキャリアにどんな影響を与えていますか?

Macはもらえませんでしたけれど、参加してよかったです。やはり自分でひとつ何か作ってみないと、中身をなかなか理解できないと思うんです。1回目はほとんど手伝ってもらい、2回目でやっとアプリケーションのコードの書き方がわかった、という印象でした。ひとつアプリケーションを作ると、やる前と後で知識の量がすごく増えた感覚がありますね。「DEMODAY」には4回参加しています。

演奏活動と仕事。やりたいことを両方叶える

3回目の「DEMODAY」で再び賞を受賞。この時はどんなアプリケーションだったのですか?

私は趣味で楽器を演奏しています。楽団に入って活動しているほか、NPOに所属して病院や介護施設でボランティアとして演奏しているんです。3回目に作ったアプリは、 音楽家と演奏して欲しい施設をマッチング するものです。

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この時もまた、着想はご自身の生活の中からきていらっしゃいますね。仕事、アプリの開発、音楽活動ととても忙しそうです。

音楽は30歳を過ぎて、再び始めた趣味です。もともと中・高と吹奏楽部だったのですが、その後はそれっきりで、20代はずっと仕事ばかりでした。趣味はほとんどできませんでしたね。趣味に戻れたきっかけは、仕事が少し落ち着いたこと。営業職は派遣社員だったけれど、印刷会社は正社員だったのでボーナスをいただけたんです。初めてボーナスをもらった時、「まとまったお金の使い方」を考え、バスクラリネットを買いました。

音楽は、石橋さんにとって大切なものなのですね。

そうですね、もともと東京で楽団に入ったり、施設での演奏活動をスタートしていたり、働き方も「リモートワークがいい!」と思ったわけではないんです。ただ、演奏活動をするなら、青森にいる祖母のところでやりたいなと思いました。自分の祖母が施設に入っているのに、全然ゆかりのないところばかり行っていて、なんだかおかしいよなと思ったんです。まずは 自分がお世話になった人に自分の演奏を聴かせてあげたいと思ったことが青森に帰るきっかけ になりました。それで、野呂さんに伝えてみたところ、「いいじゃん」と背中を押してくれた。そこからはトントン拍子で話がまとまりました。

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仕事と趣味とを両立できる働き方はまさに理想とする人が多いと思います。

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今は、「ディープロ」の開発のほか、パンフレットや名刺といった細々とした制作物も作ったりして、全体的なクリエイティブを任せてもらっています。印刷会社の時と同じ、座り時間の長い仕事ではありますが、中身が全然違うんですよね。印刷会社の時は自分で何かを作るということはなかなかありませんでした。それが今の仕事は、ゼロイチで考えたり、制作したりができます。リモートなので、働く時間をアレンジできることも自分にとってはプラスですね。朝早めに始業して、2時間中抜けをして銭湯に行き、また仕事をする、などのスタイルもありますから。なんでもできる会社ですね。 やりたいことに向けて背中を押してくれる環境がディープロにはあると思います。

最後に、受講を検討している方々に向けてメッセージをお願いします。

学習システムはとてもこだわって作っています。どういう体験をするのかをインタビューし、課題を洗い出して改善を続けているんです。「メンターがいなくてもこのシステムを最後までやり遂げれば十分力をつけられるものにしたい」と思って開発を進めています。メンターもすごい人ばかりですが、私も裏側でアツい思いを持って関わっています。「ディープロで学べて良かった」と思ってもらえるように、より良くなるようにどんどん改善していきたいと思っています

ダイビックのことをもっと知ってみませんか?