インタビュー

2020年4月30日

ディープロのメンターの井関 旭さんインタビュー 「プログラミングは自分の可能性を広げられる技術。人とつながり、より大きな成果を」

ディープロのメンター・井関 旭さんインタビュー!元経営者だからこそ感じた「プログラミングの必要性」。YassLab株式会社賞を受賞したプログラミングアイデアはどのように生まれたのか?インタビューで伺いました。

さまざまなキャリアを経て、ディープロに

ディープロに入社されたきっかけを教えてください。

僕は2019年7月入社。今、9ヶ月ほど経ったところです。26歳の時に会社を起こし、それから長らくひとりで仕事をしていました。どんどん社会や周囲の環境が変わっていく中で、先のことを考えて「もう一度就職しようかな」という気持ちになっていたところ、ディープロEと出会いました。

もう一度会社員になろうと思われたのは、どうしてでしょう?

自分の仕事が誰のためのものなのか、わからなくなってしまったんですよね。ずっとひとりで仕事をしていても、得られる成果は大きくない。「あまり人に喜んでもらえる仕事をできていないかな」と思いました。そこで心機一転です。チームで仕事をして、大きな成果を求めてみたくなりました。

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その再スタートの場所に、ディープロを選ばれたのですね。

ディープロを選んだ理由は、ビジョンに惹かれたからです。 僕が個人で仕事をしている際、システム的な部分はいつも外注していました。ですから、ずっと「自分でできたらいいな」という技術レベルの興味がありました。ただ、転職するにしても、未経験ですからね…(苦笑) その部分を受け入れてくれる会社じゃないといけなかった。「すべての人が、テクノロジーを武器にして活躍できる社会をつくる」という企業姿勢を知り、「自分にもそんな興味を持たせてもらえるのかな?」と希望を持って入社しました。

個人ではどのようなお仕事をされていたのでしょう?

DTPのスキルを活かした仕事です。観光マップや企業の販促物のようなものを制作していました。WEBデザインやフロントエンドの仕事のようなこともしていました。2006年頃にインターネットが普及し、いろいろなサービスが広がってきた時、自分は地図をインターネット上で見て楽しんでいました。アメリカの衛星のサイトを見ていましたね。これから先、このようなサービスを使って、さらに面白いサービスや新しい価値ができていく予感がしました。そして、「自分も作れたらいいな」と思うようになり、「やりたい!」という自分の思いだけで独立をしました。でもシステムを作る技術はなくて、外注していたのです。

プログラミングの必要性を感じていたのですね。

「なぜ今まで学ばなかったんだ!」というほどに感じていました。こちらに入社して、初めて自分で作り始めました。

プログラミングはいかがですか?

楽しいですね。実際にやってみると、Rubyのフレームワークを用いて簡単にカタチにしていけるということに驚きました。作りたいものを形にしていける力が身についていく実感もあり、それをやりがいに感じています。

難しさに対する、不安や困難は感じていませんか?

最初は漠然と「本当に自分でできるのか」という不安はありました。けれど「自分はエンジニアとしてどんどんレベルを…」というよりも、「プログラミングという技術を用いて、人をどう幸せにするか」ということや、サービス作りなどに興味があるんです。ディープロが行っている”教育”も同じです。技術を手段に何をするか。僕は直接人と触れ合って、人を幸せにすることを仕事としていたいんです。技術は、そのために使う手段のひとつ。プログラミングはだたコードを暗記すればいいのではなく、発想力や想像力も必要。記憶だけではだめ。本当に奥の深い世界だなと感じます。

DEMODAYに参加して得た“チーム開発”の経験と自信

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ディープロの受講生を経験したメンターという立場ですが、受講する中で何か気づきはありましたか?

受講生の発想にはいつも驚かされています。今はメンターですが、フランクに付き合えるメンターでありたいです。「仲良くなっていきたいな」という気持ちが常にあります。

そんな受講生の仲間とチームを組んだのが、DEMODAYでしたね。どのような経験になりましたか?

まず、チーム開発を経験できたことが良かったです。まさか自分が予選を通過できると思っていなかったのですが(笑)

そうなのですね。

予選通過まではひとりでした。その予選の過程もすごく長くて、ビジネスと技術を組み合わせた何らかの課題が毎週用意されていました。それをひとつひとつ乗り越えていくような日々で、とても刺激的でした。ただ、自分はプログラミングを学び始めたばかりで、実際にモノを作るというところまで技術が追いついていない状態。だから、カリキュラムと並行しながら、モノ作りをぶっつけ本番で覚えていくというような状態だったんです。だんだんできることが増えていく感覚を得られたことは良かったですが、最初は本当に苦労しました。予選を通過して「本当にこの企画を実現しなければいけない」と焦りました(笑)ボリュームのあるアプリケーションでしたので、DEMODAYを観に来てくれていた同期の受講生に「チームになってください」と声をかけました。

では、偶然集まったメンバーだったのですね。

そうです。もともと特別仲が良かったというわけではなく、観に来てくれた人が皆でチームになったんですよ。結果的にそれぞれの分野で特徴を持っている受講生の集まりだったと感じています。とても良いチームでした。チームを組んでからの団結力は、素晴らしかったと思います(笑)

初めてのチーム開発は、どのような経験になりましたか?

振り返ると楽しいけれど、やっているときは辛いことの方が多かったです。チーム開発とはこのようなものだと思うのですが、GitHub上でチームの皆が上げてくれるものをレビューして、それを管理して、全体をまとめていくのです。バラバラと上がるものをまとめてひとつのモノを組み立ててプロダクトにしていくというのは、本当に大変なことでした。なんといっても皆は同期ですから、皆で手探り。チームで活動したのは約3週間。最後の方はなんとかカタチにするために合宿をしました。寝ずにプログラムを書いて、そのまま授業に出て…青春でしたね。本当に濃厚な期間でした。「YassLab株式会社賞」という賞をいただき評価していただけたことで、それまでの大変さが報われた気がします。嬉しかったです。

制作や受賞の経験は、今にどのように生きていますか?

すごく自信になりました。GitHubの使い方についても、実制作の中で身につけていくことができました。

今回の企画は井関さんがされたのですよね?どんな着想からの企画だったのでしょうか?

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僕の親がアパレル関係の仕事をしていた影響で、職人さんの事情がわかっていましたので、「作り手の仕事をもっと増やせるようなサービスを作りたいな」と思っていました。今回僕が作ったのは、“作りたい人”と“技術を持っている人”をマッチングするアプリケーション。つまり、「こんなものがあったらいいな」と、実際に自分が思っていたものですね。自分発信というか、本当に欲しいと自分で思わなければ、行動できないし、作れない。僕はそう考えています。

なるほど。この先はどんなふうに技術を生かしていきたいとお考えですか?

少し話は飛躍しますが、僕、ベトナムに縁があるんです。ディープロの海外にサービスを広めていくというビジョンにもとても共感していて、僕は「将来的にベトナムにスクールを開くとしたら携わりたい」と思っているんです。
メンターとしては知識も技術もまだまだなので、早く追いつき追い越し、もっと信頼されるようになりたいですね。

受講生の皆さんに伝えたいことを教えてください。

若い人は若さで突っ走ってほしいですし、年齢が高い人ならこれまでの経験とプログラミングという技術を加えて「今の世の中に何ができるか」という価値を提供してほしいと思っています。だから、なんとなくアプリを作るのではなく、しっかりコンセプトを持ってアプリ制作に臨んでほしいですね。そんなことを自分の経験を踏まえて伝えていきたいと思っています。

これからプログラミングを学んでみたいと思っている人に向けて、メッセージをお願いします。

プログラミングは、やろうと思えば誰にでもできると思うんです。年齢も関係ありません。いつからでもチャレンジして、自分の可能性を広げることのできる技術だと思います。だから憶することなくチャレンジしてほしいと思います。僕はメンターとして、わかるように伝える努力をしていきたいと思っています。実際わからないと言っていた人がわかってくれた瞬間というのが、今の自分のやりがいでもあります。「伝わる」という感動ですね。「プログラミング、とても楽しい!」と思える瞬間です。

■DEMODAY 7thに井関さんが登壇された際のインタビュー記事「【登壇者インタビュー】YassLab株式会社賞受賞!大変だったチーム開発を乗り越え、エンジニアとしての自信に繋がったDEMODAY 7th」こちら

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