ディープロ
2019年5月27日プログラミングを学んで副業はできるの?
せっかくエンジニアに転職するのなら、知っておきたい副業の話。これからプログラミングを学ぶ人が、どんな仕事を副業とすることができるのか、収入以外でどんなメリットがあるのか、見習い期間中と経験を積んだ後との違いもあわせてお話しします。
目次
プログラミングと副業は相性が良い?
副業で仕事をする2つのパターン
見習い期間中の副業とは?
戦力化後にできる副業とは?
キャリアアップするために必要なプログラミング以外のスキル
良い副業の選び方とは?
まとめ
せっかくエンジニアに転職するのなら、知っておきたい副業の話。これからプログラミングを学ぶ人が、どんな仕事を副業とすることができるのか、収入以外でどんなメリットがあるのか、見習い期間中と経験を積んだ後との違いもあわせてお話します。
【こんな方におすすめ】
・プログラミングで副業を考えている方
・どんな副業案件があるか気になっている方
・副業することのメリットを知りたい方
【目次】
1. プログラミングと副業は相性が良い?
2. 副業で仕事をする2つのパターン
・見習い期間中にできる副業
・戦力化後にできる副業
・キャリアアップするために必要なプログラミング以外のスキル
3. 良い副業の選び方とは
4. まとめ
■話し手
ディープロ 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也
プログラミングと副業は相性が良い?
今回は「副業」をテーマにお話しします。
最近、副業OKの会社が増えてますよね。
はい。副業は法律上やってはいけないわけではないので、勤務している会社の就業規則に禁止と書かれていなければ基本的に副業自体OKという認識で良いと思います。
そうなんですね。
結論から言うと、プログラミングを学んで副業はできるし、とてもしやすい
です。
へ~いいですね。
この理由について最初に説明しておくと、まず できることがスキルとして見えやすい、というのがあります。また、場所を問わずできること 、時間が細切れでも、自由な時間でできること も良いところです。
確かに、場所と時間が自由なイメージはありますね。
ただし、副業ができるとはいえ、それにもレベル感があります。まずは、「どれくらいのレベルがあれば副業ができるのか」、「どんなことができるのか」をイメージした上で仕事を受けることが大事です。そこで、今回は副業を考えてる人に向けて詳しくお話したいと思います。
副業で仕事をする2つのパターン
このレベル感には大きく分けてふたつのレベルがあります。ひとつは 「見習い期間中の副業」
です。
え、見習い期間中にもできるんですね。
はい。それなりにやりこむ必要はありますが、そういった副業の仕方もありますね。
そうなんですね。
もうひとつは、「戦力化後にできる副業」
です。戦力化後、ってどういうことかというと、フルタイムのエンジニア職で勤めて大体1年以上経ってから受けられる仕事のイメージです。
なるほど、エンジニア経験のある方ですね。
見習い期間中の副業とは?
見習い期間中の副業って、大体どの程度の期間から仕事ができると思いますか?
どうなんですかね。やっと自分で作りたいものが作れるようになってきたくらいでしょうか。
そうですね。自分でイメージしたものをなんとなく形にできるくらい。
じゃあ、例えばそんな見習いエンジニアがお客さんから「これ○○までにお願い!」って言われたらどうなると思います?
ちょっと、「できるかな」って不安になってしまいます。
はい、そうなんです。やっぱり技術はわかり始めていても、まだまだ知らないことも多くて、できることが限られています。だから、技術を知っていてリードして責任をとれる人が引っ張ってくれるような環境で見習いとして仕事を受けることになります。
確かに。フォローしてくれる人がいないと、ちょっと怖いですね。
あともうひとつあるとすると、ビジネスモデルとして走り出しのサービスで、「まずはプロトタイプを作りたい」といった需要に応えるような仕事です。納期は決まっていなくてアルバイト的に進められるタスクだと良いですね。
そんなやり方もあるんですね。
そういう副業ってどこにあるかっていうと、大体、人の繋がりや紹介で相談を受けることが多いと思います。なので、いろんな勉強会でエンジニアの横の繋がりをつくったり、起業家たちの集まる場で話したりしてみるのは良いですね。
そうすると、10万円とか30万円くらいで受注することができます。
すごい。思ったよりもらえるんですね。
そうですね。でも、一般的にシステム開発会社に1ヶ月まるまる開発を依頼したら、それだけで100万以上っていう相場が当たり前です。もちろんしっかりしたものができあがりますが。
そんなに高いんですね!
はい。でも、まだそこまでビジネスモデルが定まってなくて、雑でもいいからプロトタイプを作って欲しいフェーズでは、あまり大きなお金をかけられません。そんな時に、副業できるエンジニアを募集しているケースはよくありますね。
実際にそういう案件に携わっている社員やスクール卒業生も見てきました。ただし、すぐに見つかるか、っていうと「ご縁があれば」ということにはなりますね。
へ~そうなんだ。そういう意味でも人の繋がりをつくっておくのは大事ですね。
はい。そういう仕事はぜひ見習い期間中に挑戦するのがおすすめです。見習い期間中の技術力だと、おそらく時給計算で1,000円くらいの仕事になるんじゃないかな、と思います。
あとはご縁や成長曲線によって時給が変わってきますね。
なるほど。良いですね。
ここで必死にやればやるだけ、経験が後々レバレッジを効かせてきます。実務経験と呼べるものができることで、その後の仕事にも影響してくるんです。なので、見習い期間中は時給判断ではなく、経験を買う
つもりで仕事を受けられると良いですね 。
であればあまりお金のことは気にせず色々な案件をやってみたいところですね。
はい。チャレンジさせてもらえるかどうか、と、奴隷のように扱われないかってことだけは注意したほうが良いですね。
戦力化後にできる副業とは?
続いて、戦力化後にできる副業についてです。
これはレベルアップしてから、ってことですね。
そうですね。どの会社でも1年くらい業務に携わっていれば、開発の流れや設計の方法などがわかってきますし、現場で直接見聞きすることで知見も溜まってきます。もちろんまだ未熟な部分もありますが、見習いの頃よりは明らかに仕事には慣れてきていますよね。
慣れてる中でやるとしたら、見習いの頃のような仕事も、他の誰かのフォローなしに一人で全部開発することができるようになります。
そうなんですね。
そうすると、フルタイムで働いている隙間時間で効率よく副業ができるようになってきますし、自分が本業で得た知識を応用したり、流用したりできるようになります。
もちろん著作権や守秘義務の問題があるのでソースコードをそのままコピペしたりはできませんし、似たサービスだとしても、システムによって必要な実装は全然違ってくるので意外とそのまま同じにはできないですが、考え方を流用することができるのは強いです。
なるほど。 原理がわかるようになるって感じでしょうか。そうなるとさっきよりも稼げそうですね。
はい。よくあるケースだと、前職の知人から業務委託で良い条件で仕事を依頼されたり、現役でエンジニア職であることをウリにしてちゃんと技術力のあるエンジニアであることをブランディングすると、信頼もされるようになります。
確かに、本業で経験がある人ならちゃんとやってくれそうですよね。
こういった副業がまたテコの原理のように効いてきます。これらの経験が転職活動に活かせたり、フリーランスへの道をつくってくれたりしますね。
おお、繋がっているんですね!
もちろん必要なのは技術だけではありません。ホームページだろうとシステムだろうと、必ず設計が必要になるので、要件を洗い出したり設計をするスキルも求められます。
このあたりの知識がないと、技術的観点から意見が言えないので、言いなりになってしまい奴隷化してしまうことがあります。仕様を変えたいとか、ちょっと別の機能も追加したいとか、断れなくなってしまうんです。
何も言えないままどんどん工数が増えていきそうですね。
はい。そうなると割に合わなくなってしまいます。このあたりは別のスキルになりますね。
プロジェクトマネージャーのような能力が必要そうですね。
キャリアアップするために必要なプログラミング以外のスキル
エンジニアとしての価値を高めるには、ただ単にプログラミングができるだけじゃダメなんですよね。エンジニアになったからそれだけでものすごく稼げる、というのは幻想です。そんなに甘くはありません。
マネジメント能力やコミュニケーション能力をつけて、相手を巻き込んでいく力が必要です。
そりゃそうですよね。甘い世界ではないですよね。
はい。本当に伸びていく人は四六時中勉強しています。ちょっとやったくらいではできるものではないんです。
この辺りの実態が気になる人は、お金を出してでもプロのエンジニアたちに話を聞きにいくと良いと思います。インターネットには出ていない真実を聞くことができますよ。
なるほど。プロの道は大変ですよね。それでも、副業については、 チャンスがあればやってみるというスタンスが大事そうですね。
そうですね。もし本気でやってみて、「エンジニアとしてはこれ以上いいかな」と思ったとしても、他のいろいろな職業とエンジニア経験を掛け算することでどのビジネスにも役立つ
と思います。
良い副業の選び方とは?
ちなみに、良い副業の選び方ってありますか?
「なんのために作るのか」「完成したらどうなるのか」を明確に持っている人からの依頼が良いと思います。その部分が曖昧だと、要件がなかなか決められずに開発が進まなくなってしまいますし、コミュニケーション工数がかかりすぎてしまいます。要するに、信頼関係をもってコミュニケーションできる相手との仕事を受けるのが良いですね。
確かに、丸投げしてくるような人とは仕事しても楽しくないですよね。
とても参考になりました!ありがとうございます。
まとめ
・プログラミングを学べば隙間時間に副業はできる
・見習い期間中にできる副業と、戦力化後にできる副業がある
・戦力化後にさらにレベルアップするにはプログラミング以外のスキルも必要
・きちんとビジョンが定まっている依頼主と仕事をしよう
このように、時間や場所を問わない働き方ができることから、プログラミングは副業するには適しているスキル
であると言えるでしょう。
近年では「副業」だけでなく「複業」などといったキーワードが注目されるなど、多様な働き方が増えてきました。うまく隙間時間を使って副業することで、プログラミングのスキルアップや将来のキャリアステップにも繋げられるといいですね。