ディープロ

2019年6月18日

プログラミングの講座で最大限に学び切る3つの方法

「プログラミングの講座で最大限に学び切る3つの方法」について、プログラミングスクールディープロ代表の野呂がお話します。野呂はこれまで4,000人以上の方と講座やスクールで受講生の方々と関わってきました。現場で感じた講座を有意義にするための3つの方法をご紹介します。

「プログラミングの講座で最大限に学び切る3つの方法」について、プログラミングスクールディープロ代表の野呂がお話します。野呂はこれまで4,000人以上の受講者の方々と講座やスクールを通じて関わってきました。現場で感じた講座を有意義にするための3つの方法をご紹介します。
今回ご紹介する学び切る3つの方法は、講座だけでなく、スクールや職場でも共通する方法です。

【こんな方におすすめ】
・全くの未経験からのエンジニアを目指している方
・プログラミングスクールを検討している方
・講座や勉強会に参加されている方

【目次】
1. 4,000人以上の受講者と接して気づいた学び切るための前提
2. 最大限に学び切る3つの方法
 その1:事前準備をしよう
 その2:質問リストを作ろう
 その3:講師や参加者と交流しよう
3. 3つの方法は職場でも同じ
4. まとめ

■話し手
ディープロ 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

4,000人以上の受講者と接して気づいた学び切るための前提

今日は、受講者の立場でプログラミングの講座を最大限に学び切る方法をお話していきます。プログラミングの講座を主催しているのは、「企業」「スクール」「個人」などたくさんあります。

学ぶには良い環境ですね。

まずは、学び切るために重要な前提をお話していきます。私はディープロを創業する前から講師として活動してきました。これまでの講座で4,000人以上の方達と接してきました。私は受講者さんに少しでも役立てるように「スライド」「タイムスケジュール」「フィードバックのアンケート」などを工夫を重ねながら実施してきました。
そこで気づいたのは、講師が一生懸命になっても、受講者さんも一生懸命にならないと良い機会にはならないということなんです。

なるほど、そうなんですね。

最大限に学び切る3つの方法

Image from Gyazo

受講者さんには、私の講座を有効な場にしていただきたいので、そのような想いがあります。

学ぶという発想は、講座を受ければ何とかなるんじゃないかなと思いがちですよね。

そうなんです!受ければ何とかなるって考えてしまうんですね。これは従来の暗記型の学習法の考え方です。暗記型の学習法の欠点は、自分で気づく感覚がないんです。

主体的に前のめりで学んでほしいですね。

それではプログラミングの講座で最大限に学び切る3つの方法についてお話していきます。
1. 事前準備をしよう
2. 質問リストを作ろう
3. 講師や参加者と交流しよう
こららの3つを行うと最大限学び切ることができて、なんと受講料以上の価値を得られるんですね。お得です!これは講師側としてもすごく嬉しいです。

お互いにとって良いことなんですね。

その1:事前準備をしよう

Image from Gyazo

1つ目の事前準備についてお話します。事前準備とは、講師から事前に出された「課題」を行なったり、自分自身で予習することですね。

事前課題があるんですね。

これは講座によります。事前課題が明示されていれば必ず実施してください。もし、プログラミングを学ぶ講座で事前課題が明示されていない場合は、開発環境の構築をご自身で行なっておくと良いでしょう。開発環境の構築とは、プログラミングができる環境を整えることです。まっさらな状態でプログラミングをすることができませんので、環境の構築が必要なんですね。

パソコンがあればすぐにプログラミングができるわけではないんですね。

そうなんですね。
Googleで「環境構築 初心者 プログラミング」で検索すると情報がたくさん出てきます。おすすめなのはCloud9(クラウドナイン)Codeanywhere(コードエニウェア)などのサービスですね。これらのサービスは非常に簡単に環境の構築をすることができます。環境構築ができていれば、講座でそれ以外のことに時間が使えますよね。

逆にこれらの準備をやってこない方はいるんですか?

入門編だとたくさんいますよ。初心者にとっては、環境構築も大変なことですから気持ちはわかります。でも、できる範囲でご自身でやっておくことで、講座で学び切ることができます。

せっかく講座に来てもらうので、100%学んで欲しいですよね。

受講者さんの期待を超えたいです。それを実現するには講師だけでなく、受講者さんにも本気で取り組んでもらう必要があります。プログラミングで「Hello world」を出力する簡単なことでもいいですから、ご自身で何かやった状態で受講していただきたいですね。

仮に講座で同じ作業をしたとしても復習になるから良いですよね。

そうですね。もし、上手くいかなくても、「上手くいかなかった部分」を講座で質問することができるのでオイシイです。

確かに。事前準備は大事ですね。

だから、事前準備はしてほしいですね。当たり前ですがパソコンは持って来てくださいね(苦笑)

持って来ない方がいるんですか?(笑)

0.1%います(笑)びっくりしますよね。忘れてしまったようですが(笑)プログラミングの講座でパソコンがないと何もできませんから最低限パソコンは持ってきてください。

それはそうですね。パソコンは忘れずに持って行きましょう(笑)

その2:質問リストを作ろう

Image from Gyazo

2つ目の質問リストについてお話します。質問リストとは、講師に質問したいことを書き留めておくことです。これは事前に質問リストを作っておくことと、講座中に気になったことを質問リストに加えることです。

質問したいことって忘れちゃいますからね。

講座中の質問タイムや終了後に講師を呼んで質問してみることです。質問の内容は「これはどういう意味ですか?」「どう学んだら良いですか?」など何でも良いです。質問されると講師は喜ぶと思います。講師側からすると質問されることで、受講者さんがどの部分を理解していないかがわかるんですね。積極的に学びに来ている方には、全部教えてあげたくなります。

講師は嬉しいですよね。

講師は自分の知識で役に立ちたいんです。当日、時間がなくて質問できなかったら、後日SNSやメールをするのもアリです。

質問するのは恥ずかしいことじゃない

質問ってハードルが高いですよね。緊張してしまいそうです。

講師はみなさんが思っている以上に質問が欲しいんですよ。自分が「そんなこともわからないのか」と思われるのが嫌で質問ができない方が多くいます。誰も手を挙げないと、質問しにくい雰囲気になりますよね。質問することは頭の悪いことの現れだと錯覚してしまう。なぜなら、答えを覚えてなきゃいけないと錯覚するからです。

従来の教育の弊害ですね。

その考えでは、質問するとわかっていない証明になってしまいます。

良くないですね。

私は社会人向けのMBAのスクールに通っていたんです。授業が知識をインプットすることから、ディスカッション中心のフェーズに変わってから、学ぶ意識が変わりました。「もっとガンガン行っていいんだ」って。だから、わからないことは積極的に質問した方が良いです。自分がわからないことは、他の人もわからないことなので、他の人にとっても有益です。

良い質問とは

良い質問の仕方ってありますか?

あります。「私はこう思うんですが、どう思いますか?」と質問することです。先に自分の解釈を述べて、相手はどのように解釈しているかを質問することですね。

なるほど。仮にわからなかったとしても、「調べてみたんですけど、この部分がわかりませんでした。」とわからない部分を明確にすることも大事そうですね。

そうですね。わからないことを言語化するのは大事ですね。上手く言語化できなくても、「こんな感じかなと思ってるんですけど、どう思いますか?」でも良いです。できる範囲で言語化する。

本当にわからない時って、「わからないことがわからない」ですからね。
「自分の解釈を述べて、相手の解釈について質問する」ことが良い質問なんですね。もし、それが難しい場合はできる範囲でわからない部分を言語化して質問するんですね。

講師や参加者と交流しよう

Image from Gyazo

3つ目の交流についてお話します。交流とは、講師や受講者さんと交流することですね。受講者さんは「同じタイミング」で「同じ目的」で来ているわけです。社外でこのような方々と会う機会ってなかなかないですよね。

確かによく考えてみたらそうですね

まずは講座に参加している方に興味を持つのが大事ですね。「なぜこの講座に参加したんですか?」「何で興味を持ったんですか?」って質問するとおもしろいじゃないですか。講師や他の受講者さんをランチに誘うのもアリです。

ハードル高いですね。

みなさんも交流したい気持ちがあると思います。だから、賛同してくれる方がいると思いますよ。だから、「この後ランチに行きますけど、行きたい人いますか?」という流れがあったら絶対行った方が良いです。講座では聞けなかった情報がそこにはあります。

そうなんですね。めちゃくちゃレアですね。

ランチに行く方は少数だと思いますから、講師や受講者さんに個人的にいろいろ聞けますよね。そこには、ネットでは学べない、人の経験について学ぶことができます。せっかく質問する機会があるならネットにはないことを質問したいですね。

ネットは無料で情報ありますからね。

せっかく直接質問できるのにGoogleで10分検索してわかることを、その機会に使ってしまうのはもったいないですよね。ネットでわかることは、後で調べたら良いじゃないですか。講師がどんな想いで講座を開催しているのか聞いたらおもしろいと思いますよ。

3つの方法は職場でも同じ

これまでの話はプログラミングだけじゃないですね。

職場も講座も全部一緒です。例えば、職場で最大限に成果を出す3つの方法。
1. 事前準備をしよう
2. 上司への質問リストを作ろう
3. お客様やプロジェクト関係者と交流をしよう
全部一緒ですよね(笑)

間違いない(笑)
野呂さんがよく仰る学ぶ姿勢は仕事に繋がるっていう言うのは、まさにこういうことなんですね。

そうです。逆にこれらができないと全然伸びなさそうですよね(笑)
1. 事前準備をしない
2. 質問をしない
3. 交流をしない
だから、何事も主体的に取り組むのが大事なんです!

なるほど!すべてが繋がりますね。本日はありがとうございました。

まとめ

1. 4,000人以上の受講者と接して気づいた学び切るための前提
2. 最大限に学び切る3つの方法
 その1:事前準備をしよう
 その2:質問リストを作ろう
 その3:講師や参加者と交流しよう
3. 3つの方法は職場でも同じ

学び切るための前提は、受講者も本気になることです。最大に学び切る方法は「事前準備をしよう」「質問リストを作ろう」「講師や参加者と交流しよう」です。質問すると「そんなこともわからないのか」と思われそうでハードルが高いですが、ご自身が疑問に思っていることは周りも疑問に思ってることなので積極的に質問をしましょう。良い質問は、「自分の解釈を述べて、相手の解釈について質問する」ことです。もし、それが難しい場合はできる範囲でわからない部分を言語化しましょう。この3つの方法は講座に限らないので、さまざまな場面で活用することで最大に学び切ることができます。

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