ディープロ
2019年5月7日プログラミングを独学するのはあり、なし?
プログラミング未経験者が「独学するのはあり、なし」について、プログラミングスクール代表野呂がお話します。プログラミングを独学するのに向いている人の3つの特徴や独学の際の学習方法についてもご紹介します。
プログラミング未経験者が「独学するのはあり、なし」について、プログラミングスクール代表野呂がお話します。プログラミングを独学するのに向いている人の3つの特徴や独学の際の学習方法についてもご紹介します。
【こんな方におすすめ】
・全くの未経験からのエンジニアを目指している方
・プログラミングスクールを検討している方
・スクールで学習するのか、独学で学習するのか検討されている方
【目次】
1. 独学で学習するのはあり
2. 独学に向いている人の3つの特徴
3. 独学の学習方法
・エンジニア就職は独学よりスクール生の方が多い
4. 独学は耐えぬく力が養われる
■話し手
ディープロ 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也
プログラミングスクールの代表でありながら忖度のない野呂の意見
が話されていますので、これからエンジニアを目指す方ならどなたでも役に立つ内容となっております。
独学で学習するのはあり
今回は「プログラミングを独学するのはあり、なし」についてのお話なんですけど、野呂さん的にはズバリありですか?それともなしですか?
独学するのはあり
だと思いますね!
なるほど!独学の際におすすめのプログラミング言語はありますか?
どんな言語でも独学するのはありだと思っています。
なるほど。独学するのはハードルが高いイメージがありますが、実際どうですか?
独学するというのは、自分自身であらゆることを決めなければなりません。例えば、「何を目的に勉強をするのか」「どこがゴールなのか」「どこまでやったらゴールなのか」といった具合ですね。これらを決めた上で計画を立てて勉強していく必要がありますね。
例えるなら、 1人でランニングをやりたい人と、ジムに行ってみんながいる中でランニングをやりたい人がいるじゃないですか。
そうですね。
「健康な体でありたい」という目的が一緒でも、やり方はそれぞれで良いかなと思いますね。
独学に向いている人の3つの特徴
独学が向いている人の特徴はありますか?
あえて言うなら3つあります。
1. 明確にできる人
2. 節約したい人
3. エンジニアの知人がいる人
その3つが特徴なんですね。
1つ目は明確にできる人ですね。「ゴール設定」「スケジュール設定」「学習内容の選定」などを明確にできる人や自分でやりたい人ですね。
2つ目は節約したい人です。世の中にあるものをうまく組み合わせて節約したい人ですね。
3つ目はエンジニアの知人がいる人ですね。周りにエンジニアの人がいて、一緒に飲みに行ったり、気軽に質問できるような関係性がある場合ですね。
独学だからといって、1人で学ばなければならないというわけではないですもんね。1つ目の特徴の「明確にできる人」というのがありますが、もう少し具体的に教えていただけますか?
私は独学されている方をたくさん知っていますが、ゴールが不明確な方で1年も2年も学習されている方がいます。それはゴールがないから、自分がどこまでやれば良いかがわからず永遠にやってしまうんですね。人間は与えられた時間を丸々使ってしまう性質があるので、「ゴール」や「時間」を意識した方が良いと思いますよ。「自分がいつまでにどのようになっていたいのか」「いくら稼いでいたいのか」「どのように生きていたいのか」、そこを明確にしないと結構苦しむと思います。
独学の場合は、自分で何もかも決めないといけないんですね。
悩み相談ができたり、人との交流や仲間と切磋琢磨する環境が欲しい方は、それらを独学で手に入れるのが難しいのでスクールをおすすめしますね。私は独学で学んだ側なので独学の良さもわかりますし、もちろんスクールの良さもわかります。
3つの特徴がすべて重なる人は、独学した方が良いかもしれないですね。独学の方は全部自分でやらなければならないので、そちらの方が自分にストレスがかかって、 力になったり自信になるんじゃないですかね。手段にこだわるのではなくて、いかに目的を達成できるかどうかについて考えることが重要ですね。
独学の学習方法
ディープロではRubyを学んでいると思うのですが、 独学でRubyを学ぶ上でおすすめの教材やサービスはありますか?
まずはRubyに限りませんが、インターネットで無料で気軽に始められるサービスならProgate(プロゲート)やドットインストールやpaiza(パイザ)なんかがおすすめですね。次に書籍で学んだり、Ruby on Railsが学べるRailsチュートリアルあたりが良いですね。まずはそういうものから、自分のペースで学んでみると良いと思いますね。
学習する内容は、インターネット上で公開されているスクールのカリキュラムを参考にすると良いと思います。いろいろな会社が自社の研修で行っている学習内容を公開していたりもするので、そちらも参考になりますね。それらを参考にすれば、「何を学ばなければならないか」がわかりますよね。自分で情報を仕入れて、そこから学習内容を選定することが大事ですね。
何を学ぶのか選ぶところから考えなければいけないので時間はかかるかもしれないけど、それが力になるということですね。独学から始めようと考えている方は、今回の記事を参考にすると良いですね。
スクールに通ったり、人から教わるということは、それなりの良さがあるんですね。独学ができる部分は自分でやって、スクールにしかできないことはスクールでやる方が良いと思うんですね。独学は卒業した後も必要になりますから、自分自身で意思決定することがとても重要なんです。
独学している人だけでなく、スクールに通っている人も「自分がなぜ学んでいるのか」。その点を意識しないといけないんですね。
※ディープロの学習する内容はこちらで閲覧することができます。
エンジニア就職は独学よりスクール生の方が多い
野呂さんの周りで独学でエンジニアになられた方はいますか?
私の周りでは多くはないですね。少なくともスクール生よりは少ない
です。
そうなんですね。
私の肌感覚ですが、独学の方の就職率はスクール生と比べると「5分の1」とか「10分の1」といった感じですね。Twitterとかでも独学で就職した方は目立ちますし、 なかなかいないんですよね。
独学は耐えぬく力が養われる
独学だからこそ得られるものや、良いところなどはありますか?
自分の体験から感じることは、自分の頭で考え抜かないと誰も考えてくれないということですかね。つまり、そういう厳しい環境で学ぶことで、効率が多少悪くても胆力というか、耐え抜く力が養われる
んですよね。
人に教わることよりも、もしかしたら独学のようなスパルタでやった方がそういった力が身に付くんじゃないかなと思ったりもします。厳しい環境というのは、 一定ラインまで知識が増えたら必ず必要なんじゃないかなと思っています。
自分でやり抜いたり、考え抜いたりすることは、独学ならではの環境ですね。
どちらで学ぶのかという話は、登山と似ているなと思います。富士山を登る際に、「たった1人で登るのか」、それとも「同僚や友人と一緒に登るのか」。どちらにしますかという話と似ていると思います。
そういうことなんですね。
富士山の頂上まで登るのは一緒なんです。登る工程も一緒なんです。違うのは、登る過程での体験が違います。これは「独学で学ぶ場合」と「スクールで学ぶ場合」の端的な違いだと思います。登る過程で違う体験をしますから、得られるものも多少変わります。知識だけでなく、独学なら「耐え抜く力」だったり、スクールなら「人とのつながり」であったり。それらを考慮して、ご自身で自由に意思決定したら良いと思いますね。
独学で学ぶのもスクールで学ぶのもどちらもありってことですもんね。プログラミングを学んでみたいと思う方は、まず独学でチャレンジしてみるのが良さそうですね。
スクールでやっているようなことを「独学でやってやる!」というガッツがあるような人は独学が合うかもしれないですね。
そういう方は市場価値が高そうですね。
私は会社の研修でプログラミングを身に付けましたが、人から教わるという環境ではなかったんですね。その研修には教科書がなく、誰も教えてくれる人がいなくて、ネットにつながらない環境で閉じ込められて、与えられた課題を自力で突破していく研修だったんですね(笑)できなかったらクビという厳しい環境だったので、そのような環境がなければ自分がどこまでできたかわからないですね。
初めてやることだから、わからないことだらけの世界じゃないですか。そのような環境がなく、完全に独学で学んでいたら嫌になって辞めていたかもしれないですね。今、思い出すとそんなことを考えますね。「独学」「スクール」のどちらが良いというのはなくて、好きな方を選択すれば良いというのが結論です。
「独学でもスクールでも好きな方を選択すれば良い!」とプログラミングスクールの代表が言っているというのが大事
ですね!
ディープロはきちんと価値を提供できるので、受講生さんに良い体験をしていただける自信があります。ただ、その分の価値の対価が必要になりますので、その点を考慮して選択していただければと思います。
まとめ
独学で学習するのはあり、なしについてお話をお伝えしました。
1. 独学で学習するのはあり
2. 独学に向いている人の3つの特徴。「明確にできる人」「節約したい人」「エンジニアの知人がいる人」
3. 独学の学習方法。無料サービス→書籍 or Railsチュートリアル(Ruby on Railsを学習する場合)
・エンジニア就職は独学よりスクール生の方が多い
4. 独学は耐えぬく力が養われる
独学に向いている人の3つの特徴がすべて重なる人は、独学がおすすめです。独学では自力で解決することで「耐えぬく力」が養われますし、スクールでは「人とのつながり」が得られます。独学で学習するか、スクールで学習するかで悩まれている方は、それを考慮した上で選択してみると良いかもしれませんね。