DIVE INTO CODE

2019年06月17日

なぜプログラミングの講師をしている人がいるの?

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今回のテーマは「なぜプログラミングの講師をしている人がいるの?」です。
プログラミング講師になる人とはどのような人なのか、普段はどういったお仕事をしているのか。教育者として教える側にまわる方々について、DIVE INTO CODE代表の野呂が大きく分けて3つの形態をお話します。

【こんな方におすすめ】
・なぜ講師になるエンジニアがいるのか気になっている方
・どのようなエンジニアが講師になるのか興味のある方
・エンジニアにどのようなキャリアがあるのか気になる方

【目次】
1、なぜプログラミングの講師をしているエンジニアがいるの?
2、プログラミングの講師の3形態
 その1:法人研修の講師
 その2:スクールの講師
 その3:自主活動的な講師
3、まとめ

■話し手
DIVE INTO CODE 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

なぜプログラミングの講師をしているエンジニアがいるの?

今回は「なぜプログラミングの講師をしている人がいるの?」と不思議に思われる方もいると思うので、この話題についてお話します。

そうですね。
もちろん野呂さんもですが、やっぱりプログラミングを勉強した人だったらプログラミングを極めて、その道でやって行こうって人が多いと思います。なぜ教える側に回ろうと思ったのかは気になるところですね。

そうですね。私も講師ですが、これは結構重要なテーマだと思っています。
日本の中でIT産業って最大の基幹産業になっていて、その中でも教える人っていうのがいれば新しい人材も増えていくだろうというのが命題としてあるんですよ。その中で「なぜ講師をしている人がいるの?」というのは実は重要な問いだと思いますね。
仰るとおり、学んだことを実際に実務で活かして、それを使っていきたい人って多いですよね。その使い方に「自分でコードを書いて開発をしていく」っていう使い方と、「学んだことを他者に共有していく」という使い方の両方があっていいと私は思っているんですよ。

うんうん。

だから「なぜプログラミングの講師をしている人がいるの?」という問いに対して、まず一言で言うと、人に学んだ経験を共有することで感謝されて、それが自らの気づきにも繋がり、成長する原動力になるから講師でいることを選んでいる人がいます。
開発をしてそれが新しい仕組みや価値を生み出して、自分の成長にも繋がるというのが開発エンジニアの仕事で、自分で学んだことや経験を人に共有することで感謝されて、それが自らの気づきにも繋がるというのが講師の仕事ですね。扱うものは一緒ですけど、役に立つやり方が違います。どちらも役に立つ立派な仕事だと思います。

確かに。そう考えてみるとちょっとおもしろいですね。

プログラミングの講師の3形態

ちなみに講師って、いろいろな種類の方やいろいろな場所でされている方がいると思うんですけど…

そうですね。大きく分けると今回お話したい講師の形態としては、どこで講師をするのかによって少し属性や考えていることが違いますので、3つ挙げようと思います。

1つ目が、おそらく世の中で1番多いと思うんですけど、 法人研修の講師SIerとかIT企業の新人研修で4月〜6月くらいまで企業に常駐して講師をする人が、実は毎年たくさんいます。表には出てこないのですが、そういう方たちがまず1つ目です。

へぇ。

2つ目がスクールの講師。最近増えてますよね。
個人が自分でプログラミングを学びたい、エンジニアになりたいという時代です。「エンジニアがなりたい職業ランキング1位で信じられん」と言われるような時代の変化がこの20年くらいでありました。その講師の人たちです。

3つ目が意外といらっしゃるんですけど、自主活動的に講師をしていらっしゃる方々です。

おー!

セミナーを個人で開催されていたり、Twitter上でサロンのようなものをされていたりとか、個人的に弟子をとって教えてその情報を共有していたりとか、そういう方々がいらっしゃいますね。
こういう3つのパターンがあるかなと思います。

その1:法人研修の講師

法人研修の講師には、どんなイメージをお持ちですか?

んー、入社して「まだ何もわからないよ」って人たちに、研修会場のようなところで基礎からみっちり教えてくださるイメージはありますね。

その通りですね。
一斉に講義する型が中心になってしまうところもありますが、多くとも5人とか10人いる方々に対して、まずは社会人としてのマナーも含めて教えます。プログラミングだけではなくて、どのように開発を進めていくのかドキュメントを作るのかとか、その辺も含めて講義をしながら自分たちで演習もしてもらいながら運営していきます。
企業の新入社員を受け入れる時期は、日本の場合は新卒採用が多いですから、4月ですね。だいたい研修は2〜3ヶ月あるので、4月から6月ぐらいまでに一気に仕事が集中して、この時期だけ大量に仕事があることになります。

すごいですね…

それ以外の時期はプツッとなくなります。

なんか農家みたいですね。収穫の時期のような…

そうですね。季節変動が激しいです。
なので、この時期に研修をされている方って、毎年されている方単発でされている方の大きく2パターンがいらっしゃいます。

ふーん。

毎年されている方も一定数いらっしゃるんですけど、毎年すると言っても、その時期しか仕事がなかったら食べていけない可能性があるじゃないですか。そのため、開発と並行してやることにならざるを得ないようになりますね。

本当に売れっ子の方になると、中途社員向けなどで年がら年中講師をしているかもしれないですね。でもそういう会社ばかりではないので、この法人研修されている方って、先程も申し上げたように人に経験を共有することで感謝される、「新人のためになって、育成することで人が成長して、そのあと活躍する姿を見るのが本当に好きなんだよ」とか、「そういう人たちの仲間になって自分が役に立てたらすごく嬉しい」「直接人の役に立ちたい」、そういう価値観を持った人が多いですね。

なるほど。

ただ一方で、人出が本当にいない時期なので、開発現場にアサインされていなくて、今は手が空いているから「とりあえず講師やっとけ!」という場合もなきにしもあらず…。

そうなんですね!

それだけ人がいないんですよ。
なんでかというと、この時期だけ集めないといけないけど、1年前から予約することもできないですし、かつ季節変動も激しい。所属してる会社とか、個人事業主の場合はまだいいにしても、個人事業主の人もそれ以外の時期は別の仕事をするので、「この時期だけごめんなさい」と言うのは都合が悪いですよね。

はぁ。

もし3月末まで納品とかあったら、「あとは知りません」なんてできないですから、難しさはありますよね。

そうですね…大変そうなイメージはあります。

そして、毎年毎年新しい人たちが入ってきて、「はじめまして」が始まって、そこから新しい関係を築いてやっていくという形なので、常に初めての子たちに毎年毎年同じように同じようなプロセスを教えていくという仕事になりますね。

なんか行事みたいな感じですね。

だけどそういうことをさらっている方々がいて、IT業界の新人の受け入れが成り立っているのです。

ふーん。

もちろんこれは社外に講師だけではなくて、社内の講師の場合もあります。その会社の社員が研修をするという場合です。

あーなるほど。

それも持ち回りでやったりしているとは思います。

でも研修やってくれる会社ってすごく良い会社ですよね。

そうでしょうね。

そこに教えに行けるっていうのもまた、やりがいというか、「皆のびのび成長してくれ」って思いそうですね。

そうですね。私も今、法人研修の講師をしています。Javaとか担当したりしていますけど、やっぱり法人研修の場合って、個人のスクールの講師とか自主的な活動と比較すると、仕事のスタンスにすごく踏み込む必要があります。

へぇー。

これから現場配属されて先輩社員たちとうまくやる必要があるし、大学生時代の学生気分と社会人の間にはすごくギャップがあります。敬語とか立ち居振る舞いとか、マナーもできていないといけない。そもそも、仕事でどういうふうに話しかけていくか、どういうふうに進めていくかとか、納期とか期限を守ること、わからないことはわからないとちゃんと言えるか、その辺まで含めて全部見ていく必要があって、仕事のスタンスをどこまで持ってもらうのかに非常にかかっています。

伝えることはプログラミングの内容だけではないんですね。

そうなんです。

学ぶ姿勢が大事なんですね。

学ぶ姿勢がまさに企業側が強く願うことなのです。だから、プログラミングだけがわかればということはまずないです。

あとは特に教える内容っていうのも、会社さんによってアレンジしたりされるんですか?

そうですね。アレンジされているはずですね。
どこかにパッケージや書籍があるわけではなくて、その会社さんが必要な内容を人事部とすり合わせた上で、毎年「ここまでやろう」と決めて、やっています。そこでどれだけ成長したかというのを、人事側もチェックをしたりしますよね。「あーこの子はこれだけ伸びているな」とか「あーこの子は例年に比べるとちょっと…」とかね。全部そういうことを見ているわけですよ。
そういう意味では非常に責任が重たいですよね。その子が会社でやっていけないかもしれない。会社で活躍できないかもしれない。

結局その人がいいものを持っていても、引き出せるか引き出せないかによって変わるんですね。

そこで成長カーブを作れたら、その先もやっていけますね。あまり甘やかすと、現場に入ってからが死んでしまいます。

なるほど。

非常に責任が重いですよ。

それが法人研修なんですね。

そういう仕事もあるんですよ。支えているんですね。

その2:スクールの講師

スクールとかはどうなんですか?

スクールだと、どちらかというとプログラミングを学びたいというところに焦点を当てて、自分でお金を払う社会人の方が多いんですよ。すでに社会人の方々です。
つまり社会人マナーや仕事のスタンス的なものは、自己認識ではできるものと思い込んでいるので、あまりそれらを教わりたいって思ってなかったりする人が対象になりますね。どうしてもプログラミングのスキルが身につくかというところにフォーカスされるので、ここのスクールの講師をしている人は「人の役に立ちたい」というのは一緒なんですけど、その人のキャリアが新しい分野にチャレンジできるか、大きなチャレンジができるかという人生に深く関われる、その人自身の意思に深く関われるっていう意味ややりがいを感じる、そういう講師が多いですかね。

ほう。

法人研修とかだとやっぱり時期的なものでアサインされる方もいるので、その人の人生に大きく関わるというよりは、「ちゃんと会社でやっていけるように」「一人前になれるように」にフォーカスされますね。
スクールの場合は、転職とか人生の転機に関わります

スクールだと個人の方に向き合えそうですね。

そうですね。
なので非常に距離感も近くて、お互いに社会人なので「なんでプログラミング学習をしたいのか」「なんでスクールにいるのか」「今後どうなりたいのか」といった話もします
ただ、難しさもあって、新人ではないにしても仕事のスタンスは所属した会社によってバラバラなので、その人がどういう会社に所属してどういう教育を受けてきたのか、どういう仕事の進め方をしてきたのかによって大きく変わります。

はい。

例えば、官公庁に勤めていた方と民間企業に勤めていた方は違いますし、民間企業でも「ザ・ベンチャー」といった成長ベンチャーに勤めていた方と年功序列の大企業に勤めていた方は違うんですよ。

なるほど。

「とりあえずやってみよう」というタイプだったりとか、「かっちりやらないと気が済まない」タイプだったりとか。もちろんその人の性格もありますけど、すごくバラけます。
まっさらじゃなくて、もう色がついてバラけています。

大変ですね。変えにくいですもんね。

そうなんです。でも社会人経験があるから、そこを期待したり想定していないと、それに対して口出しをするのは難しいのです。でも就活で出てしまうんです。
だからスクールの講師とはいえ、人生に関わる限りは仕事のスタンスについて、しっかりと向き合う必要はありますね

ふーん。

そういうことに向き合ってくれるスクールに入った方がいいと思いますし、スクールの講師になるってことはそこまで考えた方がいいです。
よくメンターのアルバイトとかあったりしますけど、そういう仕事なんですよ。単なるプログラミングの知識ではなく、仕事の進め方やスタンスに踏み込んでいかねばなりません。そうでないと良いメンターにはなれないと思います。ただ知識の切り売りをしているだけになってしまいます。

そうかぁ…
個人の方がより法人よりも個人の人生に関わっていくし、かつ、社会人経験はあるから逆に変えないといけないところを変えにくかったりとか…

そうですね。

結構大変そうですね。

そうです。大変だからこそ、おもしろいですよ!簡単なことをしてもつまらないですからね。

でも自分でお金を払っているってところもあって、学ぶ意欲とかは法人研修よりも高そうですね。

全然違いますよ!
法人研修でも、企業によっては新人の時から自分ごとが強い人しか採用しないところもありますが、基本は受け身だったりしますよね。家に帰ったらやらないとかね。「やっておいてね」って言ってもやってこないとかね。勤務時間内しかやらないとかね(笑)

(笑)

活躍する気あるのかな。
別にそれは労働時間ではなくて自己研鑽としてやろうとする意欲が見えないってことはあるかもしれないですよね。
それは基本的にスクールではないですよ。自分のお金で入ってきているので。

学生の頃は予習・復習をきちんとやってきた人が、社会人になったらやらないってことがあったりしますよね。

そうですね。
難しさは、答え合わせではないんですよね。そこに対する向き合い方は大学時代とか学校教育とは全然違うでしょうね。

その3:自主活動的な講師

最後3つ目、自主活動についてです。
私が最近よくTwitter上で見かけるのですが、個人のフリーランスのエンジニアの方で、弟子をとって、スクールを卒業した弟子に相談を受けながら「もっとこういうふうに学びなさい」と発信されていたりとか、サロンなどを運営してこじんまりと個人として教えられていたりとかね。

ふーん。

「この人に教わりたい」「アドバイスをもらいたい」という人たちに対して、少し有料なのですがそこまで高価ではない値段でされている人はいますね。あとはセミナーを開催されたり…そういう活動をされている方は結構いるんですよ。

なぜそういうふうにするのかというと、やはり目の前に困っている人がいて、かつ自分自身が未経験からエンジニアになれたとか、あるいは自分自身も「誰でもちゃんと頑張ってやればできる」という価値観を持っているとかすると、「役に立ちたい」と思われたりしますよね。
何より開発の現場の話を自分ができることは、その話を人にすることでその人の人生に大きな影響を与えることができる。しかもそれは開発の片手間でもできる、「そのぐらいの度合いでできるようであればやってもいいかな」っていう人は結構いますね。

なるほど。

それは営利目的というよりは、「本来あるべき師弟制度のようなものがあるべきだ」と思っている方が多いように思います。金儲けのためというよりは、その人たちの役に立って、より良い形でエンジニアにある道が築けたらいいなっていう情報をしっかり発信していこうと考えている方々ですね。
「簡単になれるよ」とか情報商材的にこうだと言うのではなくて、そういうものに対して少し反感を持っていらっしゃって、「そうじゃなくて、ちゃんと地に足つけてやれ」と思っている方々でしょうね。

そういう方々にも、師匠のような方がいらっしゃったのかもしれませんね。

そうですね。
多分そういう方がいたんでしょうね。自分に出会いがあったから、そういうものを繋げていきたいと思われているのかもしれません。

いいですね。

そういうやり方もいいと思いますね。

こういうことは講師になるより自分から気軽に始められそうだなって思うのですが、こういうことをするのに向いている方っているんでしょうか?

向いている人…そうだなぁ。私がやっていて思ったんですけど、やはり自分の中で人にプラスの影響を与えることで喜びを感じたことがある人。例えば営業でもいいし、販売職とかでもいいし、家庭教師とかでもいいですね。学生時代や今までの社会人経験で、自分が誰かに知識や経験を共有して喜ばれて「あ、よかったな」って感じたことがある人。そういう人は向いていると思いますね。

それでかつ、自分が就職してプログラミングをできるくらいのスキルを持っている人は向いていると思います。

なるほど。

どの程度するかという話については、最初の法人研修は、フルタイムでずっと研修しないといけないので、基本は他の仕事を一切辞めて専念するしかないです。
スクールの講師っていうのは、決まった時間枠で出勤をしたり授業を行なったりする必要があります。法人研修より少し緩やかではありますが、時間の縛りがあります。
自主活動には縛りはないです。そういうサービスでもないし、自分が「今週どこかでちょっと講義しようかな」と思えばできると思います。関わり方はいろいろあると思います。
ちなみにDIVE INTO CODEはどの方式も大歓迎です!(笑)仲間を募集しています!

そうですね(笑)
プログラミングを通して人に影響を与えたいなって思う方は、こういう道をしてみてもいいのではってことですね。

そうですね。開発をする道にも戻れますし、逆に言えば、開発をしている人が講師という道を選ぶこともできますし、それぞれ相乗効果があると思います。
人に伝えることで自分の意見をしっかり整理する力とか、自分自身の意見に穴があることに気付いたりとかできますので、どちらも成長できると思います。ただ、成長するスキルというものが、よりソフトスキルに寄っているのが講師側で、ハードスキル側に寄っているのが開発エンジニアだと私は思っています。

まとめ

プログラミングの講師の形態は大きく分けて3つ!
法人研修の講師人に経験を共有することで感謝されることに喜びを感じる方が多い。「人を育成して、人の成長や活躍する姿を見るのが好き」、「直接人の役に立ちたい」という価値観を持った人が多い
スクールの講師受講生のキャリアが新しい分野にチャレンジできるか、大きなチャレンジができるかという人生に深く関われる、その人自身の意思に深く関われるというところに意味ややりがいを感じる人が多い
自主活動的な講師自分が人にプラスの影響を与えることで喜びを感じたことがある人に多い

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