ディープロ
2019年9月23日誰もが一度は思う「仕事を辞めたい」は甘えなのか?
仕事を辞めたいと思っている自分に対して「甘え」だとか思ったりはしていませんか?今回は、自身も仕事を転々とした経験を持つプログラミングスクール社長が「仕事を辞めたい」という気持ちに対して率直な気持ちからアドバイスをします。
目次
「仕事を辞めたい」は甘えか?
なぜ「仕事がつまらない」のか考えてみよう
仕事の本当のおもしろさにたどり着けていないだけ?
仕事がつまらないと感じたときにすべきこと
仕事のおもしろさを感じるにはコミュニケーションが必須
仕事と部活動は似ている。周りの人の話も聞いてみよう
まとめ
仕事を辞めたい。働いている誰もが、一度は頭をよぎったり、真剣に考えたことのあることでしょう。でも、仕事を辞めたいと思っている自分に対して「甘え」だとか思ったりはしていませんか?今回は、自身も仕事を転々とした経験を持つプログラミングスクール代表が「仕事を辞めたい」という気持ちに対して率直な気持ちからアドバイスをします。
【こんな方におすすめ】
・職場での人間関係や自分の仕事のあり方に不安や不満を持っている方
・仕事がつまらない、辞めたいと考えている方
・これから社会に出るにあたって、仕事を続けられるかなどの不安を抱えている方
【目次】
1.「仕事を辞めたい」は甘えか?
2.なぜ「仕事がつまらない」のか考えてみよう
・仕事の本当のおもしろさにたどり着けていないだけ?
・仕事がつまらないと感じたときにすべきこと
・仕事のおもしろさを感じるにはコミュニケーションが必須
3.仕事と部活動は似ている。周りの人の話も聞いてみよう
4.まとめ
■話し手
ディープロ 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也
「仕事を辞めたい」は甘えか?
今回は「仕事を辞めたいという考え方は甘えなのか?」というテーマでお話いただきたいと思います。もちろんいろいろな背景や理由があって退職を考える人がいますが、やはり「仕事を辞めること」をネガティブだと思ったり、甘えだと感じる人も多いでしょう。そこで「仕事がつまらないので辞めたいんだけど、こんな理由で辞めていいのか?」という考えを持っている人に向けて、アドバイスをお願いします。
分かりました。私自身は会社の経営者であり、正社員を13名、パートタイム社員を20~30人抱えています。社員の採用にも私が携わっていますし、どういった人材に来てほしいかを考えたり、採用後も長く続けてもらえるような環境づくりもしたいと日頃から考えています。また、会社を立ち上げる前は12年、会社勤めをしており、その中で4回ほど転職もしました。こういった経験からできる範囲で、お話をしていきましょう。
リアルなお話を聞けそうですね。
まず、そもそも仕事を辞めたいという気持ちは「甘え」ではないし、あくまで自分の正直な気持ちに過ぎないと思います。「仕事の辞め時」や「甘え」かどうかの判断基準は、立場によって考え方が変わる相対的なものですから。その上で、私なりの分析とアドバイスをしましょう。
お願いします。
なぜ「仕事がつまらない」のか考えてみよう
仕事の本当のおもしろさにたどり着けていないだけ?
まず、仕事を辞めたい理由として「仕事がつまらない」という理由を挙げる人は多いでしょう。確かに仕事がつまらないのって、結構しんどいですよね。だって、毎日8時間以上も「つまらない」と感じていることをしなければいけない訳ですから。例えば「マズローの欲求5段階説」というものがありますけど、この中で「社会的欲求」や「自己実現欲求」が満たされないのは、結構しんどいものなんですよ。
一番下の「生理的欲求」だけがとりあえず満たされている状態ですね。
でも「生理的欲求」が満たされるのって、日本ではほぼ当たり前の話ですよね。だから「つまらない」と感じてしまう。では、「そう感じてしまった時に何が大事か?」というと、「つまらない」という気持ちとどう向き合うか
、だと思います。なぜ「つまらない」と感じるのか、どうしたら「つまらない」と感じなくなるのか、あるいは何に対しては「おもしろい」と感じるのか、といったことを自分の中で洗い出してみる必要があるでしょう。
なるほど。「つまらない」という気持ちに向き合うことが大事ですね。
それに、たいていの会社の仕事には「周期」があります。事業年度やシーズンなどに応じて会社の仕事内容が固まっている訳です。ですから、1年目で仕事を覚え、2年目で少し工夫をしてみて、3年目から自分なりのやり方を試して成果を出していくというやり方が、仕事の取り組み方としてはやりやすいと思います。この3年という期間が、その仕事の内容を覚えて経験を積む最短の期間だと思いますし、だからこそ私も3~4年経験してから転職をしています。もし、まだ1年目の段階で「つまらない」と感じるのだとしたら、その会社、業界でしか得られない経験がまだあるかも、という視点も持ってみるのをおすすめします。
そうですよね。自分がまだ仕事に対して向き合いきれていない部分もあるかもしれないですよね。その仕事が持つ本当のおもしろさにたどり着けていない可能性もありますし。
仕事がつまらないと感じたときにすべきこと
これは私が、法人営業職に転職したときの実体験です。当時、前職で個人相手の販売職をしていた経験と自分の時間管理手法に基づいて取り組み始めました。しかし、なかなか成果が出せなかった。実はこの時、自分の考え方を重視するあまり他の人の意見を取り入れたりしていなかったんです。すると、「なんで、これだけ頑張っているのに成果が出ないんだ」という気持ちが出てしまい、それが「つまらない」「おもしろくない」という気持ちにつながってしまった。要は、自分の殻に閉じこもってしまうと、ネガティブな気持ちばかりになってしまうんです。
野呂さんでも、そういった経験があったんですか。その時にはどういった行動をとったんですか?
「自分は成長をするためにこの会社にきているんだ」、「成果が出ないのは成長していないからだ」という気持ちを思い出して、そこから逃げないようにしよう、と決めました。すぐに上司に相談をもちかけると「自分のやり方に固執していないか?」と率直な提言をいただいて。そこから、恥ずかしい気持ちもありましたけど、後輩に仕事のやり方について聞いてみて、自分と比べてみたりしました。そこでようやく自分の仕事のやり方の欠点などに気づけて、改善ができて一気に成果も出たんです。
自分に与えられている仕事に向き合うことも大事、ということですね。
「人から学ぶことで成果を出せる」という経験ができたので、そこからはいろいろな人に話を聞くようになりましたし、そういったいろいろな人の知見をまとめる役割も社内でするようになったので、仕事もおもしろくなっていきました。
仕事のおもしろさを感じるにはコミュニケーションが必須
とはいえ実際のところ、自分の気持ちや仕事にとことん向き合うことは、かなり大変なことのように思います。
大変ですよ。それに、必ずしも周りの人が、自分のことや仕事に対して本気で考えてくれている訳ではありませんからね。加えて、小さな会社で社員の人数が少なかったりすると、その人たちの性格や考え方で、雰囲気が大きく変わります。ディープロでも、「タスク重視」という自分の仕事だけやればいいという風潮が強かった時期があったんですけど、その時は社員が自身の仕事ばっかりのめりこんでしまい、コミュニケーションが希薄になってしまいました。
そうなんですか。
ただ、そんな中でも、誰か1人でも雰囲気を変えられるメンバーがいたりすると、だんだん周りも影響されて会社が良い方向に変わっていきます。
つまりは、仕事においてはコミュニケーションがかなり重要、ということですね。
そうです。チームで仕事をする、皆で高め合っていくイメージです。例えるなら、映画「天使にラブソングを」や「スクール・オブ・ロック」、あるいはドラマの「王様のレストラン」みたいなイメージです。ですから、仕事を辞めたいと思った時は、こういった作品を観ると、何かヒントがあるかもしれませんね。
仕事と部活動は似ている。周りの人の話も聞いてみよう
ここまでの話をまとめると、仕事を辞めるのは悪ではないけども、「自分がその場所でやりきったかどうかということも考えることが大事」といった感じでしょうか。
そうですね。そう考えると、部活動と似ているかもしれません。強豪校と呼ばれる部活動に入ったら、周りも優秀でしかも熱意を持って取り組んでいるので「ここで強くなりたい」といった気持ちになりやすいですよね。逆に弱小校と呼ばれる学校で、周りもやる気がないし、向上心もないような環境だと「ここにはいたくないな」と感じるでしょう。
なるほど。
ただし、強豪校にいても周りの意識の高さについていけずに、逆に自分のモチベーションが下がってしまう、ということもあったりします。
一概に「こういう環境が良い」とも言いづらい話なんですね。
そうなんです。そういった話も含めて、「甘え」かどうかは相対的な判断に過ぎない、ということです。
仕事に対するモチベーションに違和感を覚えたら、周りの人に「何をモチベーションとして仕事を続けているのか」を、それとなく聞いてみる
のもいいかもしれませんね。
そうですね。「他に仕事がないからだよ」なんて言う人もいらっしゃるかもしれません。そういった人でもよく話を聞いてみると、その仕事を選んだ原点を持っているものです。そこに触れると、自分の考えも変わってくるかもしれません。むしろ、そこまでしても自分の考えが変わらないのであれば、その仕事あるいは職場が本当に合っていないのかもしれません。
周りの人が心の奥に秘めている熱い気持ちに気づいたら「自分も頑張ろう」と思えるかもしれないですね。
そうです。どうしても頑張れないときは「天使にラブソングを」をぜひ観てみてください。チャレンジする勇気をもらえますよ。
いいですね!仕事を辞めたいと思った時は、「天使にラブソングを」を観よう、ということで。
「スクール・オブ・ロック」でもいいですよ!
まとめ
・「仕事を辞めたい」は甘えではなく素直な気持ち。なぜそう思うのかを考えてみよう
・仕事がつまらないと感じても、まだその仕事のおもしろさに辿りついていないだけかも
・仕事のおもしろさを探す、感じるためにも、コミュニケーションを大事にしよう
・仕事を辞めたいと思った時は「天使にラブソングを」を観てみよう
まず大前提として、「仕事を辞めたい」という気持ちは決して「甘え」ではないと思ってください。その上で、「どうして仕事を辞めたいのか」「仕事がつまらないと感じるのはなぜか」を整理して考えるとともに、身近にいる人たちともコミュニケーションをとるなどして、自分の心と向き合いましょう。せっかく一度は就いた仕事ですから、いずれにしろ後悔のないように決断できるよう動いてみることが大事です。
「プログラミングスクール社長が考える「働く目的」とは?」の記事では、「マズローの欲求5段階説」にも触れながら、「働く目的」に対するひとつの考え方を提示しています。プログラミングへの興味の有無に関係なく、働く目的に悩みを持っている方はぜひご一読ください。
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