インタビュー
2018年12月10日「自分の想いをカタチにしたい」 自身のビジネスを立ち上げ後あえてプログラミングスクールに入学した理由 【株式会社FromTo代表取締役 宮城 浩様】
株式会社FromTo代表取締役の宮城さんへの卒業生インタビューです。起業後にプログラミングを学ぶ意味とは。
目次
株式会社FromTo代表取締役の宮城 浩さんへのディープロ卒業生インタビュー&代表の野呂とのスペシャル対談
ディープロ卒業後の話
理想のプログラミングスクールについて考える
誰もが一度は思うこと「自分は向いているのか?」
ライター紹介
株式会社FromTo代表取締役の宮城 浩さんへのディープロ卒業生インタビュー&代表の野呂とのスペシャル対談
超異色なディープロ卒業生の宮城さん、簡単な自己紹介をお願いします。
宮城さん: 株式会社FromToのCEOをしています。会社ではフリーランス転向支援と、旅行プランシェアのサービスをしています。
以前は地元の沖縄で4年間SIerのSEをやっていました。その当時、残業時間が300時間、1ヶ月の稼働時間で言えば450の稼働時間というありえない働き方をしていました。このままでは将来が見えないと思い、意を決してフリーランスに転向し、稼働時間も正常に戻り収入も2.4倍になりました。
そんな原体験から、
社畜SEをテーマにしたブログの執筆
フリーランスへの転向ノウハウセミナーの開催
エンジニアのコミュニティ運営
を始めました。
そこから、フリーランス転向をしたいエンジニアと企業を繋げるエージェントまでやるようになりました。そして今年、仲間のエンジニアと株式会社FromToを立ち上げました。
なぜ、宮城さんはディープロに入学されたのですか?
宮城さん: ご縁があって、入学前からディープロの野呂さんとはお付き合いがあり、フリーランスSEに転向したいエンジニアの基礎固めのため、ディープロさんを紹介していました。
そんな中、いずれ自分も自身のサービスを作って展開していきたい、そのためにはもっと開発のことを知る必要があると以前から考えていたのと、ディープロをエンジニアに勧めるには、自分も一度入学して、ちゃんとスクールのことを知ろうと、その2つの思いから入学を決めました。
野呂さん、時系列が前後しますが、宮城さんと初めて会った時の印象はどうでしたか?
野呂:ディープロ卒業生の杉本さんに、以前から社畜ブログの宮城さんについてお話を聞いてました。「社畜」という言葉のイメージから、おとなしめの人なのかなという想像をしていましたが、実際にお会いすると、全く逆のとても豪快な人だったので驚きました(笑)初対面ですぐに惹きつけられてしまったという感じです。
ディープロはどんなスクールでしたか? ディープロに実際に入学してみてどうでしたか?
宮城さん: 常にメンターがスクールに常駐していることと、そのメンターのスキルがとても高いのがすごいと思いました。
また、授業の時間がちゃんとあるので未経験者にとっても良いなぁと感じました。
あと、野呂さんの卒業生に対する熱量がすごい!!
卒業生が就職を希望する企業と直接つながるために、SNSで誰か知り合いがいないか呼びかけるなんて、そんな人聞聞いたことがありません。
野呂さん、聞いたことないそうですが(笑)
野呂:SNSで「ゆる募」をやっていたことを、そんなふうに見てくれる人がいたのは嬉しいです(笑)成果としては、門前払いのようなものもありましたが、成功したケースもあり、やって良かったなぁとは思っていました。
入学後は、どんなことで苦労されましたか?
宮城さん: 自分の仕事もあったので、まず勉強の時間を作るのに苦労しました。
なかなかスクールにも来られなかったので、何かでつまずくとそこでしばらく止まっちゃうみたいな。特に、サーバー関連、Linux関連は、オンラインで質問しようと思っても、その聞き方から難しくて苦労しました。でも、スクールに来てメンターの方に直接教えてもらうと、すぐに理解できたので、できるだけスクールには来た方がいいなと思いました。
野呂:オンラインで質問をして、その問題を解決するのは教わる側だけじゃなく教える側にとっても難しいんですよね。オンラインでの繋がり方はまだ改善の余地もあります。常時チャットで即時対応できるメンターを増やすなどですね。いざやろうと思ったら専属のメンターが必要となってくるので、どのように体制を組むかはディープロのこれからの課題ですね。
入学前と比べて、ちょっと予想していたものと違っていたというギャップはありましたか?
宮城さん: 経験者だったので、入学初期に受ける基礎の部分は、できればショートカットしたかったですかね。希望していたものと違うことを教わることで、入学時に持っていたモチベーションが少し落ちてしまったと思います。
確かに入学する方のスキルレベルに合わせて、柔軟に対応できるのが望ましいですね。
野呂:「基準をどのレベルに合わせるのか?」「どこから教えるのか?」「どこまで教えるのか?」といったところは、ディープロでも難しいテーマのひとつです。ちなみに授業内容は数年前から比べると、かなりボリュームアップしました。
ディープロ卒業後の話
ディープロ卒業後、身につけたスキルはどれくらい役に立っていますか?
宮城さん: 私の会社で、「アテンダー」というサービスを立ち上げましたが、そのシステム開発でエンジニアと同じレベルで話せるようになっていたこと
が1番役に立っているところです。もしもスクールに入らないままエンジニアと会話していたら、作業の依頼に絶対につまずいていたと思います。プログラミング言語の特性もわからないまま、変な指示とかもしてしまったと思います。
■「アテンダーPR ショートVer」の動画はこちら
理想のプログラミングスクールについて考える
理想的なプログラミングスクールとは、どんなものでしょうか?
宮城さん: ただ知識を教える場ではなく、エンジニア輩出コミュニティ
のようなカタチが理想的だと思います。お互いに励ましあって、卒業後もいつでも戻ってこられる場所がエンジニアには必要だと思います。そういった意味では、ディープロみたいなスクールがもっと増えればと思いますし、ディープロ自身も、コミュニティマネージャーのような役割を置いて、もっとコミュニティの輪を大きくしてもらいたいと思います。
ディープロの生徒さんは、卒業後も繋がっているんですか?
野呂:そうですね。期にもよりますが、卒業後も連絡を取り合ったりスクールに顔を出してくれる生徒さんはいますね。
現場の仕事が大変で相談に来られる方はいますか?
野呂:現場での仕事のやり方が合わずに、相談に来られる方はいます。エンジニアとして働いていくには、プログラミングの知識以外にも、さまざまな能力が求められます。そこで壁にあたる人もいますね。
そういった意味で考えると、プログラミングを教えるだけではなく、エンジニア育成という観点で仕事の進め方、思考力を高めることなど必要なものを教えていくスクールが理想だと思います。
ズバリ、「即戦力」の定義とは?エンジニアの就職・転職では、いつも「即戦力」が求められますが、それはどんなレベルの人だと思いますか?
宮城さん: 実績から言えば、フルタイムで1年程度企画からサービスインまで一通り経験している人。
違う見方で言うなら、たとえば、質問がうまい人ですね。業界慣れしている人は質問がとてもうまいと思います。慣れていなくても、その素養がある人なら、新しいところで1ヶ月働いて「慣れました」と言える人が、即戦力になる素養を持った人と言えるかなと思います。
野呂:ただ記憶する人じゃなくて、仮説検証して、自分の意見を出せる人。
卒業すれば、誰でも即戦力になれるほど甘い世界じゃないと思っています。現場での大変さをスクールでも伝えないといけないと感じています。そうじゃないとせっかくスクールを卒業できても、その後で辛い思いをすることになりますから。
誰もが一度は思うこと「自分は向いているのか?」
野呂さんにお聞きします。スクールに入ってプログラマーに転身するのに向いている・向いていないはありますか?
野呂:あります。向いているのは、
過去に人から学ぶことで得た成功体験がある人
踏んばって何かをやり遂げた経験がある人
何かうまくいかなかったり、不安に駆られるときに、直面する問題から離れて横道にそれていってしまう人は、あまり向いてないと思います。
宮城さんにお聞きします。フリーランスとして働くのに向いている人はいますか?
宮城さん: 一言で言えば、年齢を言い訳にしない人
ですね。年齢なんて気にせず、常にチャレンジできる人であれば、フリーランスになってもやっていけると思います。
逆に、フリーランスになっても失敗しやすい人はいますか?
宮城さん: 契約単価しか見ていない人は失敗すると思います。高単価を求めて自分の能力以上のところに入ってしまい、うまくいかなかったというケースを結構見てきました。
フリーランスになる前に、こんな経験を積んだ方が良いというものはありますか?
宮城さん: できれば何でも良いので自分のサービスを公開し運営することですね。
自分の想いをカタチにするというのは、要件から開発、改良まで一通り経験することにもなります。実績としてアピールになるだけじゃなく、そこからいろいろものに広がっていく可能性を持っています。
宮城さんの今後の展望を教えてください。
宮城さん: 今は、「アテンダー」をもっと加速させたいと思います。いずれは地元の沖縄でもビジネスを展開できればと思います。
宮城さん、野呂さん、今日はありがとうございました!
ライター紹介
SE ライフアドバイザー 尾関 博昭
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