インタビュー

2021年3月3日

【卒業生インタビュー】一歩踏み出したからこそできた、0から1を作る経験。DIVE INTO CODEで学んだ精神は、ビジネスとしての開発にも。

(写真:左・田宮 弦樹さん、右・中園 啓佑さん)

2021年1月31日にグロービス経営大学院主催のビジネスコンテスト「GLOBIS Venture Challenge(G-CHALLENGE)」が開催されました。グロービスの在校生・卒業生が考えたビジネスアイデアを、DIVE INTO CODEの卒業生がテクノロジーの力を活用してサービス・プロダクトにするという連携をしてまいりました。

今回のインタビューでは、G-CHALLENGEで大賞を受賞されたスマプラAIのメンバーである機械学習エンジニアコース 2020年4月期生の田宮 弦樹さんと機械学習エンジニアコース 2020年7月期生の中園 啓佑さんにお話をお聞きしました。

30歳という人生の節目だったからこそ、できるところまで挑戦しようと思った。

はじめに、田宮さんと中園さんの自己紹介をお願いいたします。

田宮さん:田宮 弦樹と申します。機械学習どころかIT業界は完全に未経験の中、2020年の4月にDIVE INTO CODEに入校しました。前々職の時にデータ集計や分析をしていたのですが、人海戦術的な面も多かったんです。そうした業務効率に関して疑問を持っていたこともあって、機械学習を学ぶことにしました。現在はスマプラAIで活動させて頂くとともに別の会社に正社員として働いております。

中園さん:中園 啓佑と申します。前職でERPという基幹システムを導入するエンジニアをしていて、働く中でデータサイエンスの分野でもっと価値を出していける人材になりたいと思い、昨年の7月にDIVE INTO CODEに入校しました。

G-CHALLENGEに挑戦した理由はなんですか?

中園さん:目的は2つありました。

ひとつ目の理由は、しっかりと学んだ技術をビジネス価値に転換する力を養いたいと思ったことです。

もうひとつは、保守的な性格だったので、チャレンジをする習慣をつけたいなと思ったことです。会社を辞めて背水の陣で挑戦していること、30歳と言う節目だったこともあって、今までと違ったチャレンジをしてみたいと思ったんです。

田宮さん:私も中園さんと同じような理由でした。せっかくDIVE INTO CODEに入ったので、できるところまでDIVEしてみようと思ったんですよね。

後は、運という面も大きかったかもしれません。DIVE INTO CODEのCTO藤澤さんと直接やりとりをしていなかったら挑戦していなかったと思います。最初はやっぱり経験も全然ないし、いきなり起業家の方々が人生をかけているところに挑戦することには不安がありました。でもよく考えてみると、この状況は変わることはなく、いつか始めなければいけないと思って参加しました。

Image from Gyazo

他にもチームがあった中、スマプラAIさんにジョインしようと思った理由は何だったのでしょうか?

中園さん:事業内容やビジョンに共感したのはもちろんですが、ビジネスサイドのメンバーも年齢が近かったので、意見の言いやすい関係性が作れそうだと思ったからです。

もう1点は、ビジネスプランがとてもシンプルで、これはいけるなって直感で思ったことでした。

田宮さん:スマプラAIは、プレゼンテーションをしていた方が機械学習についての知見を持っておられたんです。そのような知見があれば、皆で意見を出し合いながらゴールに向かって一歩ずつ進んでいけるのではないかと思いました。

もう1点は、画像の学習について経験できると思ったことです。画像系の処理に関してとても興味があるので、そこを経験させていただけることに魅力を感じました。

実際にどのような業務に関わっていたか教えていただけますか。

中園さん:ビジネスサイドのメンバーが持っているアイデアについて聞きながら、それが果たして本当にできるのか、そもそもする意味があるのかと言う点のすり合わせからはじまりました。

いきなり開発をすると言うよりは、一緒に目指すべきゴールを確認する感じですね。
それを詳細に落とし込んで、データを収集していく仕掛けやそれを加工していく仕組みを作っていきました。

未経験からの不安もあったけれど、一歩を踏め出せたことの意味は大きかった。

G-CHALLENGEに挑戦した感想を教えていただけますか?

中園さん:覚悟を持って一歩踏み出せたことが、本当に良かったです。

ビジネスプランコンテストに出ること自体が、非常に貴重な経験でした。本当に発表の直前までプレゼンテーションのスライドを直すなど、ギリギリまで皆で同じゴールに向かっていました。

今までチームで何かを成し遂げると言うよりは、個人で成し遂げる方が好きだったんです。でもやっぱり大賞をもらえた瞬間にチームで喜びを共有できたのは、凄く良いなと思いました。そこが今回、自分の中で気持ちの変化があった部分だと思います。

田宮さん: 未経験の私でも必要としてくれると言うのは凄くありがたかったです。

その中でもチームの皆で力を合わせて、何とか作り上げられるということはすごく感動的でしたね。猛者がひしめく中大賞を頂けたというのは本当に感無量でした。

出場に向けて動く中で、印象に残っている出来事はございますでしょうか。

田宮さん:私の中で印象的だったのは、UIを作るときのことですね。誰も経験がなかった中で皆ですごく悩んでいたのですが、急に中園さんが「こんなWebサイトはどうかな」って持って来たんです。

急だったのにも関わらずとても完成度が高くて、それがあったから勝てたんじゃないかと思っています。

DIVE INTO CODEでの学びが、今の自分に活きている実感がある。

実際にDIVE INTO CODEで学んだことが、どのように活きたかを教えて頂けますか?

田宮さん: Googleで検索をかけたりして自走する力が活きていると思います。DIVE INTO CODEでいう「自律自走」ですね。

ビジネスとして0から作るとなると、いろんな知識が必要になってくるんです。学んだ機械学習は本当に一部でしかなく、やはり1から調べて短期間で作り上げていくという時にDIVE INTO CODEで学んだ精神が活きたと思います。

中園さん: 機械学習エンジニアコースで学ぶ際、まず機械学習の理論をじっくり学ぶんです。その理論を学んだ上で、自分の手で作る段階に移ります。

それによって理論が理解できるので、それぞれの機械学習モデルの特徴が分かるんですよね。メリット・デメリットや、どういうケースでこのモデルを採用するのか・しないのかなどが分かるので、プロダクトを作る上で、そこの目利きができるようになったことが非常に活きたと考えています。

またDIVE INTO CODEでは、最後の1ヶ月間チームで開発するなど、ひたすらアウトプットをする機会があります。そこでビジネスへ転換することを学べるプログラムになっているので、そこで培った経験が今回にも活かされました。

田宮さん: 中園さんが話していたように、実際に作り上げていくプログラムが良かったですね。プログラミングすら未経験なところから、実際にコードをかけると言えるようになった。そういった意味でも、0から一人前まで持っていく所にすごく感謝をしています。

現在スクールを検討されてる方におすすめできる部分を教えて頂けますか?

中園さん: やっぱりコミュニティができることは大きいですよね。僕の場合は同期が12人いたのですが、いろんなバックボーンの人が、同じ目的を持って集まっています。そこでお互い学び合える、卒業後も飲んだり、勉強会をしたりできるようなコミュニティがいつの間にか出来上がっているんです。プログラミングは挫折が多い勉強なので、仲間という存在は大きいですね。

カリキュラム以外に開催される勉強会でも良い情報を提供してくれるスクールなので、そこを最大限に活かせるといいと思います。実際に社会で働いている方から、どういう視点で勉強するのがいいかを聞ける場があったりとか。そういうことで、学習に深みが出ると思います。

田宮さん:自分が見ていたポイントとしては、シラバスですね。DIVE INTO CODEは、入校したその日から卒業の日まで、日割りでシラバスが組まれています。何を学ぶかがわかることで、本当にこのスクールに入れば技術が身につくと思ったんです。

また、そのシラバスにもDIVE INTO CODEの精神や志が反映されていると思います。「すべての人が、テクノロジーを武器に活躍できる社会をつくる」をまさに感じられたのが良かったです。

退職して何か新しい技術を身に付けるとなると、人生を左右することになります。自分への投資という視点で見るのが良いと思いますね。

ありがとうございます。 G-CHALLENGEの話に戻りますが、実際に開発をしてみて、「0から1を創り出すこと」と「1から10に育てること」のどちらの方が楽しかったですか?

田宮さん:両方好きでした。今0.5くらいまで来たかな、と言う感じなんですけど、ここからほんとに10、100に持っていける段階になっているなっていう風に思います。

難しかったのは、0から1を作るとなると全部白紙なので枠とか何もない状態から骨組みを作ろうとすると、崩れた時に短期間で整理して作り上げること。1回作った骨組みを接ぎ木するようにどんどんつなげていく感覚でした。

本来ならもっときれいな状態が好きなんですけれども、そうは言ってもいられない。DIVE INTO CODEでよく言われていた「とりあえず動くものを作る」ことを実感しました。

ベンチャーで働くことは、これまでの会社員の経験とは違うものでしたか?

中園さん:ベンチャーではまず、どの技術を使うかの技術選定の段階があります。スクールや今までの企業だと使う技術やフレームワークが既に決まっていることが多いですが、それが一切ないので自分で決める必要がありました。

しかも、それを決めるときにお金もなければ、時間もない、人もいない。色んな制約の中で検討しなければいけないことがたくさんあるんです。そういった経営に近い視点で考えることができたのは、ベンチャーでやる意義になっていると思いますね。

他にも、経営サイドが何をしているかも知ることができました。ユーザインタビューやマーケティング活動とか、事業を0から1を進めていく中で、どういった活動がビジネスサイドと開発サイドそれぞれで行われているか知れたことは今回だから知れたことかなと思います。
Image from Gyazo

「好き」が今も学び続ける1番の原動力に。

こうして卒業してからも学び続ける原動力はどこにあるのでしょうか?

中園さん: 学び続ける原動力は、やっぱりそれが楽しいからだと思いますね。

僕は技術を実装したり、形にしたりするのがすごく好きです。特にITはどんな年齢でも、どんな身分でも公平なんです。そこが一番好きっていうのが源泉なのかなっていうふうに思います。

後は社会に与えるインパクトも大きいことも理由かも知れません。パソコン1台に技術と発想力があれば何でも便利になる、そこも学び続ける理由です。

田宮さん:私は、コードを見るのが好きなんですよね。ネットに転がってるコードを見て、それが何をするのかを想像するのが楽しくて。考えてみて分からなかったら検索して、としていくこと自体が学びにつながっている感じです。

あとは、自分がつまずいた時、何かを実装したいなって思った時にどんどん学んでいくという感じなので、少しずつ重ねていくように学びを続けていると思います。

今後挑戦してみたいこと、やってみたいことはありますか?

田宮さん: 開発の面で言うと、画像系を突き詰めていきたいと思っています。特にその中でもGANという画像生成能力をもっと勉強しながら、活用していきたいです。もしかしたら今回のスマプラAIさんでも使えると思っています。

中園さん: データサイエンティストに転向したいと思っています。

エンジニアにはいわゆる上流と呼ばれる「どういうシステムを作るか」を考える役割のエンジニアと、プログラミングを書くようなエンジニアの大きく2種類います。IT業界にいた経験からすると、その2つをつなぐ人材はなかなかいません。

お客様寄りの上流の人は、お客さんに対して1番価値を高められる提案をしたくても、それが実現できるかわからないために、説得力のある提案ができないことがあります。
周りの技術は進歩しているのに、自分の提案の中身は過去の成功例に固執して、最適な提案が出来ないなんていう経験もザラにありました。

そのジレンマを抱えたことがきっかけで、技術を学びたいと思った1人なので、技術もわかって、お客様に提案できるようなスキルを持ちたいです。

中園さん、田宮さんありがとうございました!
DIVE INTO CODEでの学びや経験が土台となり、今も楽しみながら学び続けられている様子に心がぐっと掴まれました。

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