インタビュー

2019年7月26日

将来への不安からエンジニアとして生きていく覚悟を決めて。それでも「わからないことがわかった喜びを追求していきたい」

ディープロ卒業生の中から、すでに就職して活躍中の人をピックアップ。2018年7月期の即戦力コース(現:Webエンジニアコース)卒業生で、株式会社メンバーズキャリアに就職された染谷 亮介さんに、幼少時のもの作りのお話からご入社後のお話、面接対策についてもお聞きしました!

ディープロ卒業生の中から、すでに就職して活躍中の人をピックアップ。2018年7月期の即戦力コース(現:Webエンジニアコース)卒業生で、株式会社メンバーズキャリアに就職された染谷 亮介さんに、幼少時のもの作りのお話からご入社後のお話、面接対策についてもお聞きしました!

ものの構造に興味があった幼少期

自己紹介をお願いします。

2018年7月期の即戦力コース(現:Webエンジニアコース)の卒業生で、染谷 亮介と申します。

受講生の頃に染谷さんが作られた自己紹介スライドを拝見しました。覚えていらっしゃいますか?

懐かしいですね。
スクールに通学していた頃はちょうど夏場で、気合いを入れるために丸刈りにしていましたね。学習への思いも強かったので、「今はそんなことに気を持っていかれている場合ではない」と思っていたのを覚えています。

スクールで自己紹介をした初回の時はとても緊張していました。人前で話す機会が社会人になってからはあまりなくて、あるとしても面接用に考えてお話しするくらいでした。ディープロでの自己紹介もライトな感じではありましたけど、アナログな世界にいた自分にはスライドを使った自己紹介をする機会というものもなかったので、緊張していたことを覚えています。

エンジニアになろうと思われたきっかけは何でしたか?

もともと10年くらい販売系の仕事をしていて、最後の3年間は携帯電話の販売をしていました。その頃はスマートフォンが爆発的に普及していた時代で、一人で月に100台以上契約することもありました。初期設定なんかもサービスで何百台もこなしましたね。

そういう環境になって、インターネットは「たまに調べる時に使うもの」から「ポケットに入れる身近なもの」へと変わりました。自分としても、ブログなどのWebサービスにちゃんと触れるタイミングが来たのかなと思いましたね。

私はもともと、ものを作ったり絵を描くのが好きで、自分でもWordPressでサイトを作ってみたことがありました。趣味の一環でしたが、自分で見よう見まねで書いてみたコードが、インターネットの世界で表示さていたり、動いていたりするところに強烈な感動を覚えました。

わからないことがわかるようになることが、自分の中で重要な喜びを得られるものだと子供の頃から思っていましたし、もともと勉強が嫌いではなかったので、「もっとちゃんと勉強してみたらおもしろいかも!」と思いました。

Webデザイナーという仕事があるということがわかってからは、Web制作スクールに通っていた時期もありました。半年くらい通ってHTMLやCSSとフォトショップやイラストレータの使い方を勉強し、それから派遣で通販の企業さんのデザイナーとして就職して働き始めました。
そしてHTMLとCSSでランニングページを作ったり、通販サイトの中のデザインをカスタムしたり、オウンドメディアを運営したりしていました。

でも、ある時、自分が家で単純にインターネットを見ていた時には気づかなかったこと…「単純なHTMLやCSSでできているサイトはほとんどない」ということに気づいたんです。

ECサイトやオウンドメディアに関わった時に、裏側にはCMSというものがあって、誰でも簡単にそれなりに整った形のウェブサイトを作ることができるようになっていました。今でさえそういった仕組みがあるのに、5年後10年後に「HTMLとCSSが書けるんです」というスキルだけでは自分の価値がなくなってしまうのではないか、とふと不安になりました。

「もしかしたらプログラムでできたものに仕事を取られてしまうかもしれない」…そういった危機感を持ったのが、エンジニアに興味を持った1番のきっかけでした。

Image from Gyazo

ちなみに、初めてもの作りをしたのはいつ頃ですか?どんなものを作られたのでしょう?

本当に子供の頃で1番最初に覚えているのは、仮面ライダーの変身ベルトですね(笑)

小学校の頃に、夏休みの藤岡弘さんの初代仮面ライダーの再放送をしていたんです。当時は当時の仮面ライダーが別にいて、その変身ベルトはピカピカ光る派手なものだったんですけど、初代の仮面ライダーの変身ベルトはシンプルで風車が回って、変身のポーズの時にシャッターが開くんです。風車が回るその構造にものすごく衝撃を受けました。

当時はおもちゃ屋さんに行けば売っているような時代でもなかったので、お菓子の箱の厚紙を家中探して持ってきて、ベルトの形に絵を書いて、表と裏で分割したものを作って、風車をクレヨンだったかクーピーだかで書いて…本当は割りピンとかがあればよかったのですが家にはなかったので、画鋲を刺して、後ろを折り曲げて板状のものにして、ホッチキスで留めて…ちゃんとシャッターが開くようにして、ゴムで腰に巻いて弟をショッカーにして遊んでました(笑)

すごく本格的ですね!ちなみに、弟さんをやっつけすぎたりしませんでしたか?(笑)

あまりやりすぎたらちゃんと怒られていましたし(笑)ちゃんと役は交代していましたよ(笑)

当時のそのベルトは今はもうないんですか?

さすがにないですねぇ。

友達の間で人気になったのではないですか?

それで遊んでいたのは、家でだけでしたね。
当時はやっぱりファミコンやスーパーファミコンのカセットをいっぱい持っている子の方が人気がありましたからね。仮面ライダーの変身ベルトよりもスーパーマリオの方が人気がありましたね。

私は外でも遊びましたけど、家で絵を描いたり、プラモデルを作ったりすることが比較的多かったし、熱中していたかなと思います。

当時からやはり作ったりすることがお好きだったんですね!

作ったりもですが、機械的な構造が好きでしたね。
子供の時は、ネジが付いているものを外したくなる性格、というか病気だったみたいで(笑)クリスマスや誕生日にラジコンを買ってもらったんですけど、裏を見たらネジがいっぱい付いているんですね。それをみたら分解して中を見たくなってしまって、ドライバーを探して、元に戻せば大丈夫だろうと思って開けて、戻せなくなって、結局壊しちゃう…とかありましたね(笑)

好奇心いっぱいですね!今も中を見てみたいなって思うこととかあるんですか?

最近、1個壊しましたね(笑)
年明けに引っ越しをしたんですけど、引っ越す前に準備で片付けをしていた時に、紙類をシュレッダーにかけていたんです。家庭用の小さいシュレッダーなんですけど、詰まっちゃって…それをなんとか直そうかなと思って。

刃の部分ですよね…?

そうですね。紙の出ている部分をとりあえず切って、詰まっているのをなんとか取れないかなと思っていたんですけど、「ちょっと外してみようかな…」と思っちゃって。パカっとやったけどダメだったんです。で、一層、二層と入っていくうちに直せなくなっちゃって。

ラジコンを思い出しました?(笑)

思い出しましたね。思い出したし、これはもう先天的な病気なのかなって思いました(笑)

シュレッダーの分解って、普通は躊躇してしまいそうですが…

このままにしていても使えないし、壊れても大した違いはないかって感覚で、「直ればラッキー!」くらいの気持ちでやりましたけど、ダメでしたね。ちゃんと分解する過程を写真に撮ったりしていればよかったんでしょうけど、勢いが先行しちゃって気が回らないんですよね。だいぶ分解してから、「写真撮っておけばよかった」って思いました。

構造を見ていると「楽しい!」って気持ちがいつも勝ってしまう感じですか?

楽しいというよりは、「なるほど」って気持ちですね。あとは「意外と単純なんだな」って思ったり。でもそれが直せなかったんですけどね(笑)

同期の存在や派遣満了期限が、自分にとっては強い追い風に

Image from Gyazo

そういった経緯でエンジニアを目指されて、その中でディープロを選ばれた理由は何だったのでしょう?

最初は去年の1月か2月頃にRubyがあると知り、情報量も多かったので、独学で勉強を始めてみたんですね。2冊、3冊とRubyやRoRの本を読んでいって、有名な教材のRailsチュートリアルにトライしたら、知らないことが多すぎて太刀打ちできませんでした。

そこだけをクリアするなら、ネットで調べれば情報はいくらでもあるので、なんとか進めることはできていましたが、「これって果たして身になるのかな」と思って。「ある程度のレベルで体系的にトータルで理解できないとダメだな」という思いもあり、「どこかでちゃんと勉強した方が自分にはいいのかな」と思いました。

以前にもweb制作のスクールに行っていたというのもあり、抵抗もなく、プログラミングスクールを検索していきました。
今もそうですが、プログラミングスクールがいっぱいある中でディープロを選んだ理由のひとつは、「誰でもなれる」「簡単だよ」「半年で50万〜60万稼げますよ」といった謳い文句のプログラミングスクールが乱立している中で、結構かっちりしたテイストの情報をサイトで配信されていたこと。そして対面で授業があるところも大きな理由でした。

ネットのオンラインのスクールはいろいろありますが、オンラインは自分のペースでできるメリットがある一方で、怠けようと思えばいくらでも怠けられるところがあります。明確な期限があった方が危機感ではないですが、やらなくてはならないという動機付けになります。ある程度強制力があった方がいいなと思ったので、ディープロに決めました。

あとは、申し込みの最後に辿ったリンクが、Railsチュートリアルの右下にあるバナーからでした。そのチュートリアル自体が日本でも世界でもRoRを学ぶ人の登竜門のようになっている中で、そういうところにさりげなく広告というかバナーが載っているのはすごいなと思いました。

今は就職サポートを載せていますが、期間限定でダイレクトにサイトに来られるように載せていた時期があります。その頃にご覧いただいたんだと思います!安川要平さんとお話をして、私たちのサイトの掲載と、そのあと就職サポートをしていましたね。

ある種、Rubyの権威のようなところに広告が出ているんだから大丈夫だろうと思いました。
あとは、良いことばかり言っていなかったこと。入校前に平井さんと面談した時に、現実的なお話もあって、ネットの時代でなおかつIT関係のプログラミングの学校であっても、間にちゃんと人が入ってやっているというのは「ビジネス的に企業や学校としてちゃんとやっているな」という信頼感があったというのが事実ですね。

ありがとうございます。実際にプログラミングスクールに通われて、楽しかったことや大変だったことはありますか?

基本的にディープロで勉強していた期間は苦労よりも楽しかったことの方が多いです。そんなに苦痛に感じるほど「エラーが意味わからない」ということはなかったです。

事前に自分である程度勉強していたということもあるんですけど、ディープロの教材がある程度、順を追ってなおかつ噛み砕かれて書かれているので、それなりに独学で勉強した知識のブラッシュアップに非常に役立ちましたし、そこで覚えたことというのもたくさんありました。それらをちゃんと身につけ忠実にこなしていけば、卒業要件を満たすためには苦しんだり苦労したりすることもないのではないかと思います。

あとはやっぱり、周りで一緒に勉強に取り組む人がいると、そういうところで共有できますね。「昨日エラーで1日死んでた」みたいな会話もあったりして、「大変なのは自分だけじゃないんだな」と思えることもあっていいです。

時には「負けたくないな」って思うこともありますし、自分が行き詰まったけどなんとか解決できたということを、自分の言葉で誰かに説明して助けてあげることもありました。誰かに説明すると自分の頭の整理もできて、一石二鳥になるからいいなっていう環境があったので、プログラミングの勉強自体はとても楽しかったですね。

私が働きながら学習していたので、強いて言えば時間を作るのにある程度自分のプライベート的な部分を犠牲にすることはあったかもしれませんね。

同期の方に比べて、卒業されるの結構早かったですよね?

そうですね。
1番の理由は、鈴木さんというフリーランスの会計士の方が同期にいて、その方はフルタイムだったので私より時間がいっぱいあって、どんどん学習を進められていたんですけど、私はその方をひとつの目標にして、「追いつけ追い越せ」で頑張ってたんです(笑)

そうだったんですね(笑)それはどういったところで確認されていたんですか?ディープロの機能とかでしょうか?

ディープロの「突破しました!」ですね(笑)「何!?もういっちゃったの!?」って。あれはかなり自分の中で着火剤になっていましたね(笑)

実装してよかったです!(笑)

本当にあれは結構モチベーションの維持に役立ちましたね。
向こうは完全な初学者の方で、自分はプログラミングこそやったことはありませんでしたが、Web制作という世界を経験していましたから、「負けてたまるか」って思いはありました。

そのため、カリキュラムを一通りこなすまでの1ヶ月は、毎日平日は仕事が終わってから通勤経路の渋谷にあるディープロに19時〜19時30分くらいに着くように必ず行って、19時30分〜22時くらいまで勉強して、土日は10時〜22時までいるようにしていましたね。

とりあえず知識をインプットするよりアウトプットすることの方が大変なので、自分には半年という期間はあるけど「その長さに甘えてはいけない」と、逆に「半年あるなと考えていては半年経った時にダメだろうな」と思って、できる限り時間を作って学習に取り組みました。あとは単純に個人的に、仕事の面でのタイムリミットも迫っていたこともありました。

いつまでに退職という期限は決まっていたのですか?

その時は、派遣社員として働いていました。派遣は期間が最長で3年と決まっていて、去年の10月がちょうど3年の期間が満了のタイミングだったんです。

だから、7・8・9・10月という4ヶ月が自分にとっては結構ギリギリの期限でした。そこのタイミングでとりあえずどこか別の派遣先に行って、そこからまた転職するというのもめんどくさい。

せっかくなら一旦きれいに終わるところで終わって、そこからまたもうステージを変えようというひとつの目標を持っていたので、ちょっと頑張りましたね。

エンジニアとして生き抜いていく覚悟

Image from Gyazo

新たなステージとして今の会社を志望された理由は何ですか?

3つあって、ひとつは正社員でありながらもクライアント先に常駐する派遣のスタイルです。自分にとっては転職っていうエネルギーのいる過程を踏まずに、いろんな企業さんでいろんな環境でいろんな開発に関われるというのが魅力でした。

自分の目指すところとしては、極端な専門家ではなくて、「フルスタックエンジニア」という言葉に評されるように、フロントもバックも一通りいろいろできるレベルに最終的になっていきたいと思っています。そのためにはいろいろなところでどれだけの経験を積めるかっていうことが大事だと思ったので、働き方としては1番いいなと感じました。

もうひとつは、やっぱり「エンジニアとかITの世界でずっと生き抜いていく、それなりに活躍していく」って思ったら、必ず勉強を続けないといけないっていうのがあると思うんですよ。

その点、メンバーズキャリアだと、安川さんとか西畑さんなど技術書を書かれたりしているような著名な方が顧問で講師として契約されているんです。実際にここに来てセミナーを開いてくれたり、社員同士で自発的に勉強会を行なって、会社の設備とかも使わせてもらって、結構頻繁にしています。環境は大事だなとすごく思います

そのような環境にいると、モチベーションが保ちやすいし、どんな技術がトレンドなのかという情報などにも触れることができたりするので、自分にプラスになるのかなと思っています。

3つ目は、実際に面接に来てみて感じたことなんですけど、会社って縦のヒエラルキーがあるイメージに対して、ここではそういうのをまったく感じられず、とてもフレンドリーな感じがありました。実際に面接を受けた時も採用面接というより悩み相談みたいな感じで、すごく和やかな雰囲気でずっと話をしていて、そういう感じの人たちと一緒に働きたいなと思いました。

HPにも御社の勉強会の様子とか出ていますよね!

そうですね!
そういう活動は活発です。

面接対策など受講生さんへのアドバイスはありますか?

そうですね。「自分がなんでプログラミングを勉強するのか」ってポリシーみたいなものがあると、話を膨らませることができます。

例えば「どうなりたいですか?」「なんでこういう仕事を探しているんですか?」「なんで前の仕事を辞めてしまったんですか?」とかどんな質問が来たとしても、ポリシーを軸に考えれば、答えるのが難しい質問ではないと思います。なんで勉強しているのかっていう自己分析みたいなものをするのがいいかもしれませんね。

事前に「こんな質問が来るかも」と構えるよりは、自分の中に1本の芯があれば、それに合わせて答えていけるんですね。

もちろんテクニック的に「こういう質問が来たらこう答えましょう」ていうのはあると思います。ある程度そういう枠に沿った準備というのも、よほど話すのが得意でない人にとっては必要かもしれないです。現に自分もしましたし、台本みたいなのを紙に書いて、一応自己紹介とか志望動機とか聞かれるだろうことは自分の言葉でまとめていました。

でも基本的にその場でどんな質問が来るかなんて想像できないので、そういう時にいかに自分のことを自分でわかっているのかっていうことが大事になると思います。

ちなみに染谷さんのポリシーはどのようなものなんですか?

結構、意外とシンプルで、「わからないことがわかった喜びを追求していきたい」っていうのがひとつあるんですけど、やっぱり自分ができなかったことをできるようになるっていう体験を自分ができるようにしたいですね。

子供の頃からのわかる喜びへの想いがずっと続いていますね。

はい。
あとは、できなくて悔しくて、特にここに来る前はできなくて悔しい思いをしたので、なおさら「ここで負けてたまるか」っていうのがありました。

実際に現場に入って、こんなことまでこれぐらいのレベルまで知っていないと太刀打ちできないのかっていう現実も見ましたし、ここで諦めたら今まで何だったんだって思うだろうなと感じました。

今はどのようなお仕事をされているんですか?

今は、都内でWebアプリケーションの開発に携わっています。
主にアプリのユーザビリティーを改善するための開発業務が多いですね。UIの改修なども含まれているので、フロントエンドとバックエンドの両方に関わることができています。とてもいい経験ができていると感じています。

案件情報は、いくつか来る中から選ばれているんですか?それとも営業さんをひたすら待っているんですか?

エンジニア担当の営業がおり、常駐先となるような企業様に、日々紹介・提案してくれています。その中で、企業様の目にとまったエンジニアに、営業から常駐先の候補として話がきて、エンジニアとしてもその企業様で働いてみたいと思ったら、面談に行き、縁があれば常駐開始という感じです。

DICで学ばれたことで、役立ったりしていることはありますか?

自分の場合は、最後の卒業課題で自分で設計したアプリケーションを提出して合格をもらうまで何回かやり取りを繰り返した体験が活きました。その過程で、ゼロから自分で作りきったっていう体験をし、「これを仕事にするしかない」と思いつつも、その中で自分はやっぱり「作るのはおもしろいな」ととても感じたので、「自分は今後エンジニアとして戦っていくんだ」という最終的な決心ができたかなというのがありますね。

正直、技術的に勉強したことが実務で役立っているかというのは、判断がつくほど働いていないのですが(笑)

今後の目標はありますか?

目標は一貫して、正真正銘のフルスタックエンジニアを目指します!

それは、いつ頃までにですか?(意地悪)

3年ですかね。3年経つと40になる年なので、そこでひとつクリアしておきたいなっていうのがありますね。

受講生さんや入校を検討されている方へ一言お願いします。

プログラミングスクールに入れば、必ずエンジニアになれるとか、卒業すればそれで終わりというようなものではないということはお伝えしておきたいです。

ディープロの授業の中で野呂さんも何回か仰っていたと思いますけど、きっかけでしかないです。「ディープロに入りました」「卒業しました」でプログラミングがわかったのかっていうと、決してそんなことはなくて、そこが始まりです。
もう一生かけてエンジニアとしての勉強を続けたいという人であれば、そのきっかけとしてぜひ入っていただけるといいかなって思います。

自分が開発現場で働くようになって、先輩エンジニアと接していると「本当にエンジニアって新しい知識とか環境っていうのを常に求め続けているんだな」というのを強く感じています「これぐらいの技術があるから大丈夫だろう」って思ったら、その瞬間から退化が始まると思った方がいいです。

今でこそエンジニアは人手不足だと言われているのでエンジニアになることはできるかもしれませんけど、その後生き残っていくことを考えてエンジニアになろうとしているのであれば、一種の覚悟を持って門を叩いてくださいと思いますね。

エンジニアは仕組みを作る側の人であって、人に言われたことをただやる人ではありませんからね。どうすればもっと効率化するかとか、どうしたらもっと楽ができるかとか、自分からやっていく必要がありますよね。

ただ最初は、人に言われたこともできないという現実もあるので、そこを越えていって、そこを越えたと思ったら、今度は「自分でイノベーションできるか」とか「自分から生み出していかないといけない」という壁があります。
そうなれないとよくいる雇われエンジニアのようになってしまい、「エンジニアになってよかった」とは思えないのかなと思います。

あとは、エンジニアとして働きはじめてすぐの頃、「プログラミング言語の知識だけでは辛い」と痛感しました。
実際の現場ではプログラミング言語を書いている時間だけでなく、開発環境を構築したり、プロダクトのデータベースから分析に必要な情報を抽出して加工するといったこともしなくてはいけなかったので、サーバやデータベース系の知識を並行して勉強しておけばよかったなとも思います。

プログラミングの勉強をする時には、自分の開発環境は入門書にかいてあるようにゼロから作ればOKですが、実際の開発現場では、構造は複雑になっていますし、自分のPCで開発できるようにLinuxのコマンドを使っていろいろと設定しないといけないこともあります。サーバの基本的な知識は必須でしたね。

私が未経験から最初に飛び込んだのは、小さなベンチャー企業だったのですが、規模が小さかったので、一通りのことはある程度はやらないといけないとなったときに、自分が実際に言われたのは、「PHPを書くのはそれなりに理解できているし、できているんだけど、サーバとかネットの方はからっきしだね」ってことでした。

エンジニアを目指している方々に対しては、スクールで勉強すること以外にも必要な知識や技術はたくさんあるし、スクールに行っている時が1番時間がある時だと思うので、そういう情報収集や勉強も並行してするといいんじゃないかなって思います。やりながら覚えていったり、入った先の会社の環境とかもあるとは思いますけどね。

入社する会社と自分がどのくらい適合しているのかが事前にわかるといいのかもしれませんね。

「サーバのことはやらなかったんですか?」って言われたこともあったので、そう思いましたね。テキストどおりの構造のフレームワークで動いているアプリケーションは、まずないと思います。必ずフルカスタマイズされてます(笑)
あとは、AWSなどのクラウド環境を使っていることが多いので、そういったことも調べておくのも重要だと思います。

染谷さん、たくさんの素敵なお話をありがとうございました!

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