インタビュー

2022年5月30日

未経験からAIエンジニアへ。『データサイエンティストへのロードマップ』と『同期』の存在が大きかった。

ディープロの卒業生の中から、就職決定した方をピックアップ。
毎月開催の受講生・卒業生のオンライン交流イベント「DIC Day」にてご登壇いただき、永田よりインタビューさせていただきました!

ディープロの卒業生の中から、就職決定した方をピックアップ。
毎月開催の受講生・卒業生のオンライン交流イベント「DIC Day」にてご登壇いただき、永田よりインタビューさせていただきました!

【松瀬 聡志さん】
2021年7月期機械学習エンジニアコース・フルタイム生としてディープロでプログラミングを学び、NEC(日本電気株式会社)のデータサイエンティストとして転職決定しました。

パソコンも持っていなかった。未経験からAIエンジニアへの挑戦

本日は、どうぞよろしくお願いします。

よろしくお願いしいます。
それでは、始めさせていただきます。

名前は松瀬 聡志と申します。
経歴は、1996年生まれ、社会人4年目になる25歳です。
新卒では、キヤノンメディカルシステムズ株式会社 という医療機器メーカーに入社し、技術営業やハードウェアの保守に従事してきました。

前職への入社前は、全くプログラミングをやったことはなく、パソコンも持っていませんでした。入社後2年3か月程で退職をし、ディープロの機械学習エンジニアコースに入校しました。

ディープロは2021年10月に卒業し、今年2022年4月からNECにてAI関連職種であるデータサイエンティストとして、勤務しております。

資格はデータサイエンティストを目指そうと思ってから徐々に取っていきました。

未経験からでもデータサイエンティストになれる

結果論にはなってしまいますが、今回お伝えしたいことは、『プログラミング未経験でもエンジニアや、データサイエンティストへの転職は可能』だということです。

転職活動の結果ああとしては、33社に応募し、8社から内定をいただきましたが、7社は最終面接で辞退させていただきました。

受けた会社は、コンサルティング会社、データ分析会社、外資系の監査法人等を受けておりました。

私の場合になりますが、新卒時より中途として転職した方が、エンジニアになりやすいなと感じております。

データという根拠を持って相手を説得したい。よりインパクトのある仕事がしたかった

Image from Gyazo

なぜ、データサイエンティストエンジニアを目指したのかをご説明させていただきます。

前職はフィールドエンジニアとして、勤務しておりました。

お客様は、医療現場にいるお医者様でして、例えば装置に不具合が発生してしまって、
患者様の診断ができないような時に、不具合対応、改善案や代替案等の提案を行っていました。

ただやはり、年齢や経験値から、お医者様に対して説得力を持たせることができませんでした。

また、保守運用は、『後手の問題解決』になるという点で、攻めのご提案が行えず、物足りなさをかんじておりました。
そのため、よりスケールの大きな仕事をやってみたいという考えが強くありました。

一方で、データサイエンティストは、自分の提案や発言に対して机上の空論ではなく、データという根拠を持って、相手を説得することができます。

需要予測と、今までの積み上げられたデータから、お客様が気づいていないような『先手の問題解決』ができると思い、データサイエンティストを目指しました。

転職活動では、『一貫性』の説得力が大事

転職活動で最も重要なことは、『これまでの人生・選択における一貫性に説得力があるか』であると、選考を通して感じました。

私の場合は、新卒で入社した会社をわざわざ退職し、プログラミングスクールに通い、別業界の挑戦をしていることに対して、物語性や説得力を持って意思決定の理由を説明できるかが大事になってきます。

そういった意味で、面接ではディープロについて、毎回聞かれました。

ディープロでの経験に関してプラスの評価としては、会社を退職してまでして、プログラミングスクールに入ったことです。
『なかなか思い切っている』という決意、チャレンジ精神、行動力が評価されたと思っています。

プログラミングスクールに入って一から学んでいる方は、社内にはいらっしゃらないそうなので、そういったところも評価されたと思っています。

未経験でも、どこまで戦力になるかは求められる。現場に対する考えを言語化しておく

一方で、選考ではプログラミングスクールと現場でのプロジェクトの違いは、何かをよく聞かれました。
そのため、現場でのプロジェクトの流れを自分なりに言語化していくと良いと思っています。

プロジェクトは、言い方が悪いですが最終的にお客様が納得すれば良いものです。あとは、どう要件定義を行い、どう提出するかが重要だと思っています。

ただ、実務経験がないのでその言葉に説得力はありません。実務経験がないのに、どうやってプロジェクトの内容を学ぶのか?に関しては、AIプロジェクトの場合、まずは先人の知恵を借りること、『本を読むこと』が重要だと思っています。

例えば、本でいうと、『データサイエンティストの要諦』をおすすめします。880円でamazonにて購入できるので、よろしければ購入してみてください。

勿論、読むだけだとやっぱり忘れてしまいます。
そこで、私は『マインドマイスター』という無料のアプリを活用しました。
ロジックツリーという機械学習の決定木のようなものなのですが、インプットしたことを自分なりにアウトプットしていく作業を行うのがすごくおすすめだと思います。

このアプリの良いところは、何が問題のボトルネックだったのかということがわかる点です。
例えば、面接で『機械学者の精度が90%であった時にどうする?』といった、正解のない議題を提示されたときは、ある程度自分の考えをまとめていく必要があるのですが、その際もしっかりと答えられたのは、このアプリで自分の考えを細分化していたのおかげだと考えています。

『AIクエスト』はおすすめ。未経験であっても、あっても現場に近い経験を積むことはできる

これは補足ですが、『AIクエスト』と呼ばれる経済産業省とSIGNATEが行っている無料のプロジェクトに参加しました。

『AIクエスト』はプロジェクトの流れを実際に経験できるという機会でして、プロジェクト実績を作りたい方にはおすすめです。

『AIクエスト』では、実際の現場での流れについての資料が配布されたり、
実際にお客様に対して、プレゼン資料を作成して、それが920人から評価される機会があります。
私の場合は、京都で庭園を営む経営者に対して、AI導入を行うプロジェクトを、5人でやらせていただきました。

こういったお話は、かなり評価され、面接では毎回聞かれていました。
ぜひ機会があったら行ってみるといいかなと思います。

ディープロ卒業発表会で行うプレゼンとプレゼン動画は有効。職務経歴書にリンクを挿入して、積極的にアピールを

資格に関しては、面接内で聞かれはするものの、それだけで評価はされづらい印象でした。
逆にディープロで行う卒業発表会でのプレゼン動画を閲覧いただき、そちらの方が評価されていました。

スクールに通っている間にやっておいた方が良い大事なこと

Image from Gyazo

スクールに通っている間に大事なことがいくつかあったので共有いたします。

まず、最も重要なのが、『学習のメモを取る』ことだと考えています。
一回わからなかった部分は、もう一回必ずどこかで悩む事になるので、エクセルやブックマークでも良いので、記録していくことが何より重要かと思っています。

次は、『コードは綺麗に書く』ことです。実務でも何千何万行のコードがあるのですが、皆さんすごく綺麗に書いています。

本のような形で書いているので、このまま自分の書いているコードが面接官に見られてもいいくらいの気持ちで書いてみると良いかと思います。

あとはTwitterな等で『情報収集とアウトプット』を意識していくことがいいのかなと思っています。

付け加えでもう一つお伝えすると、『職務経歴書にリンクを埋め込む』ことです。
他の候補者との差別化になり、評価されたのでお勧めです。

ディープロを卒業して、感じること

右も左もわからないところからエンジニアになると決めた私は、どうやったらエンジニアになれるのかというロードマップを知るという点、ディープロでの学習はすごくお勧めできます。

また、昨日も同期とKaggle(データ分析コンペサイト)について話していたのですが、困った時に聞ける同期の存在というのは、本当に貴重だなと思っています。

現職では、中途入社での同期がいないため、くだらない質問も先輩方にすることはなかなかできません。そんな時に、スクールでの同期がいるというのは貴重なことかと思います。

また、プログラミングスクールで意欲的に学ぶ姿勢というのは確実に評価されると思います。

ぜひ一緒にIT、データサイエンスの世界に飛び込めたらなと思っています。
以上です。ご清聴ありがとうございました。


ありがとうございます。何点か、質問させていただければ幸いです。


就職活動を始めてから転職されるまで、最も大変だったことはありますか?

未だコードを書くのに慣れてない時に、ディープロの課題のハードルが高かったことです。何を書いたら良いのか全くわからない状態で挑んだことは大変だったと感じています。
逆に、そうやって自分で色々ネットで情報を調べて0から1を作っていくやり方を学べた部分ではよかったと思います。

学習中にやっておけばよかったことはありますか?

あります。それは、『学習のメモを取ること』です。私は、一度調べて理解したつもりのものが、翌月に分からないというのを繰り返していました。こういう時には、こういうコードを書きました。というのをメモにとっているのですが、それは、最初からやっていたらよかったと感じています。

挫折しそうになったことはありますか?

挫折、、、そうですね。ディープロとは少し離れてしまいますが、『Aiクエスト』は、実際プロジェクト未経験者5人が集まると全く進まなかったので、挫折しかけました。

『AIクエスト』はどのタイミングで行っていたのですか?

ディープロを2021年10月に卒業したのですが、『AIクエスト』は2021年9月〜2022年1月迄、4〜5ヶ月程行っていました。
かなり実務に近い経験を積むことのできる機会ですので、お勧めします。

実務にできるだけ近い経験を得る、という観点は大事にしていたのですか?

していました。
やはり採用時のボトルネックが実務経験がないという点になると考えたため、実務に近い経験をどう積むかはとても意識していました。

エンジニアとして就業されてから大きな生活の変化はありましたか?

コロナ禍もあって、4月から働いていてまだ会社に行ったことがないということです。

年に数回くらいしか行かないという話もお聞きしていて、エンジニアというのは自由だなと感じています。

エンジニアという仕事が楽しいと感じる瞬間はありますか?

自分でやり方を調べて自分でコード書いて、それが使われれば大きなプロジェクトの一部として組み込まれているという経験はすごく楽しいと感じます。

未経験からエンジニアになりたいと思いここまでやってきましたが、会社の仕事として、しかもお金をもらうという状況にいざなってみると、すごい楽しいと感じます。

これからどういったエンジニアになりたいと思いますか?

『技術で困ったら松瀬に聞け』と言われる人になっていきたいと思います。
とりあえず松瀬に聞けばなんとかなるだろうって言われる人材になれたら会社にとっても自分にとっても嬉しいなと感じます。

Image from Gyazo

たくさんのアウトプットを本当にありがとうございました!松瀬さんのこれからの発展を願っております。

ありがとうございました!

ダイビックのことをもっと知ってみませんか?