インタビュー

2025年2月25日

地元愛を胸に60代から起業家へ挑戦。驚きと学びの溢れる開発経験を通じて理想のサービス「練馬ワンダーランド」を創り上げた。

ダイビックで新規事業開発をされた方の中から、生成AIのAPIを活かしてサービス開発した方をピックアップ。富士ゼロックスで30年間営業に従事した後、60歳でMBAを取得し、起業家として挑戦をする丸山恵太さん。サービスを開発しようと考えた理由や、新規事業開発を通じて得た経験、練馬ワンダーランドに込めた思いについて伺いました。

プロフィール
丸山 恵太(まるやま けいた)
​​東京都練馬区出身。富士ゼロックスで30年間、現場主義を徹底し、科学的課題解決型提案営業に取り組む。一方でイノベーションマインドを日々研鑽し、イノベーションコンテスト「Flight to Future」で最優秀賞を受賞。2020年に57歳でグロービス経営大学院に入学、60歳でMBAを取得。「地元ワンダーランド」の事業構想を固める。一方でアフリカ野球支援に携わり、2023年にはタンザニア甲子園の現地スタッフを務めた。コロナ禍では友人の酒場救済のためクラウドファンディングを実施し、成功を収めた。人生を変える転勤が二度。香川、宇都宮で「絶望からの歓喜」を体感。全国いたるところ「宝の山」と気づく。この想いを基に、2024年に個人事業主として「地元はどこでもワンダーランド」を開業。

地元愛を胸にサービス開発に挑戦

サービス開発をしようと考えた動機について教えてください。

香川、栃木への地方転勤を経験し、地方は何もないと思っていたら、宝の山だと気づいた経験があります。「地元はどこも素晴らしい。地元はどこでもワンダーランドだ。」ということに気づいたのです。そのような経験を通して、Webサービスを使ってバーチャルな旅を楽しめるサービスを作りたいと思うようになりました。

仕事の合間にサービスを説明する資料を作成したり、ビジネスプランコンテストにも2回挑戦しました。しかし、ビジネスプランコンテストの結果は残念ながら不採用でした。

それでも地元愛を胸に挑戦を続けたいと思いました。不採用なら自分の力で挑戦しようと思ったのです。サービスについて説明するうちに、地元を楽しむ気持ちに共感してもらえたり、仲間もできました。やりきろうという思いは益々強くなったのです。

そこで、主体的にサービスを作成して魅力を伝え、適切なフィードバックをもらうためにサービス開発をしたいと考えました。

弊社に依頼する前にどのような課題や悩みがありましたか?

コンセプトの壁打ちを何十人もしましたが、具体的にイメージしてもらえないことを課題に感じていました。他のサービスを同じではないかと言われてしまい、悔しい思いをしたこともあります。そこで、実感を掴んでもらうためにも実際にサービスを作りたいと考えるようになりました。まずはプロトタイプを作成し、適切なフィードバックをもらった上で改良していきたいと考えたのです。

驚きと学びの溢れる貴重な経験

生成AIのAPIをシステムに組み込むときに、課題に感じたことはありますか?ある場合、どのような課題でしたか。

実際に開発をして、自分は何も分かっていなかったと気づきました。生成AIがより良い回答をするようにプロンプトを作成することや、データの構造や関係性を図示するER図なども知りませんでした。早い段階で気づけたことは貴重な経験でした。ITに関する知識や回答精度を向上するプロンプトをダイビックに教えてもらえたことは有り難かったです。

教えてもらいながら開発したことで、分かることがどんどん増えていきました。実際にやってみることで知識が定着することを実感しました。驚きと学びの溢れる貴重な経験でした。

また、開発をする前は、生成AIは万能なイメージを持っていましたが、現状の生成AIはこれほど嘘をつくのかと驚く経験もしました。実在しない場所を回答してしまったり、知ったかぶりをしていたのです。生成AIの性質を把握して進めることで良いものができると学びました。指示を明確に出すことで、魅力的なサービスになっていくプロセスが嬉しかったです。経験を通して、生成AIがやらせるべき部分と、人がやるべき部分を整理することもできました。

弊社を選んだ理由は何ですか?

2点あります。1点目は、ダイビックの社長であり、グロービス経営大学院(以下グロービス)の講師でもある野呂さんにお願いしたいと考えたからです。私自身もグロービスの卒業生であり、グロービス出身でスタートアップを立ち上げた野呂さんの事業を素晴らしいと思っていました。また、グロービスの先輩であることから、自分のことを深く理解した上で、レベル感や期間の提案をして前へ進めてくれる安心感もありました。

2点目は、アフリカのエンジニアと連携して事業をしていることに共感したからです。タンザニアで野球をするボランティアを経験したことがあり、アフリカに関われたらと思っていました。アフリカのエンジニアとサービスを作ることは社会貢献性があり、PRにもなると考えました。

サービス開発のプロセスまで学ぶことができた

自身で作成したプロトタイプと、納品されたサービスを比較したとき満足度はいかがですか?

やりたいことの整理ができていなかったため改善点はありますが、本当にやってよかったです。実際に開発したことで多くの学びを得ることができました。サービスをサーバー上に配置して利用できる状態にするデプロイまでのプロセスを学び、プロセスを理解した上で前へ進めることができました。

プロトタイプを作成した時は、どこから着手するか悩んでいました。検証するポイントを整理するようアドバイスをもらったことで、ユーザーに刺さるサービスを意識することができました。ベースを発展させたことで、まずは皆に壁打ちできるプロトタイプを創り上げることが叶い、満足しています。

やりたいことの整理まで伴走してくれた

弊社のサービスで特に良かった点を教えてください。

やりたいことがなかなかまとまっていませんでしたが、やりたいことの整理まで伴走してくれました。どの機能を盛り込むべきか悩んでいましたが、現実的な解に落とせるように提案してくれました。

また、通常このようなサービスを作るには200万円ほどかかりますが、そうではなく起業家を目指してプロトタイプを作成する段階でも手を伸ばせる安価な金額も有り難かったです。

具体的なフィードバックを得ることができた

サービス開発したことは検証などに良い影響を与えましたか?

良い影響がありました。今まで作成した資料で説明していた時は、良いねとしか言ってもらえませんでした。実際にサービス開発したことで、具体的なフィードバックを得ることができるようになりました。愛のだめ出しと呼んでいるのですが、魅力的なサービスに磨き上げるための指摘を沢山もらえるようになったのです。前進させられたことを実感し、嬉しかったです。また、サービス開発を通して、自分と仲間の思いも強くなりました。仲間の大切さを再認識し、改めて挑戦を続けたいと思うようになりました。

志が似ている人との繋がりも増えました。例えば、練馬にあるハリーポッタースタジオ東京周辺の巡り方を考えていたときに、トシママンガスタンドという漫画の立ち読み専門店を見つけました。店長は練馬出身の方で、豊島園は練馬の人にとって懐かしい場所です。豊島園がなくなって寂しい思いから、地元の人がくつろげる場をつくったという話を伺いました。その話に共感し、練馬ワンダーランドのプレゼンをしたところ、練馬漫画ーランドなど上手く連携できたらいいねと盛り上がりました。練馬は有名な漫画家さんが沢山いる街でもあります。巡りあいを大切に、サービスをブラッシュアップしていきたいです。

自分の実力では到達できないと思っている人の希望

他の起業家や企業に対して、弊社のサービス開発をおすすめしますか?その理由も教えてください。

自分と同じように作りたいサービスがあるものの、課題を抱えている人におすすめしたいです。自分の実力では到達できないと思っている人が希望を持つ機会になると思います。

3ヶ月は短いかなと思いましたが、期間が短いことが良かったです。集中して開発することができました。サービスのコンセプトや検証で確認したいことを事前に考えておくと、より早くスタートすることができると思います。WBSをきっちり引いて伴走してくれたので助かりました。

この記事を読んだ方に協力して欲しいこと、伝えたいことをお願いします。

今までの成果を活かし、更に本格的な「地元ワンダーランドサービス」を作ろうとしています。そのためには自分だけでは限界があります。仲間と資金集めを共にできる事業パートナーと出会いたいです。2025年3月にキャンプファイヤーで「地元マニアックネタ特派員」を100人を集め、「地元ワンダーランド」をつくりたい 」というクラウドファンディングを行う予定です。今回私の地元である練馬で、障害者アーティストの可愛い商品を発掘しました。地元ワンダーランドと可愛い練馬商品のコラボで、リターンを用意しています。
地元ワンダーランドに興味がある方がいましたら、ぜひ応援してください。よろしくお願いします。

Facebook
https://diveintocode.gyazo.com/81e312a6c61495d3401cb5895a2a7851

地元ワンダーランドのテストアプリ「練馬ワンダーランド」について

そんな丸山さんが、ダイビックとの今回の経験を経て仲間と作ったテストアプリ「練馬ワンダーランド」の動画です。ハリーポッタースタジオツアー東京が練馬に来たことをきっかけに、練馬を楽しく回遊してもらうためのアプリとなっています。これからどんどん進化していきます。
詳しく知りたい方は、丸山さんのFacebookメッセンジャーか、以下のメールアドレスまでご連絡ください。

keitamaru2019@gmail.com

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