ディープロ

2019年9月21日

【DICスタジオVol.4】スタートアップ経営者が語る未経験者採用のリアル

今回のDICスタジオは、「スタートアップ経営者が語る未経験者採用のリアル」です。ゲストに古川様に来ていただきました。採用側の視点で「採用観点」「期待していること」「キャリアステップ」などについて貴重なお話を伺いました。

今回のDICスタジオは、「スタートアップ経営者が語る未経験者採用のリアル」です。ゲストに古川 浩司様に来ていただきました。採用側の視点で「採用観点」「期待していること」「キャリアステップ」などについて貴重なお話を伺いました。

【こんな方におすすめ】
・全くの未経験からのエンジニアを目指している方
・プログラミングスクールを検討している方
・未経験者採用情報について知りたい方

【目次】
1. 会社紹介(株式会社ウリドキネット)
2.エンジニア採用観点 / 期待していること
3. 入社後のキャリアステップ
4. 技術以外に求めるものはコミュニケーション
5.まとめ

【ゲストのご紹介】
古川 浩司様
慶應義塾大学経済学部卒業。 グロービス経営大学院修了(MBA)
大学卒業後、シスコシステムズ合同会社にて大手法人営業を経験後、株式会社グロービスにて経営人材育成・組織変革コンサルティングに従事。グロービス経営大学院卒業後、起業と及びスタートアップ企業を経て株式会社ウリドキネットに参画。現在COOとして事業責任者、採用・組織統括などを担当(当時2019年5月)。

■話し手
ディープロ 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

会社紹介(株式会社ウリドキネット)

Image from Gyazo

永田:今回はゲストで古川さんに来ていただきました!会社紹介をお願いします。

古川様株式会社ウリドキネットという会社で働いております。(当時2019年5月)
ウリドキネットは3つのサービスを展開しています。1つ目は、ウリドキという価格比較サービスです。
ウリドキネットのビジョンは世界を変える「C to B」プラットフォームを掲げています。いわゆる「B to C」は、楽天さんやAmazonさんなどで、「企業」と「一般消費者」が取引をしています。「C to C」はヤフオクさんやメルカリさんなどで、「一般消費者」と「一般消費者」が取引をしています。私たちは「C to B」 で、ユーザ様(一般消費者)がモノを売りたい時に最適な業者(企業)を比較するような査定サービスを行なっています。例えばゲームソフトを売りたい時に、「近所のゲーム屋さんで買い取ってもらうのか」「GEOさんで買い取ってもらうのか」、どこが一番最適な価格を出しているのか価格比較を行なっているサービスです。

永田:なるほど。

2つ目は、ウリドキニュースというコンテンツメディアです。買取に関するメディアサイトを集めています。これは、例えば秋葉原でパソコンを売る時にどこのお店がおすすめなのか、そういった記事を掲載しています。

永田:そうなんですね。

古川様:3つ目は、URIDOKI PIXというマッチングサービスです。このサービスは、ユーザ様にご自身のモノの写真を撮ってアップロードしていただき、それに対してプロが査定してくれるマッチングサービスです。フリマアプリも流行ってきて、 写真のアップロードやユーザ同士のやり取り慣れてきている方が増えていると思います。なので、このマッチングサービスは比較的とっつきやすいと思います。

永田:僕も使ってみたいですね!掘り出しモノを出してみようかな(笑)

古川様・野呂:(笑)

エンジニア採用観点 / 期待していること

永田:エンジニア採用はいろいろな観点があると思います。

野呂:それは会社さんによって違いそうですね。なぜ未経験でも採用していただけるのか気になります。

古川様:もちろん経験者も採用していますが、未経験の方が入ってきてもサポートしてバックアップできる環境を築けたのが大きいですね。弊社では、『アジャイルサムライ』という書籍の共訳者がエンジニアとして関わってくれています。

野呂:有名な書籍ですよね!

古川様:ありがとうございます。
そういったベテランメンバーからレビューをしてもらったり、学べる環境が未経験で入社した社員から好評です。弊社では未経験の方でも、実績のある方から学べる体制が少しずつ整ってきています。だから受け入れたというのが大きいです。

野呂:会社さんのフェーズや体制によって、未経験の方の受け入れ状況が変わってくるんですね。未経験の方は、会社さんのフェーズや体制の部分を意識してみるのが重要なことかもしれませんね。

永田:未経験の方は頑張ってみたいものの、体制が整っていないと不安ですよね。そしたら体制が整ってる企業さんに行きたいと思いますよね。未経験の方の採用するにあたって期待することは何ですか?

野呂:評価基準や採用基準は非常に重要ですよね。どういう観点で見ていらっしゃるのか興味があります。

古川様:私も含めて現場のエンジニアが面談する時は、成長意欲を見ています。その意欲に対してどんな行動を取っているのかが重要です。おこがましいですが、そういう点を面談の場で見させていただいています。

入社後のキャリアステップ

永田:ありがとうございます。未経験の方の入社後のキャリアステップも聞いてみたいです。

野呂:それは大事ですね。

古川様:弊社に入っていただくとOJTを行います。

野呂:ということは、「最初から一緒にやろう」ということですね。

古川様:そうですね。現在で言うと新しくできたサービスの機能拡張や既存サービスの改善に携わっていただいています。OJTに加えて最近やり始めたのは、チャレンジプロジェクトです。

野呂:おもしろそうですね。

永田:気になります。

古川様:これは3ヶ月毎に実施します。各エンジニアで多少異なりますが、新しいサービスを作ったり、実務に直結しないことでも実施していく取り組みです。

野呂:そうなんですね。まずは、OJTをやりますよね。その後のキャリアステップで明確なものはありますか?

古川様:その辺りは今後整備していきたいと考えています。今エンジニアには、3つのサービスを横断的に携わっていただいています。

永田:意外だったのは、すぐに自社サービスに関わるのが驚きました。研修みたいなのがいっぱいあって、下積みがあってようやく自社サービスに関わるものだとイメージがありました。

古川様:ガンガン携わっていただいていますね。

永田:自社サービスに愛着が湧きそうですね。

古川様:今後は、社員に登壇や発信にも力を入れてもらいたいと期待しています。

永田:今はエンジニアを募集されていますか?

古川様:「未経験の方でもあと1人くらいは。」って話が出ています。

永田:本当ですか!?

古川様ディープロさんには信用がありますので。

野呂:ぜひとも!

永田:特別枠みたいな。

野呂:今見ているあなたかもしれないです!

永田:今からでも間に合いますかね?(笑)

野呂:採用は旬があると言いますからね。

永田:採用活動は随時拡大していきますか?

古川様:今期はエンジニア採用を拡大、加速させたいですね。いろいろな採用媒体や方法を試しています。

技術以外に求めるものはコミュニケーション

野呂:技術は当たり前のように大事だと思います。技術以外に求めるものはありますか?

古川様:技術と紐付きますが意欲的なことが大事かなと思います。あとは月並みになってしまいますが、コミュニケーション能力が大事です。弊社はチームで動くことが多いです。先程申し上げたように、3つのサービスでは明確な役割分担があるわけではありません。横断的になっています。なので、チームとして動くことができる人はすごく重要ですね。

野呂:技術路線で行きたいと考えるエンジニアは、コミュニケーションが苦手だからプログラミングに向き合ったらチャンスがあると考える方がいらっしゃいます。

古川様:未経験からエンジニアになる方は、これまではエンジニアじゃない仕事をしてきたわけですよね。コミュニケーションはそれまでの仕事でやっていたりするケースがあります。その点で違和感を感じることは、少ないかもしれません。

永田:エンジニアは、コミュニケーションを取らなくてもコツコツやればできてしまうイメージがありました。僕は安心した部分がありました。「コミュニケーションを取って良いんだ」「チームでやって良いんだ」って。チームで何かを作るところに魅力に感じる人もいると思います。

古川様:弊社は「1 on 1」という1対1のミーティングの制度を取り入れています。マネージャーと仕事とは関係ないような話や困っていること、会社全体のことなど2人の話は絶対にシークレットで行なっています。これはコミュニケーションを大事にしていると言えると思います。

永田:コミュニケーションを大事にするのは、企業文化と関係しますか?

野呂:企業さんによって変わってくると思います。ただコミュニケーションは、どの会社さんも大事だと仰いますね。エンジニアの仕事は、今はまだないものを作ることですよね。今ないものを買うより作った方が良いから企業の優位性が出る。ないものを作るのが重要です。ないものの要件の認識を合わせる力がないと、そもそも作業しても作れないです。出来上がったらなんか違うものだったりします。コミュニケーションせずに実施すると、そういったリスクがあります。そういった背景があると思いますね。だから、コミュニケーション能力がすごく重要だと思います。
コミュニケーションの本質はベラベラ喋ることではありません。必要なことをキャッチボールできることです 。だから端的でも良いんですよ。無表情でも良いかもしれません。ちゃんと確認すべきことを確認することです。

古川様:口頭でのコミュニケーションももちろんあります。弊社では、SlackやTrelloなどをよく使っています。口頭以外のビジネスのやり取りが発生します。そういったことを含めてコミュニケーションだと思います。技術的なことだけではない事業の話などの感度も多少はあった方がやりやすいかなと思ったりします。
強制ではありませんが、2週間に1回は全社員でランチに行ったり、月1回オフィスで軽くつまみながらざっくばらんに話したりします。

野呂:エンジニアのキャリアプランはありますか?

古川様:エンジニアのキャリアは難しいですね。抽象的な話になりますが、チャレンジな課題や技術を提供できる環境を作りたいと考えています。現在の3つのサービス以外の新しい事業をやっていく必要性も感じています。企業様から提案を受けたり、弊社から提案したりもしています。どういう形かわかりませんが、海外展開も視野に入れて、常に新しいことにチャレンジして、やりがいのある環境を提供したいと考えています。
そのためには、どれだけ優秀なエンジニアがいて、そのチームの力が高いかで事業の良し悪しが決まると言ってもおかしくないと思っています。月並みなんですが、エンジニアが主役の会社にしたいと思っております。

まとめ

永田:貴重なお話ありがとうございます。野呂さんから簡単にまとめていただければと思います。

野呂:今日は古川さんからお話を伺って、未経験でもチャンスがあるんじゃないかと思いました。とても大事なことだなと思ったことを3つあげさせていただきます。

  1. 未経験でも積極的な姿勢で臨めば変わるんじゃないかなと思いました。
  2. 企業さん側が、受け入れる体制が整っているのか大事だと思いました。
  3. 経営者が重要だと思いました。エンジニアを主役にしたいと考えていただけることは、エンジニアにとって大切なことです。

永田:ウリドキネットさんのサービスを使ってみたいと思います。皆さんもぜひ使ってみてください。本日はありがとうございました!

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