アフリカ

2019年8月2日

【ご支援者様インタビュー】レバテック株式会社 代表執行役社長 林 英司様【クラウドファンディング】

ディープロのルワンダでのエンジニア教育プロジェクトのクラウドファンディングのご支援者、レバテック株式会社の代表執行役社長の林 英司様にリターンインタビューをさせていただきました。

ディープロ(以下、DIC)では2019年3月11日から4月22日まで、ルワンダでのエンジニア教育プロジェクトのクラウドファンディングを行ないました。クラウドファンディングで掲げた目標は「アフリカ全土にIT教育と雇用の機会を届けたい!」。

皆様のあたたかいご支援により、最終的には目標の180.6%(5,418,000円)を達成することができました。そして7月にルワンダ校の開校も叶いました。

こちらの記事では、ご支援者様へのリターンインタビューとして、レバテック株式会社の代表執行役社長の林 英司様にお話を伺いました。

レバテック株式会社様のご紹介

Image from Gyazo

「エンジニア・クリエイターの価値を最大化し、関係者全員に安心を与え続ける相談相手となる」という思いのもと、レバテック株式会社は、レバレジーズ株式会社のグループ会社として2017年8月に分社化し、エンジニア・クリエイターに特化した人材関連サービスを提供しています。

これまでに培ってきたノウハウを活用することで付加価値の高いサービスを提供し、日本経済を支える柱となるエンジニア・クリエイターの新しい可能性を見出し、多種多様な分野の企業の成長を支援していきます。また、自社としても持続的な成長を実現することで、業界を牽引する企業を目指しています。レバレジーズグループの「関係者全員の幸福の追求」という企業理念は、”人の為になることが自分の為になり、自分の為になることが人の為になる。そう考え行動する人を増やすことで、世の中全体の発展に貢献していく”という考えから生まれました。それはグループ会社である、レバテック株式会社でも同様です。

レバテックのサービスを通し、お客様はもちろん社員も含めた関係者全員が幸せであると感じることができる社会の実現に向けて、レバテック株式会社は、社会全体の永続的な繁栄を目指し、成長を続けます。

レバテック株式会社のコーポレートサイトこちら

代表執行役社長 林 英司様のご紹介

2011年にレバレジーズ中途入社。レバテックフリーランスのキャリアコンサルタント、事業部長を経てレバテック株式会社代表執行役社長に。 キャリアコンサルタント時代には、年間約300人のフリーランスエンジニアのカウンセリングを担当し、企業とエンジニアのマッチングに尽力した。現場を離れた今でもキャリアコンサルタントの資格を取得するなど、常に現場に目を向けて事業を運営する。

林 英司様インタビュー

本日はよろしくお願いいたします!

よろしくお願いいたします。

レバテック株式会社様には、弊社のDEMODAYでも会場をご提供いただき、大変お世話になりました。クラウドファンディングにもご支援いただき、ありがとうございます!

微力ながらのご支援ですが、エンジニアになりたい方々へのご支援という点で非常に共感しました。

御社ではとても幅広くサービスを展開されていますよね。

そうですね。レバテック株式会社は、IT業界専門のエージェントとしてエンジニアやクリエイターの方々のキャリアに関するご支援を行なっています。

メインのサービスである「レバテックフリーランス」「レバテッククリエイター」は、もともとレバレジーズグループの創業ビジネスであり、フリーランスのエンジニアやクリエイターの方に案件をご紹介するサービスです。これ以外にも、エンジニアとクリエイターに特化した正社員転職エージェント「レバテックキャリア」、エンジニアを希望する新卒向けにリリースした「レバテックルーキー」、未経験層やスクールの卒業生の支援サービスを行う「レバテックビギナー」、そしてハイクラスのエンジニア向けに「レバテックエキスパート」も運用しています。フリーランスエンジニアのご支援に関して、シェアは業界トップクラスです。全てのサービスがエンジニア・クリエイターに特化している、これがレバテックの1番の特徴です

働きやすさに興味を持つエンジニアの方は多いですよね。そもそもの仕事の探し方に迷う方も多いです。

そうですね。

そういった事業を展開されている中で、弊社のクラウドファンディングにご支援くださった想いを教えていただけますか?

私たちが最終的に目指しているゴールは、レバテックというサービスによってエンジニアやクリエイター不足という日本が抱える社会問題を解決することです。でもそれはとても難しいことです。これからエンジニアは不足し続けるというデータも出ていますが、レバテックがあることで少しでも問題を解消していきたいと考えています。

ではどうやってエンジニア不足を解消するのか?それはエンジニア・クリエイターが「働きやすい世の中」を実現することだと思っています。
レバテックが創り上げたい世の中とは「エンジニア・クリエイターの価値が認められ、それに見合う報酬が支払われ、また自分の希望によって働き方の選択肢が広がっている世の中」です。さらには選択肢を広げるために必要な学びの場も提供され、プログラミング未経験者・初心者にもチャレンジする機会が与えられているような状態。そんな環境があればエンジニア・クリエイターという職業はより魅力が増し、職業選択の幅も広がるので、実際に「なりたい人」が増えるはずです。レバテックはこうした世の中を創りあげるべくサービスを展開しています。

もともとフリーランスエンジニアの支援からスタートしたレバテックですが、正社員の就労支援をする「レバテックキャリア」、未経験からエンジニアを目指せる「レバテックビギナー」のように、エンジニアとクリエイターのニーズに合わせてそのカバー領域を広げてきました。そしてその過程で、日本国内でエンジニアになりたい人を増やすことに加え、世界で最適化していく必要性を感じ始めたのです。「エンジニアが足りない!」と言われている状況で、日本国内だけで増やそうとしても間に合わないことは目に見えています。だから、日本でエンジニアとして働きたい外国人の方に向けてサービスを展開したいと思うようになったんですね。

その中で、今回のクラウドファンディングには共通点を感じました。職能を求めている方が多くいる環境で、学習の機会を提供し、その方々が将来的に日本で価値を発揮できるのだとしたら、そんな素敵なことはないと思います!

日本としても、エンジニア不足の面で非常に助かりますし、歴史的にも様々な困難があったルワンダという国に新しい道を開けることができたら素晴らしいなと感じました。微力ながらのご支援ですが、DICさんのルワンダへの想いに共感しました。

本当にありがとうございます!おかげさまで弊社のルワンダ開校が叶いました。

そうですね。その想い自体を本当に素敵なことだと感じています。
現地で雇用機会を創出する仕組みまで作ることの大切さは、私たちも理解しています。ルワンダという国に目を向けた野呂社長の姿勢が素晴らしいです。日本のスクール運営もある中で、ですからね。

弊社でも、ルワンダ人メンターが日本人受講生向けにオンラインでプログラミングを教えています。御社の海外支社との取り組みのお話も聞かせていただけますか?

レバレジーズグループで言うと、海外にシンガポール、メキシコ、インドに支社があります。インド支社ではすでに、日本で働きたいインド国籍の方々と日本企業とのマッチング実績が複数出ています。このように、世界各国でのクロスボーダーの支援に今とても力を入れています。
特に、インドはIT化が進んでおり、スキル面で優秀な人が多い印象です。ただ、パーソナリティや文化の違いは大きく、国が違うだけで、考慮しなくてはならない点がたくさん存在します。時間に対する考え方などがその一例ですね。お互いの国のスタンダードのすり合わせが難しいんです。その辺りの調整も私たちエージェントの仕事だと思っています。

日本企業がまだまだ海外の方の受け入れに抵抗があるのでしょうか?

そうですね、ずっとエンジニアをご支援をしてきた私達からすると、「新しい一歩を踏み出さないと、いつまでもエンジニア不足の状況は変わらない」と思っています。現状のままではエンジニアは充足させることができないとわかっている、それならば、海外の方とも開発を進めることができる「体制作り」も同時に進めないといけません。

業界の最前線と世間一般の考え方にもズレがありそうですね。それにしても、海外とのスタンダードのすり合わせは難しそうですね!

ものすごく難しいですよ。でも根本的な解決はできないし、しない方がいいものだと考えています。相互理解することが大事だと思います。「私たちが知っている知識や文化、特性はこういうものですよ」とお互いにきちんと伝え合う、そして少しずつ歩み寄る、双方の折り合いがつくところを探していきたいですね。

そうですね。弊社にも海外からのインターンが来ていますが、プログラミング言語が世界共通語なので、仕事上で理解し合える部分は多いようです。

そうなんです。そういう意味では、エンジニア業界はコミュニケーションが取りやすい分野ではありますね。

仰る通りですね。そういった海外展開もされる中で、御社は今後どのような展望をお持ちなのですか?

社員ともよく話しているのですが、「エンジニアと言ったらレバテック」という存在になって、エンジニアが必要とするサービスが全てレバテックで完結するという世の中を創りたいです。レバテックがあるからエンジニアになれるし、レバテックがあるからエンジニアとしてずっと安心して働けるという状態にしたいですね。

そのためには弊社のミッション・ビジョンである「エンジニアとPMに絶対的安心を与える、日本一の相談相手」であり続けること、そして更なるサービスの拡充が必要です。現在も「レバテック◯◯」というサービスをたくさん展開していますが、生まれたばかりの赤ちゃんからご老人になるまで、エンジニア・クリエイターの一生にレバテックのサービスが寄り添っていく、エンジニアの人生とともにサービスが広がっていくというイメージです。エンジニア・クリエイターが将来を不安に感じる中で、人生の節目節目に寄り添って必ずレバテックが助けてくれるから、「エンジニアを目指しても大丈夫だ。やり続けても大丈夫だ」と思ってもらえる存在を目指しています。

Image from Gyazo

もちろん、私たちだけで日本国内のエンジニア不足の全てを解決できるとは思っていません。ですが、レバテックがあることでその不足が少しでも解消されるのであれば、私たちが存在する意味は大きいと思います。さらにレバテックが海外の橋渡しをし、世界のエンジニア・クリエイターの最適化ができれば、日本の人材不足を埋める手助けができるかもしれない。そのように考えています。

なぜそこまで考えているのか、それは日本の経済を活性化させたいという想いがあるからです。

エンジニアやクリエイターは、新しいサービスを生み出す際、今や必要不可欠な存在です。もしかすると、世の中の誰かの役に立つはずのサービスが、人材不足を理由に開発自体が遅れてしまい、そのサービスを待ち望んでいる人々へ届いていないかもしれない。そんな状況が日本のIT業界全体に広がるとすれば、急速に進む世界経済に日本は遅れを取ることになってしまう。エンジニアやクリエイターの不足を少しでも無くすことで、世の中に必要なサービスがどんどん誕生し、日本が豊かになっていく。こうして人々が幸せになっていくという循環を実現させていきたいですね。

素晴らしい展望ですね!
人の人生の全ての転機に関われるなんて素敵です!弊社の受講生でも、エンジニアとして何歳まで働けるのか気になっている方は多いです。

エンジニアという職業はまだ出来て間もない仕事で、若い人が非常に多いですよね。その人たちが将来行き着くキャリアは、実はまだハッキリしていない部分もあります。誰も答えを知らないので、エンジニアの引退後を考えるのは難しい。例えば、引退後を支えるサービスや今まで積まれてきたキャリアが活きる仕事を紹介するようなサービスなど、何かしらエンジニアの「出口」の部分まで安心できるサービスをご提供し、これからエンジニアを目指そうという方々に安心していただきたいですね。

Image from Gyazo

仰る通りです。そういったエンジニアを目指されている方々に、何か一言いただけますか?

そうですね。エンジニア業界には未確定な要素が多いと思います。「何歳まで働けるのか」とか「AIにとって代わられるのか」とか…しかし、伸びていく分野であることは間違いないです。
今は、必要な情報がすぐに入手できますし、スクール等どなたでも学びやすい環境が整ってきています。エンジニアに100%転身しなくてもプログラミングを学ぶことができる時代です。

プログラミングに触れてみたら、考え方が変わるなんてこともあるかもしれませんね。なぜこういう話をするかというと、弊社では営業職やキャリアコンサルタント職の社員がプログラミングを学習する社内制度があるんです!もともとはエンジニアやクリエイターの方々をご支援する身として、専門的な知識を習得するためにできた制度なのですが、学習を進めていくうちにいくうちにプログラミングに興味を持つ社員が出てくるんです。実際にキャリアチェンジを希望し、営業職から弊社の社内エンジニアになった社員もいます

自分の知らない世界を知ったことで、自分のやりたいことが見つかる人がいる。プログラミングに挑戦するというハードルはそこまで高くないので、まず触ってみてもいいかもしれませんね。

キャリアチェンジされる方までいらっしゃるんですね!その制度は全社員が受けられるものなのですか?

はい。希望をすれば受けることができます!エンジニア・クリエイター専門と謳っておきながら、その方々を理解する部分で他社さんには負けてはいられません!

素晴らしい制度ですね!

ありがとうございます。
海外進出の話もたくさんしましたが、もちろん、日本国内にも力を入れています。現在は東京・横浜・大阪・名古屋・福岡の5都市に支店を設け、東京の企業が地方に支社を持っている場合や、エンジニアさんが地方に引越をされる場合など、弊社の支店を通じた地方でのマッチングが可能になりました。

日本国内のボーダーを越えること。これは弊社が支店の連携を強化していくことで実現可能だと思っています。今後もサービス範囲の拡大を行なっていきたいですね。

国内外の展開を全て同時にされているんですね!

はい。できることを全部やらないと間に合わないくらい忙しいです!しかし、私がレバテックに入社した2011年当時から、この業界で「エンジニアが足りている」となった瞬間は1度もありません。でも「エンジニアが足りていないんですよ」と言っていてはいつまでも解決しない。現場に出ているときからずっともどかしさを感じていました。

解決すべき問題は小さいレベルから考えると多そうですね。

はい、これからも私たちレバテックのチャレンジは続いていきます。日本のIT人材不足にきちんと向き合い、世界での最適化を目指す。「レバテックがあるからエンジニアになっても大丈夫」と安心していただきたい。「エンジニア・クリエイターの価値を最大化し、関係者全員に安心を与え続ける相談相手となる」ために、常にチャレンジし、成長を続けていきたいと思います。

林様、貴重なお話をどうもありがとうございました。

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