ディープロ

2020年2月7日

採用面接でしてはいけない質問の仕方とは?

採用面接に臨むと、必ずと言っていいほど「何か質問はありますか?」と尋ねられるでしょう。そのような場合に「してはいけない質問」があるのをご存じでしょうか?今回は、採用面接でしてはいけない質問について説明しながら、質問の聞き方の工夫などについても解説していきます。

採用面接に臨むと、必ずと言っていいほど「何か質問はありますか?」と尋ねられるでしょう。そのような場合に「してはいけない質問」があるのをご存じでしょうか?今回は、採用面接でしてはいけない質問について説明しながら、質問の聞き方の工夫などについても解説していきます。

【こんな方におすすめ】
・これから採用面接に臨む予定の方
・採用面接で聞いてみたいことがあるけど質問の仕方が分からない方

【目次】
1.採用面接でしてはいけない質問とは
 ・調べれば分かることは質問しない
 ・意図のある質問をする
 ・同じ内容の質問であっても、聞き方次第で印象が変わる
2.質問の聞き方の工夫
 ・仮説を立てて相手に投げかけて聞いてみる
 ・自信のなさが伝わるような聞き方はしない
3.まとめ

■話し手
ディープロ 代表 野呂 浩良
■聞き手
StartGate 永田 拓也

採用面接でしてはいけない質問とは

調べれば分かることは質問しない

今回は「採用面接でしてはいけない質問の仕方とは?」というテーマでお話を伺います。さっそくですが野呂さん、いかがでしょうか?

そうですね…。まず「調べれば分かることは質問しない」というのが鉄則ですね。

仰るとおり、それは基礎中の基礎ですよね。

そうです。このような質問をすると「会社の仕事に興味が無いんだな」という判断をされてしまいます。ですから「調べれば分かることは質問しない」というのはよく肝に銘じておきましょう。

意図のある質問をする

逆に「このような質問をしましょう」というのはありますか?

「意図のある質問をする」というのが大事です。「なぜその質問をしたいのか?」が相手に伝わるような質問ですね。それともうひとつ、質問のタイミングも意識する必要があります。例えば給与などの待遇を質問したいのであれば、いきなり質問をするのではなくて、仕事内容などを確認してから聞くのがロジックとして自然ですよね。

会社としては「どのような仕事ができて価値を提供してくれるのか」が気になっているはずなのに、そこを確認できないままにお金の話をするのは筋が通っていない、ということですね。

そうです。採用面接は、相手から情報を引き出すのではなくて、お互いに情報を提供し合うというイメージで臨むべきでしょう。情報を出し合って、その上で細かい不明点をお互いに埋めていく。これが採用面接における質問の在り方です。

「会社と応募者どちらも”選ぶ側”なんだ」というスタンスを理解する必要がありますね。

同じ内容の質問であっても、聞き方次第で印象が変わる

エンジニアの就職活動に絞って話をしましょう。エンジニアの場合は、調べれば分かることの範囲が限定されていることも多いという難しさがあるのですが、少なくとも求人情報に記載されているようなことは頭に入れて面接に臨むべきでしょう。使用している言語や開発しているプロダクト、サービスなど。Webサイトなどもしっかり調べて、情報を収集するようにしてください。

最初にお話いただいた「調べれば分かることは質問しない」ということですね。そのような質問をしてくる人は、実際に多いんですか?

もちろん、多くはないです。ただ「念のため」なのか、例えば「Rubyなんですよね…?」といった確認のニュアンスで聞かれることは多いですね。このような確認の質問であれば問題ないかなと思います。

「確認」ではなく、全く調べていない状態で質問をすることが良くない訳ですね。同じ内容の質問であっても、聞き方次第で与える印象が変わるということですね。

質問の聞き方の工夫

仮説を立てて相手に投げかけて聞いてみる

ではここで、質問の聞き方の工夫についてもお話しておきましょう。まず、「いきなり情報のすべてを知ろうとする聞き方は、微妙な印象を与えてしまう」ということを覚えておいてください。

「いきなりすべてを知ろうとしない」ですか。では、どのように聞けば良いのでしょうか?

「仮説を立てて相手に投げかけて聞いてみる」という質問の仕方があります。例えばその会社がRubyを使っていて、それについて聞きたい場合。いきなり「御社ではRubyを使われていますが、なぜRubyなのですか?」と聞くのではなく、「御社ではRubyを使われており、それはおそらくこのような理由だと考えたのですが、いかがでしょうか?」といった形で聞きましょう。そうすることで、「きちんと自分なりの考えを持っている」という印象を与えることができます。

なるほど。そのように聞かれた方が会社側も答えやすい、というメリットもありますね。

そうです。それと特にエンジニアの場合は思考力も求められますから。きちんと自分で考えられることをアピールすることが有効なんです。ですから、自分の考え方も伝えられるような質問の仕方を、ぜひ心がけてみてください。

自信のなさが伝わるような聞き方はしない

他に、質問の仕方に関してポイントなどはありますか?

「自信のなさが伝わるような聞き方はしない」というのがあります。例えば「私、Rubyしかやったことがないんですけど、大丈夫でしょうか?」といった質問は良くないですね。会社にしてみてば「それは自分で頑張ってキャッチアップしてもらうしかないんだけど…」って感じですし、先程もお話した「質問の意図」が分かりませんよね。

なるほど。会社にしてみてば「この人、大丈夫か…?」って不安になってしまいますね。

そうです。もちろん未知の分野への転職などの場合には不安になることもあるでしょう。そういった場合は「自分はこの分野について初めての経験なので、そこは先輩や同僚の方にアドバイスしてもらいながらキャッチアップしていきたいと思っています。このようなやり方で通用するでしょうか?」といった具合に聞いてみると良いでしょう。

先程お話いただいた「仮説を立てて相手に投げかけて聞いてみる」聞き方の応用ですね。聞き方を工夫したことで、かなり前向きな質問のように感じます。

そこが重要です。「自分だったらこうする」という考え方を伝えないと、自信のなさが露呈してしまいます。面接でそれが露呈してしまうと、会社側は「この人は追い込まれた時や踏ん張らなければいけない時に、逃げ出してしまうのではないか」といった印象を持つことになります。

質問の仕方を工夫することに加えて、普段から思考のクセをつけておくことが必要ですね。

そうです。面接のやり取りではなんとなく、その人の思考方法が表れます。特にエンジニアは思考力を重視される職業だからこそ、普段から思考力を伸ばす努力も必要だと思います。

まとめ

・採用面接では「調べれば分かることは質問しない」が鉄則。「会社の仕事に興味が無いんだな」と判断されてしまう
・採用面接は、相手から情報を引き出すのではなくて、お互いに情報を提供し合うというイメージで臨むべき
・「仮説を立てて相手に投げかけて聞いてみる」という質問の仕方が有効。自分の考え方も伝えられるようにしよう

採用面接は、面接官と応募者との会話のリレーです。調べたら分かるようなことをわざわざ聞かれて良い印象を持つ面接官はいませんし、逆にきちんと情報を調べた上での質問であれば、良い印象を持たせることにもつながります。また、エンジニアとして就職・転職をする際には「自分の考え方を持つ」ことをアピールすることも重要になりますから、自分の考え方も伝えられる質問の仕方を心がけましょう。

採用面接に関しては、こちらの記事もぜひご参照ください。
■「プレゼンが下手でも採用面接に受かることはできるの?」の記事はこちら
■「就職や転職の面接で「数年後に辞めるかも」と話したら、どう捉えられるのか?」の記事はこちら
■「採用面接を受ける際によくある質問は、どういう観点で聞かれているの?」の記事はこちら

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